「三銃士が繰り広げる豊かなロードムービー」人生は二度とない あささんの映画レビュー(感想・評価)
三銃士が繰り広げる豊かなロードムービー
インドの青年カビールが結婚することになり、学生時代の友人である3人が集結し、独身最後の旅行として、スペインを横断する。
富豪の娘と婚約したカビール、40歳で早期リタイアを夢見るやり手ディーラーのアルジャン、コピーライターのイムラーンの3人は、スペイン横断の旅を通して、これまでの人生を見つめ直していくーー。
【感想】
かなり濃厚なロング・ロードムービーだった。
スペインの美しい海や広大な土地、街並み、文化や祭り…とともに繰り広げられる3人のドラマは飽きることなく楽しめた。
まず、アルジャンの人生さえも変えることになった、スキューバダイビングでのレイラとの出会いは印象的。
イムラーンの高所恐怖症を克服させたスカイダイビングからの、生き別れた父との再会。そして正直に自分の気持ちに向き合うカビール‥、それぞれ3人がどのように壁を乗り越えていくかも見どころの一つ。
個人的には、カビールの婚約者や、アルジャンの元カノの行動や言動には、気持ちは分かるが共感できなかった。私が男性だったらこんな女性は嫌だな(笑)。余計にレイラが天使に見えた。美しかったなぁ〜。
フラメンコ、トマト祭り、牛追い祭りなど、スクリーンを通して自分も体験したような感覚に。私もスペイン横断したい🥺
2011年の映画だってことを観賞後に知ったけど、全く違和感なく見ることができた。日本へのオマージュもクスッと笑える。
そして、やたらとダンスが多いところにも、インド映画らしさを感じられた。良い映画でした!
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