「TUBEとは言え、夏のイメージはない」TUBE チューブ 死の脱出 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
TUBEとは言え、夏のイメージはない
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不条理なワンシチュエーションスリラーだったけど、娘を亡くして自暴自棄になっていたリザの一人舞台といった内容。ついつい『CUBE』と比較してしまうけど、狭い空調ダクトでは似たような様々な恐怖ノ仕掛が襲いかかる点では同じ。日本の配給会社が勝手につけた邦題かと思いきや、台詞の中にははっきり「tube」という単語がある(アダムと喋る時だけは英語)。どことなく『バイオハザード』(2001)の雰囲気もあった。
手掛かりになるのは腕輪のようにはめられていたデジタルの手枷。ゾーンが変わるごとに10分のカウントダウンが始まり、移動しなければ残虐な機械に殺されてしまう・・・そして×と◇という記号の謎。主人公リザが何とか脱出して生きようとする心理描写と、そこから諦めて死にたがる描写がいい。そこに明と暗のコントラスト映像が冴えていた。
誰が仕掛けたのか謎のままなのは普通に良かったけど、セクシーなコスプレスーツ姿に着せ替えさせられたのはもっと謎。さらにミイラ顔の治癒マシーンも際だっていたなぁ。
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