「ゴキ◯リホイホイ的な」レフト 恐怖物件 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ゴキ◯リホイホイ的な

2023年1月28日
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鑑賞方法:VOD

アメリカ、特に東海岸からだとウエールズって結構近いのでバケーションの対象になるんだろうが、いくら田舎に行きたかったからってあんなにどんよりした土地だと夫婦や家族の関係に良い影響なんて無さそうな気がするw。

主演のケビン・ベーコンはフットルース、トレマーズ以来ずっと大好きな俳優だが、近年では悪役のイメージが強く、俳優としての格と合わせ、出てくるとまず黒幕と思ってしまうくらいなのだが、年を重ねた今でも思ったほど見た目の変化が少ないことに改めて驚く。

年の離れた奥さん役のアマンダ・サイフリッドは(いつもエマ・ストーンとごっちゃに)こぼれ落ちそうなほど大きな目が特徴の女優さんでこれまた大好きなのだが、年上の夫のもとで奔放だが子供思いの若い母親を上手に演じている。

心に闇を持っている人間が選ばれ(選び?)、見えない何かの力により罪を償わなければならなくなるという話だが、罪と罰のバランスが不均衡な気がするし、もっと悪い奴らいるじゃんとか思ったり、アイデアは良いのに設定への落とし込み方の不自然さが気になった。

街の人たちが主人公に対し何となく突き放したような態度を取るのは、あの家に来る者は何らかの罪を犯しており、近いうちに裁かれる事を知っているからなのだろうが、実は彼らも見えない力の手下なのかもと考えるとちょっとした怖さを感じる。

カツベン二郎