TOVE トーベのレビュー・感想・評価
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ムーミンの生まれた経緯
以外でした。
もっとファンタジーな感じかと思ってたので。。。
ムーミンのセリフは、哲学的だなぁとは、思ってたので
なるほど!
というかんじは、ありました。
心に正直に生きる
彫刻家の父ヴィクトルとの軋轢、心の支えとなる心優しい恋人アトスとの交流、舞台演出家ヴィヴィカとの運命的な出逢いの中で、進むべき道を模索しながら自身の心に正直に生きたトーベ・ヤンソンをアルマ・ポウスティが演じる。
素朴なタッチで描かれた個性豊かなキャラクター達(スナフキンのモデルとなった人物…穏やかさと思慮深さはスナフキンそのもの)の挿絵の数々(昔図書館で借りた本の表紙や挿絵を懐かしく思い出しました)、ペン先から姿を現したキャラクター達の素朴な愛らしさ、子供達の笑顔…ムーミン谷の住人達にまた逢いたくなりました。
ートフスランとビフスラン
ー二人は通じ合っていた
映画館での鑑賞
彼女はいかに自由を愛し生きたのか(ポスターより)
10/5 映画を見終わったとき、これは絶賛の嵐だろうと思いました。ところが低評価のレビューがあってビックリ。 低評価の理由は、ほのぼのとしたムーミン誕生の話ではないことと、性描写が多いエロ映画だということのようです。私も1回目に見たときは、PG12(実際はG指定)で良い子のみんなには見せられないなと思いました。ですが2回目に見たあとは考えが変わりました。映倫の慧眼に感服です。詳しくは最後に書きます。
トーベの生き方を見て、芸術家は一般人(?)より自由を求める気持ちが強いから大変だろうと思いました。偏見かもしれません。芸術家として評価されるよりムーミンの作者として評価されてしまうことへの苛立ち、愛するものが自分だけを愛してくれないことの悲しみと戸惑いがすごく伝わってきました。そして自由を愛するトーベがそれらのことから解放されるところもよく描かれていたと思います。
私はムーミンのアニメも小説もまったく見たことも読んだこともなく、当然作者も知りませんでした。2年ぐらい前にムーミンがカバではないと知って驚いたぐらい知りません。ムーミンに興味がないから、その作者の物語の映画を見る気も起きませんでした。たまたま見たい映画がなかったので暇つぶしに見ただけでした。今は見てほんとに良かったと思ってます。
ポスターがまた素晴らしい。軽やかに踊るトーベとその投影であるムーミンのシルエット。 スナフキンの言葉 『大切なのは、自分のしたいことがなにかを、わかってるってことだよ。』 『彼女はいかに自由を愛し生きたのか』。 観賞後にこのポスターを見て、映画の全てを表していると思って感服しました。
最後に性描写が多いエロ映画という件ですが、全然エロ映画ではありません。2回目に注意して見ましたが、抱擁、キス、SEXシーンを全部合わせても5分いかないと思います。濃厚なSEXシーンなど全くありません。キスやSEXもあっさりで普通のラブストーリーやラブコメと変わりません。一般映画では女どうしのレズシーンは見かけないのでインパクトがすごく強いだけです。もしこの映画で描かれた女どうしのシーンが男女のシーンだったら全く印象に残らないでしょう。それからトーベの恋愛がすごすぎます。 男との恋愛も、女との恋愛もどちらも不倫、しかも同時進行の二股です。そこにヴィヴィカが誰とでも寝てしまう設定が加わります。これをムーミンが大好きで、ほんわか映画を期待していた人が見たらブチキレてクズ映画に決定ですね。さきに映倫の慧眼に感服と書きましたが、あらためてG指定と言われると当然であることがわかります。
2021/10/5(火),11(月)眠,13(水) city1
11/11(木) ヒューマントラスト有楽
最高でした。
ムーミンも大好きですが、
トーべ・ヤンソンさんも、大好きなので、
彼女の恋愛話を知ることが出来て、よかった。
見てる間は、大好き、からの
しんどい、しんどいの展開で、
「はやくトゥーティッキ出てきて…!」と、泣きそうになりながら観てたんですが、
登場の仕方と、
ラスト、最高でした。
トゥーティッキエピソードは観たいけど、搾取されるような表現されてたら、すごいやだ。と思っていたので、
制作側のトーべ・ヤンソンさんへの愛を感じました。
良かった。
超良かったです。
ヤンソン島に行きたくなりました。
『この物語では、ムーミンが添え物』とコメントしている方もいらっしゃ...
