ボクたちはみんな大人になれなかったのレビュー・感想・評価
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伊藤さんと大島さんの役が逆ならって思っていまう^^;
自宅レイトショー『ボクたちはみんな大人になれなかった』
Netflix作品なので、配信と劇場同時で公開だったようですが、私は自宅鑑賞
Netflixの予告画像は、森山未來さんの横顔の後の疲れた感じの大島優子さんが、気になってましたが・・・
ヒロインは伊藤沙莉さんだったんですね。。。。。
まぁ東出昌大さんは、色々あっても出演依頼絶えないんですね〜今回は、いい感じのチャラさが良かったです。
46歳になった主人公が、Facebookに出て来た昔の恋人を見て、過去を回想していく作品ですが・・・・
いきなり昔の恋人と出会った時ではなく、徐々に若返って行くので、頭を上手く逆回転させないと??ってなるw
映画館で観てたらオチたかもzzz
森山未來さんが、ヤサグレた現在からセカチューの頃の顔つきに戻るのは凄いですが・・・・
数々の経験で、流石に骨太になった身体は、痩せるだけでは変えれませんね。
コレ、あくまでも私的な感想ですが、伊藤沙莉さんと大島優子さんの役が逆なら・・・・
配信回数も劇場動員も倍になったんちゃう!?って感じ^w^!
出会い、別れ、大人になってゆく
普通にドタバタジタバタしながら生きるゴミとクズに捧げる物語。
今日は「画がキレイな映画」に当たる日みたいで。「恋する寄生虫」も良かったけど、これも良いわぁ。特に「伊藤沙莉ちゃんパート」の1990年代は秀逸。4:3に画面設定も切り替わります。廊下の奥に座って電話している森山未來に少しづつ近付いて行くカメラ。ベタですけどね。地味に長尺な、この場面に、ものすごく合ってて好き。
TV画面から、ラブホのベッドに腰掛ける2人の背中にピントが移る場面。この映像表現が、2人への煽りですから。TVに逃げるな。そろそろ行けよ君達。みたいな。上手いよなぁ。
でですよ。
コレも配信、Netflix映画なわけですが。製作者と配給者の取り分の問題。と言うか、上がりの配分を何とかしなけりゃ、この先、全部配信になっちゃうんじゃない?なんて危惧も本気でチラホラ。
僕たちはみんな「特別な人間」にはなれなかった。けれど。僕たちはみんな、普通の人間として自分の人生を生きて行く。的な。
時間を遡って行く構成も面白かったし、各時代のエピソードも魅力的だったし、時系列を遡って行くことで登場人物への共感が深まる仕掛けも、全部好き。
伊藤沙莉パートは、まぁ、なんか、若い頃を思い出してしまったりして切なくなるし。と言うか、伊藤沙莉ちゃん最高。最近になって、今更ながらですが、映像研、見ましたw
良かった。普通に。
テーマめくタイトルと筋が噛み合わず。
ノスタルジーに浸る(ややネタバレ)
この映画は現代から過去にどんどん遡っていく形式で進んでいきます
もし、通常の時系列で進む映画ならノスタルジーを感じることは出来ず、冴えない男の物語という印象になっていたかも知れません
冴えない男が今までどんな人生を歩んできたのか、そしてこの主人公にも初々しい、キラキラした時間があり、そこにはもう戻れないのだという事実が感傷とノスタルジーを感じさせます
主人公は過去に文通で知り合ったかおりという女性と付き合うことになりますが、結局別れてしまいます
原因は、主人公が結婚を考えておりそれがかおりにとっては「普通」だったからでしょう
それからしばらくして、主人公に再び彼女が出来ますが、結局別れてしまいます
恐らく、主人公が本当に好きだったのはかおりであり、胸にずっと刻まれ続けていた
その為、今の彼女のことを好きになりきれなかったのではないでしょうか
タイトルの僕たちは大人になりきれなかったの、大人になる=割り切って好きではない相手と結婚することであり、主人公の心の奥にはずっとかおりがいた
