ボクたちはみんな大人になれなかったのレビュー・感想・評価
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(*´-`)後悔と悔恨の念、、、、つまらん大人になったのか、、、。
1999年顧客を接待漬けにする日々、、、。ノストラダムスの予言を信じ有り金全部使ったあの日。その過程でいろんな人と出会いました。接待先のオカマバーの娘たち。囚われて助けてあげたい借金漬けのクラブの女、本来一緒になる予定の娘。滅茶苦茶な別れ。
結構この映画と重なりブルーになりました。
全くお恥ずかしい人生。なぜ手を取って逃げてあげなかったのか?なぜずっとついていてあげなかったのか?私の現実は超カッコ悪いものです。
あの時こうしておけば、、、ああしておけば、、、。ワナワナする映画ですよ。
今は月に4-5本見る映画と週末バイクで出かけるのが唯一の楽しみ。つまらん大人になってしまったのか、、、、。アンゴルモアの大王は現れず。
40代 50代の人におすすめです。ワナワナしますよ。絶対に。
伊藤沙莉、、、やっぱり良き!!微妙なとこがいい!クドイが『映像研には手を出すな』での声優としても大好きです。
森山未來、、、映画がしまります!『犬王』期待!
SUMiRE、、、妖怪大戦争出演、、、、予想通り出てきましたよ!
東出昌大、、、役者としてヤッパリ上手いよ、頑張ってくれ。
46歳。つまらない大人になってしまった。
これはね、ポケベルとかバブルとか、そういう世代に向けて作られた映画。そしてさらに、「今」を悩み、「過去」を後悔している人間の心をえぐる映画。
「ふつう」がいいとか、物足りないとか、20代、30代、40代、その時その時の自分にとって違うもの。「ふつうがいい」は、つまらないのかな。そう思ったら泣けてきた。ふつうがつまらないとは思わないけど、そこを悩んでいる佐藤と、僕自身こそ、つまらない大人になったなと思った。なれないものにはなれはせず、今の自分が本当の自分。
書きたいことはごまんとある。だけど、それはすべて自分の人生の言い訳のようで、なんか悔しくて書けやしない。この映画が刺さらないひとは、言い換えれば幸せな人生を過ごしているよ。
おまけに、さんざん本編でオザケンとかでノリノリだったのに、エンディングでキリンジの「燃え殻」を流してきた。(たぶん原作者のペンネームもこれからとったのかもしれない。)ヤスの歌声が、傷口に擦り込まれる塩のようにざらざらと耳にこびり付いて涙があふれた。
そして、一番好きだった人の声で、
そちらはどんな人生でした?
と聞こえた気がした。
違うことばかりが気になってしまった
エモくて胸がキュッとなる
時代背景や流行を散らばせながら、1995年から2020年までの主人公・佐藤の人生を辿る本作。主人公とは10歳差のある私でも、東京周辺で青春の大半を過ごしたこともあり、なんとも言えない感情が胸に込み上げてくる作品でした。
主人公の佐藤が過ごした20〜30代は、特に大きな出来事もない普通の生活しかない。普通を嫌っても、至って普通の人にしかなれていなくて、何者でもない。
懐古する思い出が眩しく見えても、それもまた普通のこと。
映画としても、事件や印象的な出来事が起きるわけじゃありません。なのにエモくて胸にささる。
大人になること、普通の人生を送ること、それが出来る人と出来ない人。25年も経てば考え方が変わっていて普通だけど、変われないまま一人取り残される人もいて。
佐藤に共感する人も結構いると思いますが、私もその一人です。
凄くよかった。
大人になってほしい
大人の叙情詩を覗かせてもらった感覚、世代じゃないとキツイかも
オザケンが復活した時、オジサンと揶揄されたように、あの頃だけを見てる大人って結果痛く見えてしまう。物心つく頃には21世紀だった自分にとって、ただの叙情詩にしか写らなかった。
