「地獄の再現」TUBE チューブ 死の脱出 oetさんの映画レビュー(感想・評価)
地獄の再現
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序盤を観てCUBEやSAWのオマージュ作品かと思ったが、観ているうちにこの作品は幼い子供を自分の不届きで亡くしてしまった母親への罰を描いたものではないかと考察した。
日本の仏教などでも現世で悪い行いをすれば六道の地獄に送られると昔から言われている。この六道は終わりのない地獄で、落とされた人間は永遠に地獄の苦しみを味わうことになる。例えば火に焼かれたり、飢餓に苦しんだり、舌を抜かれたり、針の筵に刺されたりなど様々である。キリスト教や他の宗教でも似たような考え方があるらしい。
この作品の主人公である女性は娘を亡くしたのは自分が目を離したことが原因と考え、自分の罪、後悔の念に苦しみ続けていた。
おそらく主人公は現世で何らかの原因で死に、地獄に送られ、自分の罪が償われるまで(自分を許せるようになるまで)TUBEの中を彷徨い続ける罰を何ものかから受けていたのではないか。
それならば途中、殺人鬼のアダムが長い時間彷徨い続け、最終的に焼かれていくのにも説明がつくと思う。
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