劇場公開日 2021年8月20日

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「一作目を超えられず」孤狼の血 LEVEL2 スパイスママさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0一作目を超えられず

2021年9月5日
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鑑賞方法:映画館

虎狼の血、一作目があまりに良かったので観に行ったが、ハッキリ言って一作目を超えられなかった。
一作目の、序盤から引き込まれるようなリアリティがなく、東映のオハコのヤクザ映画というより、Netflixのドラマを観ている感じ。オリジナル脚本のせいなのか、ストーリーが作り込みすぎだと思う。もっとシンプルで良く、地に足のついたものにして欲しかった。殺しの時に目をくりぬく等、やりすぎの感があった。
役者は頑張っていたが、西野七瀬はよかったものの、鈴木亮平はいい人のイメージが強すぎて、残念ながら悪役として見ることができず、松坂桃李も身体の線が細すぎ、やさぐれ感とセクシーさが足りなかった。演技力というより、キャスティングの問題なのでは。
脇役にうまい役者がたくさん出ていただけに、とても残念だった。主役二人以外は落ちついて観ることができた。
早乙女太一さん、キラリと存在感あり、特に良かったと思う。
カメラや演出はうまかったので、もう少し時間をかけて細部を練って欲しかった。
もっと渋い、ホンモノのヤクザ映画を期待していた。

スパイスママ