変わりゆく東京とその変化を逆説的に辿るのは、来年公開の『ちょっと思い出しただけ』と実はイコールコンディション。比べるものではないけど、あちらの方が心情の可視化が上手くて描写も繊細。だから観ていて引き込まれる。こちらはというと、時代とその頃の彼らだけで、何を投げているのか正直見えなかった。変化がもたらした影響と関わっていく人々の生き方が淡々と連なっている、だけみたいな。分かりやすくしろ、と言っているんじゃなくて、単に分からなかったってこと。
森山未來は常に何処を見つめていたのだろうか。SNSが全盛の今ですら、ふとした繋がりもプチっと突然切れることにちょっとドキッとする。それすらない時代、意味もなく突然糸が切れることは、動脈が切れるような痛みなのだろうか。掴み所のない個性を持っている彼だが、今回ばかりはあまり見えてこなかった。伊藤沙莉も最後まで掴めない人だったし。単純にターゲット層から漏れてしまった気がする。
CM業界で名を馳せている森義仁監督のデビュー作。それをいきなり世界展開で披露するNETFLIXの挑戦ぶりに驚く。きっと配給会社なら慄いてしまうような冒険が彼らなら出来るのだろう。そこは純粋に驚く。
私たち、結婚しました
観るひとの人生の色によって、本作品の評価は著しく変わるだろう。年齢、生きてきた場所、音楽は好きか、好きならばどんな音楽を聴くか、どんな恋愛をしてきたか、どんな失恋をしてきたか。
そして今、幸せに生きているかどうか。
森山未來が演じる佐藤は、2020年で46歳。私よりひとつ先輩だ。伊藤沙莉が演じるかおりと同じく、私の妻は「普通」を嫌う。渋谷や原宿で遊ぶフレームの外に、恐らく私たちは居るし、クラブのVIPに佐藤が陰気くさく酒を飲んでいる時、私たちはフロアで踊っていた。WAVEよりタワーよりHMV派だったけど、偽の星空が見えるラブホテルで彼らがイチャついている時、隣らへんのホテルで私は腰を振っていたのだ。
そして、彼らと同じ時代を生きた私たちは、CDを借りパクされることなく無事結婚。お陰様で佐藤とかおりに二十数年前の自分たちを重ねて観るという、追体験ともまた違う、何とも不思議な時間を過ごさせてもらった。貴重な経験ができたと思う。
ただコレが映画の評価となると少々難しい。観る側の人生によって180度感想も変わるだろうし、理解自体ができないシーンもあるだろう。だから人様に軽はずみにお薦めもし辛い。点数なんか付け辛い。恐らく観た人が口を揃えるのは、20〜40代を見事に演じ分ける森山未來の凄さぐらいだろう。
それにしても子どもの頃、ボクたちは「大人になりたい」なんて思っていただろうか。私は未だに大人になんてなりたくない。46歳で言うべき台詞ではないとは知っている…。
しかしコレはかおりが「普通」を嫌っていたことと同意なのだろう。普通を受け入れて大人になる人生。それをかおりが今どう思っているか知る術はない。佐藤すら分からないのだ。私たちが知る必要はない。
伊藤さんと大島さんの役が逆ならって思っていまう^^;
自宅レイトショー『ボクたちはみんな大人になれなかった』
Netflix作品なので、配信と劇場同時で公開だったようですが、私は自宅鑑賞
Netflixの予告画像は、森山未來さんの横顔の後の疲れた感じの大島優子さんが、気になってましたが・・・
ヒロインは伊藤沙莉さんだったんですね。。。。。
まぁ東出昌大さんは、色々あっても出演依頼絶えないんですね〜今回は、いい感じのチャラさが良かったです。
46歳になった主人公が、Facebookに出て来た昔の恋人を見て、過去を回想していく作品ですが・・・・
いきなり昔の恋人と出会った時ではなく、徐々に若返って行くので、頭を上手く逆回転させないと??ってなるw
映画館で観てたらオチたかもzzz
森山未來さんが、ヤサグレた現在からセカチューの頃の顔つきに戻るのは凄いですが・・・・
数々の経験で、流石に骨太になった身体は、痩せるだけでは変えれませんね。
コレ、あくまでも私的な感想ですが、伊藤沙莉さんと大島優子さんの役が逆なら・・・・
配信回数も劇場動員も倍になったんちゃう!?って感じ^w^!