過去を遡ることで最後に分かったのは、主人公が一途な少年だったのだ、ということでした
50代には刺さるかも
サブカルと渋谷の街の懐かしさの後に、ぐっさり刺さる映画
オザケン、尾崎、元祖仲屋むげん堂、WAVEの袋、ラフォーレ前の待ち合わせ、タワレコ前、シネマライズのスワロウテイル、缶バッジ、ソニックユースのTシャツ、主人公と同年代の私には、懐かしさを感じるものばかりで、こそばゆい気持ちになりました。でもサブカル懐かしい!渋谷懐かしい!だけでは終わらないのがこの映画の素晴らしさです。
主人公とかおり、その後の恋人、周りの友達。自意識の高さだったり、いい加減さだったり、虚無感だったり、自分の20代から40代の軌跡のどこかに重なるところがあり刺さりました。刺さりすぎて、映画を観てからここ数日ポンコツになっています。
一番刺さったのは、否定的なニュアンスで「普通だね」って言うのが口癖だったかおりが、一番普通に結婚して普通にお母さんになっていたこと。でも普通なことこそ難しくて、愛しくて、特別なのかもしれないですね。少なくとも彼女は母になったことで大人になれているはずだと思いました。
25歳から46歳を違和感なく演じた森山未來さんにはただただ脱帽。ラストの駆けるシーンは鳥肌が立ち、そこだけ戻して見返しました。東出さんもいい感じの汚らしい役どころで最高でした。好青年役よりずっと似合っています。
原作も読みたいと思ってますが、原作は2017年に発行されたとのことで、当然コロナ禍の現代のシーンは映画オリジナルですよね。この映画はコロナ禍の閑散とした東京があるからこそ、90年代から2000年にかけてのお祭りのような時代とのコントラストが効いているので、コロナがあってこそ完成形になったという気がします。ここ2年間、自分たちはとんでもない特別な時代を経験したんだなって改めて思いました。
ちなみに私はアメリカ在住で、米Netflixの配信で、日本での劇場公開&配信スタートと同じタイミングで観られました。主人公がかおりと文通を始めた時代からアメリカに住んでいるため、本当に良い時代になったと痛感しました。
本作品は「大人になれなかった」ことを必ずしも否定していない
「普通」という台詞が様々なシーンで印象的に使われる。何をもって「普通」とするか。どんな人が「普通」なのか。映画は言葉では説明しない。説明はしないが、登場人物の生き方をもって「普通」とは何かを明らかにしていく。「普通」は肯定されるべきなのか、それとも否定されるべきなのか。
主人公のサトウを演じた森山未來は大したものだ。これだけ豪華なキャストなのに、ひとりだけ存在感が突出している。そういう演出なのだとは思うが、森山未來の演技力がなければここまで目立つことはない。サトウの心象風景のような作品である。
「大人」という言葉を定義しようとしても、様々な定義が頭に浮かんでうまく定義できないが、本作品での「大人」という言葉は、諦めきれなかったという意味合いのように思える。
高倉健主演の映画「居酒屋兆治」の主題歌で、加藤登紀子作詞作曲の「時代おくれの酒場」という歌がある。加藤は高倉健の妻の役で映画にも出演している。本作品を観て、この歌の次の一節を思い出した。
あああ、どこかに何かありそうな そんな気がして
俺はこんなところに何時までも 居るんじゃないと
子供の頃は夢や憧れがあるかもしれない。しかし自分で生計を立てなければならなくなると、夢や憧れでは暮らしていけない。やりたいことではなく出来ることをやって金を稼ぐしかない。いつか何者かになって、やりたいことをやって生きていける日が来ると思いながら、一方で、そんな日は永遠に来ないことも知っている。しかし心の片隅には、諦めきれずに現実を否定したい気持ちがある。
