「忍者プレデター」アース・フォール JIUJITSU odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
忍者プレデター
クリックして本文を読む
原作はロゴセティス監督による同名のコミック、格闘技好きの格闘家による格闘シーンが売りのSF忍者風活劇映画。
いきなり手裏剣の嵐に追われる主人公、崖から落ちて記憶喪失、なんだこりゃ忍者映画?
主人公の記憶を曖昧にして怪奇事件に仕立てる魂胆か、意味も無く乱闘シーンのオンパレード、何だこりゃTVゲームか? 最初は武道の型どおりだったがその内ネタが切れたのか喧嘩闘法、頭突きは出るしプロレス技のバックブレーカーまで繰り出して乱痴気騒ぎ、格闘だけでは飽き足らず剣術まで技を拡げる国際武術大会の様相。変態SF映画の「スカイライン奪還(2017)」も見せ場は異種格闘技戦でしたね。こちらはB級映画だからSFと言っても宇宙船すら出てこない。
スターゲートのような石の穴からボディスーツにヘルメット、顔は煙で消しているプレデター登場、何故エイリアンでなくプレデターかというと勇気を重んじるところをパクっているからです。予算が無いので敵はたった一人、ほぼ不死身なので問題なし、味方の武闘家も死んだと思ったら結構生きている、役者不足を補うための苦肉の策でしょう。褒めるとすればジャンキーに徹しているところ。なんでニコラス・ケイジなのかと思ったら、タランティーノはブルース・リー嫌いで有名ですがニコラス・ケイジは子供の頃に観た「ドラゴンの道」に憧れて俳優を志した格闘技ファンだそう。
闘う動機も意味不明、ストーリーに中身が無いので格闘技ファンでない私には疲れるだけの映画でした。それにしてもアースフォール(地滑り)なんて微妙なタイトル、下手したら尻の穴になってしまいますが自虐ネタでしょうか。
コメントする