カポネのレビュー・感想・評価
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評価は割れるところだが、若き監督の再起を素直に喜びたい
ジョシュ・トランク監督の名を久々に見た。『クロニクル』が絶賛されながらも、『ファンタスティック4』でスタジオ側と衝突し、作品そのものも酷評されてしまった彼。もはや再起は無理と思っていたが、全く異なる作風でのカムバックを嬉しく思う。その真価はいかに。ある種のとっつきにくさはあるにせよ、映画が進むごとに「なるほど」と感じた。全然、嫌いではない。いざ映画化しようと思えば生誕から死までのあらゆる瞬間が素材となり得る「アル・カポネ」という怪物を、あえて晩年の一期間という額縁の中にギュッと凝縮させて描く。そのアイディアと視点は面白い。正気と狂気。混濁する記憶の淵に隠されたもの。怪演なのか熱演なのか、それともこれは笑うところなのか、判別つかないほどぶっ飛んだトム・ハーディの演技。私にはこれがハリウッドで満身創痍となったトランク監督の精神世界そのものに思えてならなかった・・・と言うのは極論すぎるだろうか。
「クロニクル」監督の持ち味を活かしきれず
ジョシュ・トランク監督デビュー作の「クロニクル」は、オリジナルなアイデアと低予算の割にリアルで意外性のあるVFXでSFファンを楽しませてくれた。第2作「ファンタスティック・フォー」(2015年版)は残念な出来だったので、今度こそはと期待していたのだが…。
米国のみならずおそらく世界でも史上最も悪名高いギャングであろうアル・カポネを登場させた、あるいはモデルにした映画は多々あるが、服役後の晩年を取り上げるというのは珍しく、それゆえに挑戦のしがいがあったのはよくわかる。450件もの殺人に関与したとされる大悪党が、晩年は梅毒の後遺症で認知症を患い、幻覚と現実の区別がつかなかったり人前で失禁したりなど、もの悲しいエピソードが続き、確かに全盛期とのギャップが興味深くはある。主人公の幻覚を客観的な映像とシームレスに見せる演出は、(ホラーやサスペンスを除外すると)例えばロン・ハワード監督作「ビューティフル・マインド」などを思い出させる。おそらくはカポネの意識を疑似体験させる狙いもあったと思われるが、不必要に観客を振り回している気がしなくもない。
毎日4時間の特殊メイクを施されたというトム・ハーディはさすがの熱演で、病状ゆえに表情豊かにできない制約をものともせず繊細な表現で飽きさせない。カポネの妻を演じたのは「グリーンブック」で最高にチャーミングだったリンダ・カーデリニだが、彼女の魅力も十分に活かせていなかった。
それでもユーモラスでチャーミングなトムハがいる
画面に登場するのは、長い服役を終えた後の、梅毒の末期症状と頻繁に起きる幻覚に悩まされる、年老いて(とはいえまだ40代)心身ともにボロボロになったアル・カポネの姿である。フロリダの大邸宅で最後の命を繋ぐカポネは、医者から禁じられた葉巻の代わりにニンジンを咥えさせられ、幻覚に悩まされ、目は充血し、排泄もままならずオムツのまま邸内をうろついている。邸宅の外では、隠しマイクでカポネの隠し金、1000万ドルの在処をなんとかして聞き出そうとFBIが待機している。彼らはカポネが記憶を無くしたふりをしているのではないかと疑っている。事実はどうなのか?そんな、現実と幻想、現在と過去、正気と狂気を自在に行き来する元ギャングスターを、トム・ハーディが嬉々として演じている。時々意味不明になる脚本も、演技力(腕力と言ってもいい)でねじ伏せていくハーディを見ていると、つくづく彼はアル・カポネを演じたかったのだろうと思う(実際、かつて1度あったチャンスを逃している)。特に、カポネの中で唯一の真実が何だったのかが分かる幕切れのショットは、『アイリッシュマン』のラスト30分や、あの『市民ケーン』を彷彿とさせるほどだ。『インセプション』や『ダンケルク』のハーディ・ファンは顔面蒼白だろうが、熱演と言うのは度を越すとユーモラスでチャーミングに見えてくるという魅惑の体験を、ここでお約束しよう。
トム・ハーディが、“暗黒街の顔役”と恐れられた伝説のギャング、アル...