『この物語では、ムーミンが添え物』とコメントしている方もいらっしゃりますが、大学時代にムーミン好きが講じトーベヤンソンについてレポートを書いた私は、納得できる点が多く非常に楽しめました。
冒頭のパーティーでのダンスシーンで、新聞紙?で作った帽子が妙にスナフキンっぽいなと思ったら、「やっぱり」みたいな、わかりやすい表現が多く見られた気がします。
確かに、映画用の恋愛に焦点を当てた情事の多い映像作品だった感はいなめませんが、きっとトーベについてムーミンについて少しでも知識がある方が見れば満足度の高い時間を過ごせたのではないでしょうか?
そうでなくても、現代の女性には(男性にもかもしれません。)刺さるシーンがひとつもないわけではなかったと思います。
起伏が激しい作品ではありませんでしたが、淡々としていて北欧っぽさを感じる色彩の少なさ、好きな人が家に来る直前のソワソワした気持ち、シングシングシングで踊り狂うトーベなど、好きな瞬間が沢山ある映画でした。
時代に家族に恋愛に翻弄されたトーベだからこそ、創作できた物語がムーミンなんでしょうね。
そういえば、ムーミンのお話に「世界でいちばん最後の竜」ってお話があります。ムーミンがどんなに気にかけてもちっとも懐いてくれない竜が出てくるお話ですが、ヴィヴィカの存在もこのお話に影響を与えているのですかね、、、?
ムーミンの裏側にあるもの
ムーミンは明るく平和的に見える一方で、風刺的で道徳的な一面のある童話。これを作る礎となっているのは、トーベのそのままの葛藤や喜怒哀楽がそのまま表現されていることが理解できた。ムーミンの登場人物のベースが実在しているということは知っていたが、あそこまでトーベの恋愛の自由さが起因していると知ったことに驚いた。スナフキン、ビブスラン、トゥーティッキ、それぞれの彼女の想いを知ったうえで、改めてムーミンを読んでみたい。何かを作り出す時には、その人の悩みや葛藤の大きさだけ作品に影響が出る、のをしみじみと感じる。創造とは、想像の波であり、喜怒哀楽の波の大きさなんだろう。
これは伝記ではない
この作品は、トーベのヤンソンの伝記映画ではありません。ムーミンもほとんど出てきません。映画としては、ごく普通の、人間ドラマの小品です。秘密も葛藤も、想定内で、北欧の雰囲気が好きな方にはおすすめできるかと思いました。映画としては普通です。
私にとって大切な作品になった
事前にレビューをチラチラ見ていたので、好意的なものとそうでないものの差があり、自分はどう受け止めるか、出たとこ勝負と思い鑑賞したが、忘れたくない作品となった。
今よりずっと表現その他について規制の厳しかった事が容易に想像できる時代において、トーベの内心が何者にも囚われない自立した自由を確立していたことに打たれた。
現代を生きる私は、表現の自由を保障され、多様性を目指す社会にいるはずだが、その内心の蝕まれている様よ。
スクリーンから伝わる鼓動が問う。
自己の納得の上において
もっと命を思うまま使えばいいんじゃないか
もっと散らすように
もっと踊るように
誰に何を言われようと
それは自分の命の外側の話なのだから
ムーミンは、そんなに出ません
「ムーミン」の作者の半生ではあるけれど、ムーミンが生まれるまで、みたいなエピソードは、ない。一人のバイセクシャルな芸術家の生き方を体感できた、という面で楽しかった。(ムーミンは最初から作者の頭の中に明確に存在していて、溢れ出続けます)
油絵も舞台芸術もマンガも、みんなみんなやりたい、という気持ちは、才能ある人には当たり前なのだろうな、と感じた。一方で、芸術で食えるかどうかは、それこそ誰にもわからず、半分は運次第なのかなぁ、と成功した側にいる主人公トーベの目線で感じました。
まあ、そういうことは芸術に限らず、どこにでもあるか。世の中には、見出された才能の数と同じくらいの見出されなかった才能があるのかもしれないなあ…
もっと、踊って欲しかったなぁ
実話だから仕方ないけど、おしゃまさんとはそう言う関係だったかぁ。ちょっと残念かなぁ。
フィンランドがNATOに加盟!
