「変わらないもの」シンクロニック MARさんの映画レビュー(感想・評価)
変わらないもの
脳に腫瘍を抱える主人公が、シンクロニックと呼ばれるタイムトラベルのクスリを飲み、行方不明となった親友の娘を探す物語。
序盤は少しホラーチックな展開。シンクロニックを飲んだ際の作用を不気味な雰囲気で見せていく。精神作用であたかもタイムトラベルしたかのような…的なクスリかと思ったらガチなんですね。
親友デニスの娘の失踪について、シンクロニックが関係していると考えたスティーブは、命がけの探索を敢行していく。
タイムトラベルもののSFスリラーということで、どんな映画になっているかと思ったら、意外にも男と男の友情物語を描いたドラマだった。
そうとは知らずに観ていた前半は正直少し退屈だったが、スティーブがカン良く法則に気付いてからの展開は、なかなか良かった。
しかし、命の危険がある場所確定ってのは厳しいですね(笑)
あとどれくらい生きられるかわからない状況の中で、少なくとも自分よりは良い人生を送っているように見える親友の為に命を懸けれるスティーブの姿にグッと来た。
最初からそこが主軸だと知ってみていたら前半の見え方も違ったかな。
映画とは関係ないですが、その昔、志望校に落ちて浪人確定したその日に、友人の失恋話を延々と聞かされて、心の中で「俺の方がつれぇわふざけんな!」と思っていた出来事を思い出したw
本作のスティーブとは大違いのワタクシですが、そんな彼とは今でも大親友(笑)
その他、ニューオリンズの歴史を軽~くでも知っているとより面白いかも。
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