フォーリング 少女たちのめざめのレビュー・感想・評価
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サスペンスではありません。
友人の死から、連鎖的に失神するようになる少女達の人間模様。
WOWOW公式レビューがサスペンス的な内容だったのでサスペンス色が強い作品だと思っていましたが、実際は少女達の儚くて脆くて危うい心情を綴った青春ドラマでした。
未見ですが、邦画で言えば「櫻の園」なんかが近いのかもしれません。
制御出来ない気持ちを持て余す主人公を、淡々と丁寧に描いていきます。
また、母親との関係・・・特にラストの展開は心に重く圧し掛かるような厳しい展開でしたが、その分映画の奥行きを深めたように感じます。
サスペンス好きとしてはやや冗長に感じる部分もありましたが、ドラマとして観て損はなかった映画だと思いました。
集団ヒステリー!
70年代にイギリスで実際に起きた女子校での集団ヒステリーを元にしたフィクション。
70年代の話なので、当然服装やインテリアが昔っぽいのだけど、女子の傘とか、服とかレトロっぽく、可愛く見えるものもあって、流行がまた巡って来てるのかな?とか、先生が生徒の前でも平然とタバコを吸っていたりと時代を感じる。そして去年からのコロナ禍に於いて、作中のガムの共有、人差し指を舐めさせる場面とか、ちょっと観ていてしんどい。
集団ヒステリーというものがまだ解っていなかったから、学校側も1人の生徒の演技に周りが合わせていると思い込み、退学にしてしまう。演技でもないのだが、、、家でもあまりにも頻繁に気絶するから、家族も慣れてしまって倒れている主人公を跨いでいく。
母親との仲もあまり良くはないのだが、ラストに大げんかをして家を飛び出し、最後はお互い抱き合って泣いていたけど、和解したのかどうなのか、さっぱりわからない。
集団ヒステリーの様子と、不思議な音楽と湿っぽい景色、少女たちの性、なんともいえない、異様な映画だった🤔
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