浅草キッドのレビュー・感想・評価
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バカヤロウって言葉は愛に溢れてるんだなぁ
師匠が素敵だ、
ってか大泉洋、時々ほんとカッコいい…
なぜか時々目が離せなくなる、「晴天の霹靂」の時もそうだったけど。
芸人は、笑われるんじゃないんだ!笑わせるんだ!!
ある意味で「劇団ひとり」の仕事に感動する映画だった。
そして「劇団ひとり」・・・を見直す映画でした。
ビートたけしが師匠であった深見千三郎をリスペクトするように、
劇団ひとりのビート・たけしへのリスペクトが沸々と伝わってくる。
劇団ひとりの性根の真っ直ぐさ、優しさと靭さを知った。
構成の巧みさが光る。
過去と現在を巧みに行き来する構成。
フランス座を飛び出して地方巡業も客に受けず、
深見を見捨ててきたのに、売れずに鬱屈してるたけし。
一転して、過去。
フランス座でエレベーター係りをしている駆け出しも
駆け出しのたけし。
深見に弟子入り志願するものの、芸ひとつない事を笑われ、
タップダンスの手ほどきを受ける。
タップダンスに熱中して上達するとともに、
芸にも磨きがかかる。
やがて閑古鳥の鳴く「フランス座」に見切りをつけて去るたし。
ピンチヒッターで出たテレビで毒舌漫才が炸裂して曝発的人気。
漫才大賞を受けた足で、師匠に会いに行く。
賞金を渡し居酒屋に繰り出す。
この時の深見(大泉洋)とたけし(柳楽優弥)の会話のピンポンは
ベスト・オブ・ベストの毒舌漫才だった。
喜びの絶頂の深見の死。
ラストで深見とたけしのタップダンス・シーン。
喜びが溢れ、幸せ感、満足感。
湿っぽくは終わらない
意地でも笑わせて泣かせてやる・・・
そんな野心や挑発は劇団ひとりにはない、
のに、泣ける。
劇団ひとり。あくまでも優しい。
天才たけしへのリスペクト、
芸人へのリスペクト、
そして深見正三郎という時代遅れの芸人の姿が
クッキリと脳裏に刻み込まれる。
秀作。
「笑われる」のではなく、「笑わせる」
新年1発目にふさわしい、人情味あふれるヒューマンドラマだった。
舞台は、昭和40年代の浅草。浅草フランス座のエレベーターボーイをしていた主人公のタケシが、師匠・深見と出会うことから始まる。深見に芸の神髄を叩き込まれながら、笑いに磨きをかけていくタケシ。しかし、テレビの普及とともに、フランス座の経営が悪化。タケシも深見の反対を押し切ってフランス座から去り、テレビの世界で人気を獲得していく。
ステージにしがみつく師匠と、テレビで人気を得るタケシの対比が面白い。人を笑わせるという点では、同じ方向を向いているのに。特に、タケシの葛藤は痛いほどに伝わる。フランス座では、笑いや歌は二の次で、客のメインは踊り子のパフォーマンス。歌手志望の踊り子・千春が歌っている途中で、下品な歓声があったことに、タケシは違和感を持ったと思う。自分がやりたい芸の見せ場は、果たしてここなのか?と。だけど、師匠についていきたいという思いもあった。この一連の葛藤は、とても見応えがあった。
テレビで人気者になるタケシに対して、深見は落ちぶれた様子だった。しまいには、工場の同僚(まさかCreepy Nutsが出るとは!)に笑われる始末である。テレビでの芸に否定的な深見だが、弟子のタケシが漫才をやっている姿は自分の目で見ていた。深見はずっと、タケシのことを可愛がっていたし、気にかけていたのだ。再会した時の会話は、師匠と弟子の関係を表すテンポの良さだった。それだけに、深見の最期があまりにもあっけなくて、寂しいものだった。
