「『この物語では、ムーミンが添え物』とコメントしている方もいらっしゃ...」TOVE トーベ さわさんの映画レビュー(感想・評価)
『この物語では、ムーミンが添え物』とコメントしている方もいらっしゃ...
『この物語では、ムーミンが添え物』とコメントしている方もいらっしゃりますが、大学時代にムーミン好きが講じトーベヤンソンについてレポートを書いた私は、納得できる点が多く非常に楽しめました。
冒頭のパーティーでのダンスシーンで、新聞紙?で作った帽子が妙にスナフキンっぽいなと思ったら、「やっぱり」みたいな、わかりやすい表現が多く見られた気がします。
確かに、映画用の恋愛に焦点を当てた情事の多い映像作品だった感はいなめませんが、きっとトーベについてムーミンについて少しでも知識がある方が見れば満足度の高い時間を過ごせたのではないでしょうか?
そうでなくても、現代の女性には(男性にもかもしれません。)刺さるシーンがひとつもないわけではなかったと思います。
起伏が激しい作品ではありませんでしたが、淡々としていて北欧っぽさを感じる色彩の少なさ、好きな人が家に来る直前のソワソワした気持ち、シングシングシングで踊り狂うトーベなど、好きな瞬間が沢山ある映画でした。
時代に家族に恋愛に翻弄されたトーベだからこそ、創作できた物語がムーミンなんでしょうね。
そういえば、ムーミンのお話に「世界でいちばん最後の竜」ってお話があります。ムーミンがどんなに気にかけてもちっとも懐いてくれない竜が出てくるお話ですが、ヴィヴィカの存在もこのお話に影響を与えているのですかね、、、?
トゥーティッキと大恋愛だと私は思っていました。でも『それが違う』と、この映画では言っていたので、私はショックでした。
私は『ムーミン谷の冬』を小学校6年の時読んだのですが、正直申して、最初は図書館の司書のお姉さんに紹介されてハマりました。
もっとも、1969年はアニメのムーミンが放映された年でした。本を読んで、スナフキンもスノークもお嬢さんも両親も出て来ないので、初めて読んで『なんだ?』と思いました。冬の寒い日に布団にもぐって懐中電灯で照らして読むと、ムーミンの気持ちが思い浮かべられたのを思い出します。
サロメちゃんとリトルミィとトゥーティッキ(その頃はおしゃまさんですね)のファンになりました。あとから、おしゃまさんが女性と分かり、もっと好きになりました。
だから、トゥーティッキとの関係がこの映画で、暴かれたようで、星の数を3つにしてしまい、挙げ句の果につまらないレビューを書いてしまいました。でも、私にとってムーミンは人生を変えてくれた一要素であったと思います。
サロメちゃん等の冬のお客様との別れが辛かったのですが、スナフキンが帰ってくると思って、気が軽くなった事も思い出しました。スナフキンの帽子の逸話は気づきませんでした。ムーミンがお好きな事がよく分かります。
フィンランドのタンペレに行って見たかったのですが、今回の戦争の影響で中々難しくなりました。代わりにムーミンパークへ姪っ子達と行ってきました。『水浴び小屋』はあけぼの公園の方が本物みたいですよ。
長々とすみませんでした。