「晩年のアル・カポネ」カポネ 死亡遊戯さんの映画レビュー(感想・評価)
晩年のアル・カポネ
これまで多くの映画に登場してきた実在の悪役の中でも、ヒットラーほどではないにせよアル・カポネも相当扱われて来たといって間違いないだろう。
派手なドンパチ必至のクライムサスペンス映画としては、確かにこれ以上の人物はいない。
但し、今回の作品は彼の晩年。
重い病気にかつての威光は失われ、悪事で稼いだ財産も豪邸を維持するのがやっと。
そんな状況でも周囲に対し、精一杯虚勢を張るカポネが痛々しい。
大半はフィクションらしいが、窮地に陥る、裏切りに遭う、といった、確かに絵に書いたような夢でうなされるシーンが多かった気がする。
いかにも晩年にありそうな謎に沿って話は展開するが、チラシを手にした時から派手な抗争シーンは期待してなかったので、これはこれで想定内で楽しめた。
コメントする