柳楽優弥の演技力に拍手。動きから発声まで、めっちゃビートたけしだった。モノマネではなく、もはやコピーに近い。序盤に登場した現代のタケシは、一瞬本人かと見間違うほどだった。また、全体的に心情描写が上手い作品だった。人々の人情や葛藤を丁寧に描かれていたし、なによりも芸人リスペクトが強かった。本業が芸人である劇団ひとりが手掛けたというのもあるかもしれない。人に笑われるのではなく、人を笑わせる。それが、エンターテイメントの真髄といえるだろう。
やはりそうなるよね
大先輩の話しを手掛けるとそうなるよね。
実話だけど色々キレイにまとまってる。
げいにんの下積み時代の話は小耳に挟むけど、現実は厳しいものだと知った。タケシは本当に才能とチャンスに恵まれてたんだと。それを一番知っているのも本人なんだと。
北野タケシはすごい人なんだね
熱い芸人の生き様
ビートたけしが好きでも好きじゃなくても芸人を目指す若者と師匠との師弟愛や不器用な芸人の生き様にグッと来た。
大泉洋演じる深見がとにかく粋でカッコ良い。それも男が男に惚れるカッコ良さ。
柳楽優弥のたけしが憑依したかのような演技もさすが。
ストーリーは分かりやすいながらドラマチックで、演出やカメラワークも気をてらわず手堅くも効果的で監督・脚本を担当した劇団ひとりの手腕が光っている。
下ネタはあるもののセクシャルなシーン(キスシーンさえない)や暴力シーンはないので結構万人が楽しめると思う。
Netflixだけでは勿体ない作品。
「ビートたけし」の芸名に込められた想いを感じる実話をもとにした素敵な映画です。
ビートたけしが、デビューするまでの実話をもとに作った映画です。
大泉洋と柳楽優弥の臨場感が溢れる演技力が凄いです!
幻の浅草芸人と呼ばれた「深見千三郎」を師匠として、「たけし」が学んでいく様子が繊細かつ丁寧に描かれていて、見どころが満載です!
深見師匠の人思いだけども、ぶっきらぼうな人柄が心にじんわりと来ますし、
まだまだ未熟な「たけし」に、芸人として大事なことを教えつつ見守っていく様には、心が動かされます。
とくに、深見師匠の
「笑われるんじゃねえぞ!笑わせるんだよ !」
というセリフは、芸人として、人としての誇りや美学を感じます。
途中、若さゆえか、たけしが不義理なことをやりますが、深見師匠は大きな器で受け止め、そして、そんな深見師匠のことを、たけしは誇りに思っていくのだと思います。
人は未熟がゆえにたくさん失敗をします。
でも、その失敗を糧に人は成長し、先人から受け継いできた大切なものを、さらに育んでいきます。
そんなとても大切なことを学ぶことができる素晴らしい映画です。
人間は皆芸人なのだ
笑福亭鶴瓶の番組「A-studio」に劇団ひとりが出てた。
本作「浅草キッド」について、北野武からは「好きにやっていいよ」と言われたなど、色々エピソードを語っていた。
北野武ことビートたけしについては今さら語ることでもないだろうが、正直深見千三郎については、テレビで観ることのなかった分、その人間性をほとんど知らない。
ただ、ビートたけしの芸風はやはり師匠譲りなんだと思うと、その人柄も自ずと見えてくるというものだと思う。
劇団ひとりの演出もそれなりに面白く、いわゆる芸人系の映画監督としては才能のある一人だと思う。
改めて思うに、別に芸人でなくとも、一人一人の人生とは、楽しくも儚い物語なのである。
浅草フランス座
浅草キッドというより、浅草フランス座というタイトルじゃないかというくらい、浅草フランス座中心のストーリー。
北野タケシがどうやって芸の道にのめり込んでいくのか、芸を教えてれた師匠との関わり、座頭市のタップダンスの謎などなど、ストーリーで判明します。
お笑いに関して熱い想いが伝わってきました。
深見千三郎師匠伝じゃねぇか
