「「孤独で息苦しい」ようには…」Swallow スワロウ めがねさんの映画レビュー(感想・評価)
「孤独で息苦しい」ようには…
あらすじを読んでから映画を見た。
「寂しさによるストレスから〜」みたいなことが書いてあり、周りから相手にされず寂しさや抑圧感による異常行動なんだろうなと思ってたけど、
視聴してみるとちゃんと周りが気にかけてくれている描写が多くて、前半〜中盤は主人公に感情移入することが出来なかった。むしろお腹に赤ちゃんがいるのに気を遣わず何でも飲み込んでしまう主人公に自分勝手だという憤りさえ感じた。(結末の描写を考えるとまぁ愛する気は更々無かったのかもだけど)うわぁと思ったのは夫の最後の一言位かな。あとパーティのアジア女性デリカシーなさ過ぎなところ。
自分はこのハンターより周りから気を遣われることはないので羨ましい気持ちが勝ってしまいました。ちょっと面倒くさそうにしている義父と、余計なお節介をかけてくる義母なんてありがち。夫は仕事で忙しそうだけど愛情表現はちょいちょいしてくれる、不倫とかもなし。ハンターもいい子ちゃんでいよう!とかそういう自分を抑え込むみたいなことはなく満喫している描写が多かったし夫一家に口答えもたくさんしていたし。まぁそれが本当に嫌でしたと言われればそれまでなんだけど。じゃあなんで結婚したんだよと。蔑ろにされていたり寂しそうにしている描写がもっと多かったりしたらもっと共感できたかもしれない。
本当の父に会いに行った所もそんなにジーンと来る訳ではなく、もっと申し訳なさそうにしろやコイツととてもムカつきました。
でもハンター的には「君は僕と違う」と言われたことで、今から行う自分本意な中絶行為はコイツみたいな最低な行為ではないんだという免罪符的なものを得られたと思ったのかな?
思い切って何もかもにさよならしたハンターは良かったのではないでしょうか。あのまま行きずりに過ごしていたらいつか自死してしまってたんじゃないかな。
正直 何とも言えない映画でした。