トム・ハーディが、“暗黒街の顔役”と恐れられた伝説のギャング、アル・カポネを演じた伝記映画。「クロニクル」のジョシュ・トランクが自らのアイデアを基に脚本・監督を務め、カポネの知られざる最晩年を新たな視点で描き出す。
トム・ハーディの演技を観るだけの作品
有名なアル・カポネのストーリーとして観ると面白くない作品と思います
認知症の人の周りの家族の悲しさを感じるだけかもしれません
この作品はストーリーがどうこうより、主演のトム・ハーディの演技が残りました
若い時のカポネを演じるトム・ハーディが観たくなりました
観るのがはやすぎたようだな
観終わってから思ったこと。私、アルカポネに関わる映画、観てないなあ!元気なバリバリのギャング時代を観た後の方が感慨深いものがあったかも。
15歳で梅毒になるって、まあ強烈。亡くなったのが48歳なんて、若かったんですねえ。葉巻の代わりに人参🥕は本当の話なのか?
妄想と現実が観ていても曖昧で、実際にカポネの頭の中はああだったのか?
隠し財産はあるんでしょうね、いつか発見されたら面白い、ビックニュースですね。
妄想と現実の区別がつかなくなってしまったアル・カポネ晩年のお話。監...
妄想と現実の区別がつかなくなってしまったアル・カポネ晩年のお話。監督のジョシュ・トランクはデビュー作『クロニクル』で大ヒットを飛ばしたが、2作目でケチがついて、3作目がこれ。
アート系と言えば聞こえはいいけれど。
過去の財産で仕事するにはちょっと勿体ないよな~。
老いは誰にでも訪れます
出所後のカポネを描いた物語。
個人的な洋画一押しのアンタッチャブル。その影の主役、アルカポネの晩年を描いた作品ということもあり、興味深く鑑賞。
結果、失敗でした。
梅毒に冒され認知症が進行するカポネ。48才とは思えない病状をリアルに描き、その合間にカポネの夢想を挟みながら物語は進みます。
しかし、認知症は個人差・程度の差こそあれ、年を取れば発症します。「カポネだから」というストーリーとは思えず、ただ人間の無常に悲しみと寂しさを感じる・・・そんな作品になってしまいました。
この作品を作るのであれば、主人公を妻のメアリーにして、ある程度客観的にカポネを見た方が、「カポネの映画」になったように思います。
私的評価は厳しめです。
アルカポネの晩年とは。
数多くの映画に登場する伝説のギャング、アルカポネ。
私の場合、デニーロが演じた「アンタッチャブル」を思い出します。
登場シーンは短かったのですが、とても印象に残っていますね。
で、こちらは、全盛期の話ではなく、
刑期を終え、出所後の晩年の姿を描いた映画。
物忘れや奇行を繰り返すその姿は、果たして本当なのか?
あるいは演技なのか? そんなテーマで展開するストーリーです。
主演のトム・ハーディの名演(怪演)で、飽きることなく
鑑賞できましたが、話がわかりづらいのが難点。
現実なのか幻想なのかはっきりしないシーンが多いので、
ストーリーを追いかけているとフラストレーションがたまります。
マット・ディロン、老けたなあw
トムハで良かった
脳卒中を発症したカポネが次第に現実と妄想の境目が分からなくなる様子が、観ている側にも伝わるほど巧みに描かれていました
トムハじゃなくても良かったのでは…という意見も見ましたが、狂気と正気の違いをうまく表情で表してくれてるので、私は彼で良かったなと
なんだ‼️嘘話じゃ‼️認知症を笑いものにするコメディ‼️❓
いや、こんな方式で、キリストやブツダも描けるかも?
