「決して軽くはないタイムループもの」パーム・スプリングス エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
決して軽くはないタイムループもの
『DAU.ナターシャ』の口直しをしたく、カラフル&ライトなイメージの今作に臨んだ。リゾート地で癒されようと。
これは主人公のナイルズとサラが同じ日を繰り返すタイムループもの。歳をとることがなければ死ぬこともない。未来がない二人の気持ちを他の人が知ることはなかった。
記憶が積み重ねられるのが救いだったかなぁ。
ループの中でお互いが大切な存在になっていくラブコメの要素があるが、二人だけで生きているような閉塞感がベースにあった。軽くはなかった。
永遠の二人を願うナイルズ、ループからの脱出を願うサラ。
エンディングで流れたのはホール&オーツの傑作『Abandoned Luncheonette』のオープニング曲 ”When the Morning Comes”。聴き古した曲なのに、この作品のためにあったのではと思うほどハマっていた。うるっとした。
エンドロールを遮って登場したJ・K・シモンズ‼︎
更にうるっとした。これは観たらわかるというやつ。
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