「名作を名作にしてしまった」映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021 あしたさんの映画レビュー(感想・評価)
名作を名作にしてしまった
映画が終わった瞬間、なんて面白いん!と隣の家族に思わず話しかけてしまったくらい。
キャラクターたちの造形、深みが骨太ストーリーの最強の補強材となっている。
レジスタンス側、クーデター軍側どちらも深みがあり、このストーリーを体温のあるものにしている。
今回は特にスネ夫の素直な感情の動きが大人になった我々に響く。
そう、これは怖いよ、絶対に怖い状況だよ、と。
アニメーションの気持ちよさも随所にあり、身体が小さくなりフルーツを口いっぱい頬張るシーン、しずかちゃんが戦車の中で窮屈そうに大きくなっていくシーン、素晴らしかった。
公開が1年伸び、リアルな世界で戦争が起こってしまっている状況とストーリーとのシンクロ性もあり、これは選ばれた傑作としか言いようないのではないか。
F先生の原作を2022年化したドラ映画屈指の名作と思う。
コメントする