「脚本の改悪が目立ちました」映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021 SKK Sさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5脚本の改悪が目立ちました

2022年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

小学2年生くらいを対象にしたのかもしれませんが、あまりにも表現を子供に向け(というより親に向けて)配慮するあまり、無理やりの説明セリフがやたら多くなってしまい、退屈なお話でした。

映像がところどころ素晴らしいだけに、作り手都合の脚本の改悪(見せたくないシーンを見せないために、または偉い人が「こうしたらいいんじゃない」と気まぐれでいった言葉を反映するために、無理にこじつけで入れてきたオリジナルストーリー)がキャラクターの人物像をぐちゃぐちゃにしていて、大変に残念でした。

大事なのは映画を見ているときの子どもの反応。
私が見る限り、周囲の子どもたちは完全に途中で飽きており、旧作より増えたギャグシーンで笑う子どもも全くいない。
自分が子どものころは、旧作のリトルスターウォーズをみて、ドキドキハラハラして目線をそらせませんでした。それこそ、食べているアイスが解けているのも気づかずに夢中でテレビにかじりついてみていました。ここまで同じストーリーの映画でたいくつになるのか、と驚きました。
キレイな映像を作って(映像はすごく良かったのですが…)、きれいごとを説明セリフに長々と載せて、どや顔をしたい作り手のための映画かなと思います。

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SKK S