「作品を作る大変さや素晴らしさ。超豪華キャストで教えてくれる異色作。」バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0作品を作る大変さや素晴らしさ。超豪華キャストで教えてくれる異色作。

2021年9月5日
PCから投稿

笑える

楽しい

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:ドラマ版の知識は特段不要。“超”がいくつもつくほどの豪華すぎるキャストが魅力的で、探してみるだけでも楽しい。映画・ドラマ作りの大変さや魅力がひしひしと伝わってくるのも新鮮。
否:どうしても似たようなシーンが続くのは、致し方ないところか。

 まず特筆すべきは、観ながら思わず
「いやいやいや!!」
とツッコみたくなってしまうほどの、超豪華すぎるキャストの方々。如何せん舞台が撮影所なので、超有名なのに一瞬しか登場せずに、思わず見逃してしまう方が多数出てくると思います(笑)。是非、
「あ、この人も!!」
「え、この人も!?」
なんて、とにかく探してみると面白いですね(笑)。その中には、今は亡きあの方もいらっしゃったりします。
 そしてそんな撮影所で撮影されている作品の中には、どこかで観たことあるようなパロディも多数あって、それらも観ていて思わずクスッと笑ってしまいます(笑)。でも決してそれだけでは終わらずに、1つの作品を作り上げることの大変さや、それでも作り続けることの素晴らしさなんかも、等身大で教えてくれるのが魅力的です。
 物語そのものはフィクションですが、有名な俳優さん達が皆さん本人役で出演されているのもあって、観ていて不思議な感覚になります。果たして、濱田岳監督の前代未聞の映画は、波瀾万丈の中で完成するのか。その辺りも含め、是非ご覧になってみて下さい。

門倉カド(映画コーディネーター)