「憑依」孤狼の血 LEVEL2 tengtengさんの映画レビュー(感想・評価)
憑依
極悪と正義のどちらにも、振り切った時に狂気と哲学が同等の重さで存在する、という究極の矛盾の振り幅にヤラれた。
そして、鈴木亮平の憑依っぷりが、更にこの映画の振り切り度に拍車をかける。
凄んでみせたり、見栄を切ってみせたり、ではなく、無表情と笑う演技がそら恐ろしい。更にバイプレイヤーズの震えがくる底知れなさが、人間というイキモノのえげつなさを見せつけてくる。
ただのヤクザ映画だと思ったら大間違い、人間の闇をヤクザに借りた娯楽モノだ。
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