大変に殘念だ。世界で一番好きな国だったのに、大変に大変に殘念だ。トーベはスウェーデン人だから、スウェーデンはNATOに加盟してもらいたくない。若しくは、全世界NATOに加盟してもらいたい。
トーベの半生をダラダラと辿った伝記ドラマ
売れっ子彫刻家の娘であるトーベと、ブルジョワ階級の舞台演出家ヴィヴィカの同性愛の様子が、トーベの芸術とそれを取り巻く環境に対する思いの変化と共に淡々描かれており、物語全体が平坦で締まりがなく、引き伸ばした割には拍子抜けする程あっさりとした内容だった。
加えて、前提となる予備知識(トーベが恋人に貯金を使われしまい「芸術村」計画が頓挫してしまったことや、当時のフィンランドでは同性愛が犯罪とされていたことなど)が必要とされ、そのことが物語の理解を妨げ、面白さを半減させてしまっていると感じた。
一方で、衣装や舞台装置はノスタルジックで美しく、音楽も一度は耳にしたことがあるであろう"古き良き"名曲が多数挿入されており、親しみの持てる選曲だった。
鑑賞注意!
酒とタバコと不倫と同性愛とダンス、コロナ禍に観るには刺激的過ぎる濃厚接触の嵐!
葛藤もなくあまりにもサラッと始まる不倫や同性愛に気持ちがついていけない。
フィンランドに行った時を思い出して、フィンランドの景色が楽しめるかもしれないと期待したけど、ほとんど室内の映像。もう少し景色が観たかったな。
ムーミンの作者の人生が知りたくて観たけど観ない方が良かったのかもしれない。
あまりに自由奔放で刺激的すぎてムーミンを見る目が変わってしまった。
真実のトーべ像を知ってしまったらもう知らなかった時には戻れない。
でも、お父さんがスクラップブックを残し、トーべの仕事を全部見ていたのがわかった時はちょっとほっこりしました。
世界中どこの国でも親は我が子が可愛いのです。
童話作家の現実
世界中の子どもたちに愛されるキャラクターのムーミン。
でも、その作者トーベ・ヤンソンはバイ・セクシャルであり、奔放な性生活を送り、本当は劇作家になりたくて、ムーミンはあくまでも生活の糧として描いていた・・・
全てがこのとおりでは無いにしろ、クリエイティブな仕事って、枠にはまらない人でないと良いものが生み出せないのも事実だと思う。
言葉遊びのくだり等は堅物の父への反発から如何にくだらないことをしてやろうかという偏屈さを強調しているのだろう。
でも、バイオグラフィーって変に美化するより、こういう生臭いもので良いのかな。
そういう点で性的描写が多いにも関わらず、レーティングがGなのは映倫のちょっとした英断だと思う。
ネタバレ注意
予告など何も見ないまっさらな状態で鑑賞しました。
トーベ・ヤンソンの若き日の話であることは予想していましたが、同性愛の話だったんですね。
でも、恋愛がこの映画の軸であることが2/3過ぎるまで私には理解できていませんでした。それほど、なんだかぼんやりとした薄い恋愛体験としか思えなかったんです。
相手役の女優さんもあまり魅力がなく、なぜ二人がそこまで惹かれあったのか、なぜこれがトーベの人生にそこまで大きな意味を持ったのか、何も腑に落ちるものがありませんでした。
若き芸術家としての苦悩やムーミンで成功するまでのあれこれがメインテーマだろうと思いながら見てしまったからかもしれませんが、どうも芯のないストーリーに感じられました。
