「護りたいもの」アンコントロール Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
護りたいもの
警察への反発から暴徒と化した移民達の居住区で、孤立した2人の警官の話。
警察による移民への暴行事件で厳戒態勢となった移民の暮らす町で、パトロールをしていた2人の警官が小さなトラブルを起こした矢先、暴行事件の被害者が死に暴動に飲み込まれて行くストーリーで、舞台のシチュエーション的には昨年日本で公開されたレ・ミゼラブルに近い感じかな。
暴行事件の際に現場に居たどちらかと言えば堅目で事なかれ主義な警察官と、仲間意識が強く移民への差別意識を持つダーティーな警察官というどこか朝噛み合わない2人。
牽制し、共闘し、反発し、それぞれの思想とは異なる事態に陥っていく様を、葛藤や反省を孕んだドラマが、危険な状況に追い込まれるサスペン&アクションの中で展開していき、ハラハラドキドキが止まらなかったし、気分の悪さがとても良かった。
そしてラスト、ここで終わらせるのは悪くないし、何から何までみせろとは言わないけれど、個人的にはもう一歩先までみたかったなぁ…。
因みに、心根のキレイな人にはオススメ出来ません。
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