劇場公開日 2021年2月26日

  • 予告編を見る

「カポネである必要はあったのかな?」カポネ バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5カポネである必要はあったのかな?

2021年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

トム・ハーディ熱演でしたねー。大熱演。凄かったです。
衰え矮小になっていく、疑心暗鬼の塊のような晩年のカポネを素晴らしい演技で表しています。
心情面についての描写は演出、創作なのかなぁと思いつつ鑑賞です。

ただですね、それだけでしたね。
残念ながら自分自身、カポネに人物として興味や思い入れがあるわけではないので、晩年と暗黒街の顔役時代のGAPに嘆くわけでも、悲しむわけでもないです。ですから、カポネの晩年をみても特にこれといった感慨がないのです。
晩年のカポネの内面メインで描いてるのですが、カポネである必要ある?と思える内容なんですよね。病気などの影響が日常に表れていく様、周りから見たら狂気にも思える様、内面で発生しているかもしれない心の揺れ・・・・うーーーむ、病に悩む人間としか見えないんですよね。

だからでしょうか・・・サイドストーリー感が半端ないのです。
これだけでメインテーマとなり得るのかなぁ?
カポネを題材にしたのならそれをもっと生かさないとなぁって思います。
サスペンスっぽい、ホラーっぽい味付けも見られましたが、どんな作品にしたかったのか?
最後まで不明だったかな。

一つだけ驚きが。
48歳でなくなったんですね。カポネ。それであの晩年。壮絶です。

バリカタ