Swallow スワロウのレビュー・感想・評価
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良作
きめ細やかで官能的な印象を受ける洗練された絵作り
整った美しい世界の中だからか、作中の”異物”がより実在感を持って感じられる
痛みを伴って快楽を感じ、自己の不在を埋める。
刹那的な悦びに堕ちていきながら苦悶の中で恍惚の表情を浮かべる主人公に、背徳感と美しさを覚えます。
一見するとメンヘラにイライラするだけのただの「キワモノスリラー映画」のように見えるが、それだけで終わらなかったのは
相方の夫をただのモラハラ野郎として安く描き切らない部分が大きかったと思う
時折見せる夫の良心がドラマとして見応えを確実に増した。
ストーリーとしても、最終的にアイデンティティ肯定の始発点を描くラストになってるのが良い
タイトで洗練された良作
痛みはあるが何故かグロテスクさはない
好きです
なんか勉強になった
異食症患者はみていて痛ましい
まさに魅入るよう
飲み込むストレスマネジメント。
金あってイケメンの夫に玉の輿に乗ったけど、専業主婦生活がなんか満たされなくて、異物飲み込んだら生きてる実感得てしまった話。
主人公のような人は実際にあるらしい。異食症という名がついている。
画鋲飲み込んだときみたく、実生活が身体の奥からジリジリと痛めつけられてる。
そして、ストレスを抑えるように乾電池を飲み込む。
この女性にとっては、異物を飲み込み体内に異常をきたすことで、生きてるって実感を得ている。いえばリスカみたいなことかなと思った。
誰も自分のことなんて気にしていない。興味あるのは子宮の中の子供や結婚という飾りだけ。辛い生い立ちもあって、自分の存在価値に対して劣等感がある。
そんな彼女一人で生きる決意をした物語。
生肉や調味料のドアップ、遠目のカット、主人公のいないトイレなど洋画ならではの描写が多い。映画で胃カメラのシーンは初めて見た笑
「他者の」欲望を飲みこんでいく
予告編でもポスターでも画鋲を飲んでいるシーンがあったのでおっかなびっくり鑑賞したが思いの外引き込まれた。
夫婦間のコミュニケーションになにかしら問題を感じている人が見ると共感する部分があるかと思う。
主人公の女性が"異物"を飲み込む原因は分かりやすく、「自分ではない誰か」を求められた時にその衝動が起こり、飲み込んだ後にそれを成し遂げた達成感を感じるのだろう。
しかしそれは越えるべき壁を越えたわけでもなく、他者からの「こうあって欲しい」を叶えただけ。
女性だから、と限定しきれないけれど、女性が抱えがちな問題ではある。
なぜ主人公がそこまでして他者に合わせるのか、その原因として遠い過去の出来事が描かれる。
分かりやすく"これが問題"と言えるような過去は現実ではそんなにあり得ることでは無いけれど、それと対峙する姿を描くことが重要だったのだろう。
最後の終わり方は主人公としてはスッキリしたのかもしれないが、あまり後味の良いものではない。
しかし、トイレの中で身繕いする何人もの女性の姿を見ていると、内面がどうであれ、外の世界と戦う為に皆生きているのだなあ、と言う力強さをなんとなく感じる。全体的に面白い描き方だなあ、と思った。
個人的には夫が悪いと言うよりは階級的、性格的なミスマッチかと思った。家事に文句つけるくらいならお金もあるんだし家政婦をとっとと雇えばいい。
いろいろ責任転嫁してきてうるさい夫だが、もっと我が強い奥さんだったら壊れずに済んだだろう。
しかし、自分の言うこと聞きそうな相手として主人公をパートナーに選んだ感は否めず、やはりこの映画の中で起こる問題はありがちな事なのかなあ、とも思った。
ジョー・ライトが製作総指揮なだけある
奇行の背景に仄見える有りうべき格差婚の姿とは・・・
とてつもない問題作では
美しいからこその痛々しさ
社会の思惑に流されて
女性の解放にばかり目を向けると失われる命への想いが軽んじられてしまう
Swallowは名詞ならツバメだけど、
動詞では飲み込むという意味です
英語が苦手なんで調べたんですが、普通の人は知っている事かな
恥ずかしい
押しピンとか危ない物を飲んだら、内蔵を傷つけるし、どっかに引っかかって出てこないかもしれない
うちのバカ猫は消しゴムを丸呑みして手術したからね
これはストレスによる自傷行為といえます
なんとなく、やってはいけない事をやりたくなる気持ちもわかる
でも排泄の時に血だらけになるのは、さすがに見てられなかった
このへんは、リアルに想像できるからね
これは、体験したくないわ
ラストのトイレのシーンは
堕胎した胎児を排泄物として表現したのだろうか
出すものを出して、スッキリ新しい人生を歩いていく
胎児は可能性であって人格は無いと思っているんですが、この割り切り方はさすがにひきます
気にしない人は一生気にもならないんだろうけど
流された子供の事は、歳を取れば取るほど心に重くのしかかるようになる
ヘイリー・ベネットはマグニフィセント・セブンのヒロインだった時に記憶に残っていますが、なかなか面白い雰囲気をまとった女優さんですね
注目です
深過ぎる闇
『ハードコア』や『ガール・オン・ザ・トレイン』では感じなかったが
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