「【もったいないか】」Eggs 選ばれたい私たち ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【もったいないか】
エッグドナー(卵子提供者)というスコープを通して見る女性の生き辛さや、寄り添う姿が描かれる。
僕の観たのは、監督の川崎僚さんと、「ソワレ」でタカラを主演した芋生悠さんのトークショー付き回だった。
僕も常に感じてることだが、芋生悠さんが、何でもカテゴライズしてしまいがちな僕達の世界の違和感について話していた。
僕は、結果、多くの人は、例えば、LGBTQだとかカテゴリー化することによって、自己満足したり、理解したふりをしてるのであって、多様性が本来の姿であることを本当に理解などしていないのではないかと時々思う。
結婚や出産を希望しない純子。
不安を抱えながらも出産を控えた友人。
間近まで教えてくれず、結婚が近い友人。
純子が独り身でい続けていることに気を遣っていたのだ。
仕事に邁進するものの、そのストレスに耐え難いものも感じ、出会い系サイトに登録する友人。
仕事も何処か中途半端で、いつか、この友人も結婚して自分の境遇など理解してくれなくなるかもしれないという漠然とした不安。
そして、レズビアンの葵。
どうして、二人はエッグドナーになろうとしたのか。
口では結婚と出産は諦めたと言っても、何処かで子孫を残したいと感じているのか。
それはおかしいことなのか。
親との葛藤。
選ばれたことに対するジェラシー。
定期的に訪れる生理は、子供を産まないと決めた自分には、砕け割れた複数の卵のようにもったいないものなのだろうか。
もったいないから、エッグドナーになるのか。
その答えは見つからない。
ただ、見つかる必要もないと思う。
それは、一人ひとり違うからだ。
アラサーも、独り身女子も、アラフォーも、草食系も、肉食系も、〇〇系で表されるカテゴリーも、見た目や、運動経験でカテゴライズされた分類場所が違うから、答えが違うのではないはずだ。
子供を切望する人の助けになりたいと考えてドナーになる人は、カテゴリーとは関係ないだろう。
一人ひとり違うから、答えが異なるのだ。
そんな生きやすい世界であって欲しい。
客入り1〜2割ぐらいでしたかね?
トークショーがある割にはかなり少なかったですよね。
そしてその直後シネマートで剣客観賞しました。
夜型人間の私には21時台の上映が復活してくれて何よりですw