出会い、別れ、大人になってゆく
普通にドタバタジタバタしながら生きるゴミとクズに捧げる物語。
今日は「画がキレイな映画」に当たる日みたいで。「恋する寄生虫」も良かったけど、これも良いわぁ。特に「伊藤沙莉ちゃんパート」の1990年代は秀逸。4:3に画面設定も切り替わります。廊下の奥に座って電話している森山未來に少しづつ近付いて行くカメラ。ベタですけどね。地味に長尺な、この場面に、ものすごく合ってて好き。
TV画面から、ラブホのベッドに腰掛ける2人の背中にピントが移る場面。この映像表現が、2人への煽りですから。TVに逃げるな。そろそろ行けよ君達。みたいな。上手いよなぁ。
でですよ。
コレも配信、Netflix映画なわけですが。製作者と配給者の取り分の問題。と言うか、上がりの配分を何とかしなけりゃ、この先、全部配信になっちゃうんじゃない?なんて危惧も本気でチラホラ。
僕たちはみんな「特別な人間」にはなれなかった。けれど。僕たちはみんな、普通の人間として自分の人生を生きて行く。的な。
時間を遡って行く構成も面白かったし、各時代のエピソードも魅力的だったし、時系列を遡って行くことで登場人物への共感が深まる仕掛けも、全部好き。
伊藤沙莉パートは、まぁ、なんか、若い頃を思い出してしまったりして切なくなるし。と言うか、伊藤沙莉ちゃん最高。最近になって、今更ながらですが、映像研、見ましたw
良かった。普通に。
テーマめくタイトルと筋が噛み合わず。
50代には刺さるかも
サブカルと渋谷の街の懐かしさの後に、ぐっさり刺さる映画
オザケン、尾崎、元祖仲屋むげん堂、WAVEの袋、ラフォーレ前の待ち合わせ、タワレコ前、シネマライズのスワロウテイル、缶バッジ、ソニックユースのTシャツ、主人公と同年代の私には、懐かしさを感じるものばかりで、こそばゆい気持ちになりました。でもサブカル懐かしい!渋谷懐かしい!だけでは終わらないのがこの映画の素晴らしさです。
主人公とかおり、その後の恋人、周りの友達。自意識の高さだったり、いい加減さだったり、虚無感だったり、自分の20代から40代の軌跡のどこかに重なるところがあり刺さりました。刺さりすぎて、映画を観てからここ数日ポンコツになっています。
一番刺さったのは、否定的なニュアンスで「普通だね」って言うのが口癖だったかおりが、一番普通に結婚して普通にお母さんになっていたこと。でも普通なことこそ難しくて、愛しくて、特別なのかもしれないですね。少なくとも彼女は母になったことで大人になれているはずだと思いました。
25歳から46歳を違和感なく演じた森山未來さんにはただただ脱帽。ラストの駆けるシーンは鳥肌が立ち、そこだけ戻して見返しました。東出さんもいい感じの汚らしい役どころで最高でした。好青年役よりずっと似合っています。
原作も読みたいと思ってますが、原作は2017年に発行されたとのことで、当然コロナ禍の現代のシーンは映画オリジナルですよね。この映画はコロナ禍の閑散とした東京があるからこそ、90年代から2000年にかけてのお祭りのような時代とのコントラストが効いているので、コロナがあってこそ完成形になったという気がします。ここ2年間、自分たちはとんでもない特別な時代を経験したんだなって改めて思いました。
ちなみに私はアメリカ在住で、米Netflixの配信で、日本での劇場公開&配信スタートと同じタイミングで観られました。主人公がかおりと文通を始めた時代からアメリカに住んでいるため、本当に良い時代になったと痛感しました。
本作品は「大人になれなかった」ことを必ずしも否定していない