中島みゆきの「狼になりたい」という歌をご存知だろうか。夜明け前の吉野家を舞台にアロハシャツの男の子が呟いているという歌だ。次の歌詞がある。
人形みたいでもいいよな 笑えるやつはいいよな
みんな、いいことしてやがんのにな
いいことしてやがんのにな
ビールはまだか
うわべを取り繕い、建て前を喋る。そんな毎日に疑問を持たなくなり、屈託なく笑うことが、本作品の「大人」なのかもしれない。果たしてそれはいいことなのか。タイトルの「ボクたちはみんな大人になれなかった」の「ボクたち」は、依然として疑問を持っているし、依然として残り火のように消えない怒りを持っている。本作品は「大人になれなかった」ことを必ずしも否定していない。むしろ「大人になれなかった」ことにこそ、人生の真実があることを示唆していると思う。いい作品である。
「あの時のあの場所」 何年経っても振り返りたくなる
男性だからか、今がうまくいっていないからか、忘れられない出会いだったからか、昔の後悔からなのか、そんな蓋をして忘れてしまいたいようなことを再三思い出してしまう、そんな出会った女性との思い出を重ねた人はたくさんいるだろう あの場面に戻れたら、と何十年前の一場面のことを何度も何度も振り返る 男性特有のことなのだろうか 再開発などで情景は変わっているはずなのに、変わっていないところを探し見つけたくなる 渋谷や新宿でそういった日々をおくった人にはたまらない場面であったろう 主人公佐藤にとってはあのホテル街の「三叉路での最後」をずっと引きずって、一方の彼女はフェイスブックで新しい歴史をしっかり刻んでいる 同じ男性としてその女々しさにとっても共感しました 伊藤沙莉さんの魅力爆発ですが、アパートの廊下のピンク電話(死語だな)で話している時の彼女の声、声だけでも素晴らしい表現力です
もう一人「恋人たち」「彼女の人生は間違いじゃない」の篠原篤さん、佐藤の友人・元同僚役でしたが、これまで不器用な疎外されたような役柄から大きく変わっていたことに驚きと、この役に監督が起用されたこと、彼の人柄=これまでの役のようなイメージでしたので、意外性が嬉しかったです
(11月11日 シネマート心斎橋にて鑑賞)
あの頃僕らはみんな小沢健二を聴いていた
自分には何もないとみんな思ってたんだな
全然良いじゃないか
あの頃のボクに会いたい
原作がとても話題になっていたので1年ほど前に一度手にしたことがあるのですが、そのときはスーちゃんが出てくるあたりで挫折してしまいました。今日、時間があったのでNetflixで再生したところ、あっという間に引き込まれてしまいました。
少し暗くてなかなか器用に人生を歩めないボク、サブカルに自分を染めることで自己肯定感を高めるかおり。二人の心の弱い部分が共鳴したからきっと強く惹かれあった。自分と恋人の姿を、気づけばかおりとボクに重ねて見てしまい、胸が苦しくなりました。
東京の少し汚くて、でもどうしようもなく感傷的にさせるネオンの光や朝焼けの色、そういう絶妙な空気感が素晴らしくうまく表現された映像だと思いました。
誰でも時折ふとエモーショナルな気分になり、過去のことを思い出したり、空気の匂いを敏感に感じ取ったりするものだと思いますが、それを言語なり映像なりで表現するのはとても難しいことです。この映画はボクの人生と感傷を描くと同時にたくさんの人の感傷を映像化していると感じました。
あと言わずもがな、森山未來さんの年代を超えた演技に驚愕しました。彼は想いのまま若返ることができるのでしょうか?
私はまだ若くて、ボクとかおりが出会った頃くらいの歳でしかないので、「大人」になってもう一度見たら何を感じるのか、楽しみです。
あまぬるかった
何もない毎日も、いつかはノスタルジーになる
主人公に近い年代を生きてきた者としては、様々なことを思い起こしノス...
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