「やや気を付けるべき点はあるが、今週はアニメ作品がないので…。」TOVE トーベ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
やや気を付けるべき点はあるが、今週はアニメ作品がないので…。
今年131本目(合計195本目)。
まず、作品名は「トーベ」であって「ムーミン」ではないので、ムーミンのお話も出てきますが、基本的には作者のトーベ・ヤンソンに焦点があてられます。
その関係であることないこと書くことはできないので、ドキュメンタリー映画ではないですが、普通の映画というのとも違い、その中間点的な部分にあるように思えます。
今週の作品群の中では「学術系映画」のカテゴリに入るとは思うのですが(この手のものはひとつは選ぶようにしています)、一方で今週(10/1~)はアニメ作品枠が原則ありません(新規作のみで考えた場合。大阪市ではシネリーブル梅田さんなどで「リクはよわくない」などがありますが(10/1公開の新作扱い))。
そのため、内容的にムーミンを扱う映画ではないものの、「トーベ」というタイトルからムーミンについて触れる内容かな?と思うと、それは出ないわけではないのですが、公式サイトからもわかる通り、基本的には彼女(ムーミン作者のトーベ・ヤンソン)を描く作品です。
よって、中学生くらいになるとこの映画を見ることは想定できるのですが(この映画は一般のG扱いです)、いわゆる「女性同士の行為」の描写がいくつかあります(それでもG指定なので微妙にぼかしているが、出るのはどんどん出る)。
さらに「娼婦」まで出てきます。意味は知っているも多いと思いますが(日本では死語?)、それでも日本は漢字圏ですから、意味が分からなくても「おんなへん」である以上、女性に関係する語であることは漢字圏の特性上推定は働きます。
しかし、「これどういう意味なの?」と聞くと(上記通り、この映画はG指定です)、家族中凍り付くんじゃないか…と思います。
このような事情もあり、今週はアニメ作品の新規作品がないので(先週から、プリンセス・プリンシパルなどを引っ張っている映画館はまだあります)、「内容的にムーミンに焦点を当てたものではないが、中学生くらいなら意味は分かるだろう」と思って当該のお子さん(ないし、小学5~6年生の高学年の子)と一緒に見に行くと、正直これ、「うーんどうなんだろう…」ということにしかならず、正直判断が難しいです。
※ 公式サイトに説明があるように、当時このような「女性同士の行為」それ自体は罰則対象でした(上限が懲役2年であった模様)。
上記、その他、ほか気になる点として下記のように採点しました。
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(減点0.3) 上記の通りで、映倫の指定ではG指定ですが、よくG指定で通ったなぁという印象で、G指定だからって、今週アニメ作品枠ないからと家族で行くと凍り付くこと必須じゃないか…とさえ思えます。ただ、あることないこと入れられませんし、史実通りに描こうと思うとこうせざるを得ませんが、G指定である以上、そこはそう信じるしかなく、この部分(さらに、「娼婦」など、言葉の意味を聞かれても保護者が戸惑うだけのものも出てくる)を信用して見に行くと正直厳しいです。
(減点0.2) この映画はスウェーデン語放送です(英語は、最後にちらっと出るだけで、95%スウェーデン語、ノルウェー語。一部、フランス語も出る)。当然そのような事情なので、英語からの類推はほとんどききません(言語体系がそもそも違います。基本的単語でたまたまスペルが似たよった語として、たとえは photo(写真) → foto などは類推可能な程度)。
一方でスウェーデン語・ノルウェー語はドイツ語の影響があり、「ありがとう」という部分が「ダンケ」になっていたり(当該言語でのスペルは不明)、「はい/いいえ」の表現もドイツ語にそっくりです。
ただ、エンディングまでいたっても翻訳はされていない一方で、ドイツ語特有の名詞をたくさん並べて新しい名詞を作る(よくある「世界で一番長い単語は何でしょう?」みたいなもの)ものはこの映画でも、エンディングロールでも顕著に出てきます(普通に20字、30字程度の名詞がどんどん出てくる)。当然、ドイツ語を理解していれば一定程度推測可能なのかもしれませんが、大学の教養で第二外国語をとりましたのレベルではまず無理ではないかと思います。
おそらく「本映画は著作権で保護されています」などの内容もそれらの言語のままなのでまるで理解ができず(一応、その部分は英語から辛うじて推測が付く…)、言語の特性上、映画の字幕翻訳というのは単なる翻訳業と違ってまた課程があるようですが、いかんせん言語の翻訳ができる人が超レアではないか…と思われる現在では、日本語翻訳も妙な部分(何を言いたいのかよくわからない部分)があり、どうしたらよいのか…という点が正直不明です(当然、日本語吹き替え版なんていうものはない)。
言語の翻訳ができる方が少ないという点は理解できるものの、観る人も混乱してしまうので(ある程度の長文も、それ(この映画は著作権で保護されています)以外にもいくつかでるが、何なのか不明。まぁしいて言えば「盗撮すると刑事と民事上の問題、または両方が発生します」みたいなこと?)、正直、完全に理解しきるのはまぁ、それこそ外国語大学でスウェーデン語専攻ですといったレアな方くらいしかいないのでは…という感想です。
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