自由なんだけど。
思ってたのとちがう。。
あの時代、制約もある中で自由に生きようとする女たちは魅力的なはずなのに、あんまりそう思えなかったのはあまりにも恋愛をヒューチャーしてしまったからなのか。もう少し作品に関わる部分をもっと描いてほしかった。二人をキャラクターに投影したトーベはとってもかわいい人だなとは思ったし、トーベ自身のことは観る前より好きになったこと、それとインテリアが素敵で眼福だったことは、よかった。
ムーミン誕生秘話ではなく、若き日の恋愛や創作を描いた作品
この作品はムーミン誕生秘話、と云うよりトーベの若き日の恋愛や、創作、彼女がどんな人だったのかを描いている。
ファーストシーン。
戦時下で防空壕に避難しながらもムーミンのイラストを描いていた。もう既にムーミンが誕生していた。
恋人の女性のヴィヴィカをずっと一途に愛していたが、向こうは気に入れば誰とでも寝てしまうタイプ。
正式にプロポーズされたアトスとも、ヴィヴィカを忘れられず別れてしまう。後にスナフキンのモデルになった男性だそう。
このシャンティ・ロニーと云う俳優もチャーミングだった。
アトスはトーベから『女性と寝た』
と告白されて、正直どう思ったんだろう?当時、同性愛は勿論タブー。病気であり、犯罪だったとのこと。
アトスはトーベともし婚姻関係を持ったとして、トーベとヴィヴィカ、アトス、ヴィヴィカの夫の4角関係になるのはさすがに無理だったんだろうなぁ。
トーベも、やがて奔放なヴィヴィカに耐えられなくなり、パリで別れを告げる。
たが、その時にトーベは『絵画もイラストも漫画も舞台もやりたい。だけど一つには絞れないの』
『だったら全部やればいいじゃない』舞台監督だったヴィヴィカが助言する。
ヴィヴィカは確かに魅力的。どことなく『燃ゆる女の肖像』に出てきた画家役の女優さんと重なる。格好良くて男前なのだ。
ムーミントロールの絵本は次第に子供たちに読まれるようになり、イギリスの夕刊紙にも6年間連載契約を結ぶ。
この辺りで映画は幕を閉じる。
何となく女性目線の作品だなと感じたのですが、やはり女性監督でした。
トーベの女達らの逞しさ、芸術家特有の際立った個性。繊細で傷つきやすいところ。煙草やワイン、パーティー、踊ることが大好き。愛に一途。情熱家。
そんな人間くさい彼女に魅力を感じた。トーベ役の女優さん、アルマ・ポウスティも人懐っこく、とてもキュートだった。
自由奔放
ムーミンの成り立ち的なものを知りたかったのですが、
トーベ自身の生涯に重きを置いた品でした。
そりゃ
タイトル『トーベ』だわな、みたいな。
しかし、自由奔放を地でいってるよなー。
ヴィヴィカも負けず劣らずですな。
芸術家は、距離を置いて眺めているのが良いですな。
しかし、あの時代のフィンランドって、
こんなに女の人が強くて自由度高かったの?!
抱きしめたくなる
恋人との愛や、創作の衝動や、父親や社会との葛藤の中で踊り続けるトーベを抱きしめたくなる。
それってたぶん自分の中にもいるトーベを抱きしめたいんだと思う。
トーベを演じきった素敵な俳優アルマ・ポウスティに拍手!
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