なんの根拠も無くカポネを凄い認知症に描いてなんの意味があるのかな。
認知症から見た映画、気持ち悪い👎
ひどい
matt dillonが好きで観たけど、認知症で倒錯したカポネが夢遊病
のように過去を回想するだけのひどい映画だった。
老老介護で糞便を漏らすシーンも何回かあって、いったい何の意味があるのか理解不明。
稀に見るつまらなさ。脚本のせいだろう。
淡々と描かれる生涯。過去に囚われた、哀しすぎる晩年とは。
【賛否両論チェック】
賛:隆盛を極めたはずの主人公が、壮絶な過去故に壊れていってしまう様を通して、その生涯のもの悲しさが際立っているよう。
否:サスペンス要素はほとんどないので、思わず拍子抜けしてしまいそう。グロシーンや怖いシーンもあり。
全盛期の面影が消えてしまった伝説のギャング、アル・カポネ。本作ではその晩年が淡々と描かれていきますが、
「彼の病気が、果たして本物なのか、それとも演技なのか?」
といったようなサスペンス要素は驚くほど少なく、期待して観ると拍子抜けしてしまいます。
そこで明らかになっていくのは、波乱に満ちた過去に囚われてしまった、哀しい主人公の姿です。それでも必死に寄り添おうとしてくれる妻・メエの存在も、またどこかもの悲しさを際立たせているようです。
R15+指定であることからも分かるように、グロいシーンがかなり多めなのと、ホラー映画のようなシーンもあったりするので、好みは極端に分かれそうな作品ではありますが、気になった方は是非。
陽光煌めく中に・・・
はい。良く私の馬鹿レビューを覗きに来て下さいました。と言うより無駄話とか与太話ですか。誠にありがたいです。
この映画はまもなく公開終了です。上映館は元々少ないんですが、さらに少なくなってきたので遠路はるばる豊洲ユナイテッドシネマへGOです。本当に久々、前回何を観たかも忘れてるし。
この映画館は3階に有ります。最大の売りは外側は全面ガラスで眺望が素晴らしい。桜は現在八分咲きですが陽光が煌めき、春爛漫です。しかし・・・
やや遠くにオリンピック選手村。主人(あるじ)なきバベルの塔。大丈夫か?
そして一年前に来た時は恐ろしいくらい閑散としていたのだが今日は人が沢山。なんか浮かれ気分だ。散歩中のワンちゃんも楽しそう。お隣の豊洲公園にも推定12歳前後の江東区のクソガキだらけだ。
おいおい!はしゃいでんじゃねえよ!クソガキが❗️
すいません。言い過ぎました。子供は国の宝です。言い直します。
もう中学生なんだから、だめだよ〜 おうちで段ボールの工作でもやってよ〜ね〜
まあ、とりあえず枕を終わります。オリンピックが開催される事を切に願って。
この映画はアル・カポネの最晩年を描いた物語です。なんかジュディ 虹の彼方へ のようですね。ご存知のようにアル・カポネは多くの映画で取り上げられています。その源泉は・・・
禁酒法です。カポネは密造酒の製造、販売でボロ儲けしました。さらにその金で多くの悪事に手を染める訳です。
お酒を法律で禁止するってなんだよ!ふざけるんじゃないよ!もうグレちゃうぞ!朝までやけ酒だよ!
だからそれが出来ないんだよ‼️
失礼しました。話しは跳ぶんですが、近所に変なものを売っている店があるんですよ。なんだと思いますか?もうヒントなしじゃ絶対当たりません。なんと・・・
ヤドクガエル!
いやそれって需要があるの?またヤドクガエル界ではこの店が聖地なんだろう。知らんけど。私が戦国時代にワープしたら役にたつかもね。
カポネは15歳の時に罹患した梅毒で心身ともに弱っています。まだ48歳なのに・・・
おい、待てって!15歳ってまだ中学生だよ。それで梅毒って・・・もしカポネに会ったら言いたい。
きみは〜おませさんだね〜
ペニシリンの発見は1928年、しかし実用化は1942年、カポネは1899年生まれ。ペニシリンの投与は1945年。つまり46歳だったのです。もう梅毒の第4期です。
脳まで侵していました。うーむ・・・
遅い、遅かりし由良之助❗️
そうです。カポネは壊れていました。治りません。でも今の常識で見てはいけません。この頃は梅毒は恐ろしい病気だったのです。お礼を言います。
サンキュー青カビ!
