「歩むべき道なんでしょうね。」出櫃(カミングアウト) 中国 LGBTの叫び バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
歩むべき道なんでしょうね。
LGBT7000万人中、95%がカミングアウトできていないと言われている中国。
全人口は約14億人です。少なくないですよね。
中国は目覚ましい発展で世界有数の経済大国となりましたが、LGBTについての理解やその浸透についてはまだまだこれからなのでしょう。
日本だって高度経済成長の頃は同様だったのではないでしょうか?それ以降も日本はLGBTについては寛容ではなかったはずです。今から40年くらい前、TVでは同性愛者は「イロモノ(すみません)」扱いでした。ですが今は全く違いますし、我々の接し方も変わってきてきると思います。
その頃の日本でも、同じように悩んでいた方々はいらっしゃったのでしょう。
社会が受け入れてくれないということよりも、親に受け入れえもれないという辛さ。
LGBT当事者とその家族5万人で構成される親友会という団体の女性(息子が同性愛者)が息子にカミングアウトされた際の辛い想いを伝えてました。息子さんは言ったそうです
「世界中が敵になってもよい、最愛の母(親)に受け入れてもらえれば生きていける」
自らを認めてくれる人が、もっとも近い親であることがどれだけ意味のあることか。
中国は親子や一族の絆が強いという印象なので、より強く求められるのではないでしょうか?
しかし、親の理解は進みません。親子の会話を見ているだけで辛くなります。
でも親は理解しないのではなく、これまで親が生きてきた常識の中では理解できないのでしょう。
そして同性愛ということに関しての情報の無さもその要因の一つでしょう。
現在の中国のLGBTに関する社会の理解はこのような状況です。
ということを知るには良いドキュメントだと思います。
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