おそらく、ビートたけし本人のテレビに言えない話も反映しているのではないだろうかという描写もあるような。最ラストのヒロインのくだり、師匠のくだりなどは、なぜそこにたけしがいたのか、なぜ髪型がかわるのか、など、時空を飛び越えていてギミックがあると思う。その分、門倉麦さん役のモデルも気になる。
好きなシーンは、深見師匠が、居酒屋でビートたけしの漫才をテレビで映されて東京地元民にくらいつくシーン。地元民めちゃめちゃ演技下手だとおもったが、東京にいたことあるが、実際東京の人はめちゃめちゃ演技下手な感じの所作を現実ですることがある。ああなっても師匠を気遣っているのがまたリアル。本当に東京の人の感じを出すなら、あんな感じ間違い無いんだよね。師匠は役者だから、そりゃあの感じなんだよね。
ここ近年2、3年、邦画であれば5年から8年、ここまで面白い、見応えあるのはなかった。何がいいのか?題材がドキュメンタリーだからか?なら映画ももっとドキュメンタリーでたくさん他も撮って欲しい。すごい人は日本にたくさんいたよ、そしているよ。アホみたいなブロッコリーポスター映画では得られないものをNETFLIXで見ることができたと思う。とてもありがとう。劇団ひとり監督。また映画作ってほしい。
時代という言葉では遅すぎる
映画館で観たかったな〜
とても楽しい作品でした
粋なボケに嫌味のないツッコミ
芸人という玄人が昔は多くいたのでしょうね
今、芸は学校で習う時代
もう、その生徒達には師匠はいないのです
不思議な時代に居合わせたものです
深見千三郎さんを調べてみるととてつもない弟子達がいたのですね
師匠に学んだお弟子さん達の芸は本物です
それぞれが道は違えど基本は同じなのだと思います
客を楽しませる、ただそれだけなのだと思うのです
もう永遠に寅さんは不滅だしいまだに笑いを追求し続ける欽ちゃんも居ます
今から10年20年先はどうな芸人さんや芸が主流で人々はどんなことに笑うようになっているのでしょうか
楽しみではありますが今までの芸も消えてほしくないと願う限りです。
Netflixの偉大さ
とても素晴らしい作品でした。
変にひねってあるところもなくストーリーがシンプルでとても見やすい。
劇団ひとりのたけしへの、お笑いへの愛情が随所に感じられた。
そして大泉洋と柳楽優弥この2人をキャスティングした時点でこの作品の成功はほぼ決まっていたと行っても良いくらい2人の演技は素晴らしかった。
原作の浅草キッド愛読者は大泉洋のキャスティングに違和感を覚えた方が多かったと聞いたがこの演技を見れば納得するのではないだろうか。
映画館ではなくNetflixでこういう作品が見れるなんて時代は変わっていくんだなと感じさせてくれる作品だった。
いい映画だったが最後がやや間延びか
なんか泣いてしまった。いい映画だった。墓参りシーンでいったん終わらせて、回想シーンはたけしの歌BGMでたけしを登場させずにたけし目線カメラでエンディングロールに重ねた方が余韻があったかも。
柳楽優弥の演技だけでも観る価値はある
冒頭のたけしの登場で、あれ本人が出てるのか?と勘違いするくらい柳楽優弥への特殊メイクと話し方が似ていた。若い頃のたけしを演じる柳楽優弥もまた素晴らしい。彼の演技だけでこの映画は成功したと言える。
そしてあの浅草の町の再現。当時の浅草を知らないけど、あの時代、あの場所を見事に作り出していた。
話はなんとなくイメージしていたものなので特段大きな驚きはないが、弟子と師匠の物語としてちゃんと面白かった。
たけしの演技を指導したのが松村邦洋とは知っていたが、現在のたけしの声も演じていることをエンドロールで知って驚き、そして納得した。道理で本人が出てるのか?と勘違いするわけだ。
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