劇場公開日 2021年1月29日

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「編集は大胆でも、内容は繊細。」心の傷を癒すということ 劇場版 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0編集は大胆でも、内容は繊細。

2021年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

テレビドラマを見そこねたため、満を持して劇場へ向かう。
ダイジェスト版ともとれるやや駆け足の展開ではあったが
本質を損ねることない仕上がりなのではないかと推測する。
泣かせにかかるような
わざとらしさのなさにむしろジワリと感動させられた。

主人公は著名な人物であったが、「特別」を感じさせない演出に
物語は誰にも起こり得る、ごくごく平凡な物語ではないかと感じて止まない。
だが、ありふれていながら呼び起こされる感動という「特別」感こそ、
主人公の人生のなんたるかを代弁しているようで尊く感じる。
それがさりげない優しさのようで、
その主人公でありながら主人公を譲るような振る舞いに
寄り添うことの気配を感じ取ることが出来た1本だった。

古くから京阪神に住まう者としては、あの頃の神戸感もまたぐっと来た。
榎本佑さんという俳優さんの良さも知れて、なお良きかな。

N.river