いや最晩年のカポネはカリスマ性も怖さもないんですよ。女房のビンタでKOされちゃうくらい。多分だけど「アンタッチャブル」「スカーフェイス」なんかの全盛期のアル・カポネを知らない人はイライラするんだろうな。何を観させられているのか?壊れたジジイが周りを振り回しているだけじゃん。
わかります。やたら失禁するし攻撃的だし全く共感できない。でもね、誰にも共感できない映画があってもいいと思うんですよ。我々は希代の悪党の最期を見届ける義務があるんですよ。・・・と、わかったような事を言ってみた。
ロケーションも全部フロリダです。いやあ、素晴らしい所。アメリカの富裕層が余生を過ごす所。陽光が煌めいています。私もここに行く!なんか鰐がいますがそれも、また良し!
私は胸にワンポイントの鰐をあしらったポロシャツで大儲けをします!
それは〜もうあるよ〜ラコステだよ〜
閑話休題、カポネの壊れ方は尋常では有りません。ただ1000万ドルをどこかに隠しているようです。FBIは監視しながら探りを入れます。どこに?
徳川まいぞうさんか‼️
やがて陽光煌めくフロリダに憂鬱な出来事か起こります。
ブルー スカイ ブルー
秀樹か❗️
悲しいほどお天気
ユーミンか❗️
きっとこの映画は虚実皮膜のキワを楽しむ映画なんでしょう。二人で観たら話題が弾むんじゃないのかな。あそこは現実、あそこから妄想・・・そんな感じ。最後に一言いいですか?
カポネはカポネ
孔雀や鳩や ましてや
善人にはなれない
ネタは昭和だけど、頭は【まだ中学生】だね〜
いつもですが、長文でごめんなさい。
読んで頂きありがとうございました。
カポネである必要はあったのかな?
トム・ハーディ熱演でしたねー。大熱演。凄かったです。
衰え矮小になっていく、疑心暗鬼の塊のような晩年のカポネを素晴らしい演技で表しています。
心情面についての描写は演出、創作なのかなぁと思いつつ鑑賞です。
ただですね、それだけでしたね。
残念ながら自分自身、カポネに人物として興味や思い入れがあるわけではないので、晩年と暗黒街の顔役時代のGAPに嘆くわけでも、悲しむわけでもないです。ですから、カポネの晩年をみても特にこれといった感慨がないのです。
晩年のカポネの内面メインで描いてるのですが、カポネである必要ある?と思える内容なんですよね。病気などの影響が日常に表れていく様、周りから見たら狂気にも思える様、内面で発生しているかもしれない心の揺れ・・・・うーーーむ、病に悩む人間としか見えないんですよね。
だからでしょうか・・・サイドストーリー感が半端ないのです。
これだけでメインテーマとなり得るのかなぁ?
カポネを題材にしたのならそれをもっと生かさないとなぁって思います。
サスペンスっぽい、ホラーっぽい味付けも見られましたが、どんな作品にしたかったのか?
最後まで不明だったかな。
一つだけ驚きが。
48歳でなくなったんですね。カポネ。それであの晩年。壮絶です。
幸せは金に変えられない
実は、今年初めてお金払って映画を映画館で見に行きました・・・・
本作品、アメリカのギャング大御所アル・カポネの晩年を描いた作品ですが・・・・
正直、半分は本当で半分は想像なんだろうと・・・・
内容は何とも言い難く・・・トム・ハーディの演技だけが光ったいる作品かな・・・
見方を変えると、お金が有っても幸せとは言えないし、お金があり過ぎるのも考えものだね・・・・
正直、本当にアル・カポネって晩年ああだったのかね・・・・
アル・カポネのお話ではあるが、ギャング映画ではないし、派手なシーンは殆どありません。
昔の記憶から来る夢の中や認知症を患っての機関銃を撃ちまくるシーンは圧巻だけど・・・・
私的には、正直、描き方なのかテンポが合わないのか・・・期待していたんだけど何も残りませんでした。
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