「美術部と俳優部の凄みを味わえる。」キャラクター 月子さんの映画レビュー(感想・評価)
美術部と俳優部の凄みを味わえる。
基本的にクオリティーは高かったので良作。
しかしPG12なので猟奇的な殺人シーンもあるのかと期待したが、グロい死体の連続描写が殆どで、唐突な両角の山城への執着心、大袈裟に見せて殆ど機能してない警察サイド、所々気になる演出に違和感。
結論的にスリラー要素の緊張感を多少味わいながらも物語は単純、伏線も敢えて分かりやすく組み入れた内容だったので先読みが出来てしまった。
それでも見ていて退屈しないテンポの流れやオリジナル脚本ならではの発想転換もあり、最後まで引き込まれて充分映画として楽しめました。
個人的に菅田くん、高畑さん、獅童さんはこんな人物を演じて欲しかった要素のある役柄であり、特に小栗旬さんの純粋にカッコいい刑事は物語の軸になるキーパーソンで見応えはありました。
ただ好演された殺人鬼Fukaseさんは、劇中では狂喜さ怖さが伝わってこない演出で、癇癪を起こす子供に見えてしまったのが残念。
観る側を選ぶ作品ですが、私はさほど不快ではなく、美術的に観ても拘りの詰まった意気込みの伝わりる作風です。
コメントする