「普通」という台詞が様々なシーンで印象的に使われる。何をもって「普通」とするか。どんな人が「普通」なのか。映画は言葉では説明しない。説明はしないが、登場人物の生き方をもって「普通」とは何かを明らかにしていく。「普通」は肯定されるべきなのか、それとも否定されるべきなのか。
主人公のサトウを演じた森山未來は大したものだ。これだけ豪華なキャストなのに、ひとりだけ存在感が突出している。そういう演出なのだとは思うが、森山未來の演技力がなければここまで目立つことはない。サトウの心象風景のような作品である。
「大人」という言葉を定義しようとしても、様々な定義が頭に浮かんでうまく定義できないが、本作品での「大人」という言葉は、諦めきれなかったという意味合いのように思える。
高倉健主演の映画「居酒屋兆治」の主題歌で、加藤登紀子作詞作曲の「時代おくれの酒場」という歌がある。加藤は高倉健の妻の役で映画にも出演している。本作品を観て、この歌の次の一節を思い出した。
あああ、どこかに何かありそうな そんな気がして
俺はこんなところに何時までも 居るんじゃないと
子供の頃は夢や憧れがあるかもしれない。しかし自分で生計を立てなければならなくなると、夢や憧れでは暮らしていけない。やりたいことではなく出来ることをやって金を稼ぐしかない。いつか何者かになって、やりたいことをやって生きていける日が来ると思いながら、一方で、そんな日は永遠に来ないことも知っている。しかし心の片隅には、諦めきれずに現実を否定したい気持ちがある。
中島みゆきの「狼になりたい」という歌をご存知だろうか。夜明け前の吉野家を舞台にアロハシャツの男の子が呟いているという歌だ。次の歌詞がある。
人形みたいでもいいよな 笑えるやつはいいよな
みんな、いいことしてやがんのにな
いいことしてやがんのにな
ビールはまだか
うわべを取り繕い、建て前を喋る。そんな毎日に疑問を持たなくなり、屈託なく笑うことが、本作品の「大人」なのかもしれない。果たしてそれはいいことなのか。タイトルの「ボクたちはみんな大人になれなかった」の「ボクたち」は、依然として疑問を持っているし、依然として残り火のように消えない怒りを持っている。本作品は「大人になれなかった」ことを必ずしも否定していない。むしろ「大人になれなかった」ことにこそ、人生の真実があることを示唆していると思う。いい作品である。
「あの時のあの場所」 何年経っても振り返りたくなる
男性だからか、今がうまくいっていないからか、忘れられない出会いだったからか、昔の後悔からなのか、そんな蓋をして忘れてしまいたいようなことを再三思い出してしまう、そんな出会った女性との思い出を重ねた人はたくさんいるだろう あの場面に戻れたら、と何十年前の一場面のことを何度も何度も振り返る 男性特有のことなのだろうか 再開発などで情景は変わっているはずなのに、変わっていないところを探し見つけたくなる 渋谷や新宿でそういった日々をおくった人にはたまらない場面であったろう 主人公佐藤にとってはあのホテル街の「三叉路での最後」をずっと引きずって、一方の彼女はフェイスブックで新しい歴史をしっかり刻んでいる 同じ男性としてその女々しさにとっても共感しました 伊藤沙莉さんの魅力爆発ですが、アパートの廊下のピンク電話(死語だな)で話している時の彼女の声、声だけでも素晴らしい表現力です
もう一人「恋人たち」「彼女の人生は間違いじゃない」の篠原篤さん、佐藤の友人・元同僚役でしたが、これまで不器用な疎外されたような役柄から大きく変わっていたことに驚きと、この役に監督が起用されたこと、彼の人柄=これまでの役のようなイメージでしたので、意外性が嬉しかったです
(11月11日 シネマート心斎橋にて鑑賞)
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