「ハリウッドの映画史的な価値のあるドキュメンタリー」スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
ハリウッドの映画史的な価値のあるドキュメンタリー
ハリウッドで活躍するスタントウーマンたちの証言を基に、映画製作の裏側だけでなく今もハリウッドに蔓延る男女・人種差別をも立体的に描いていく。
ジュール・アン・ジョンソン、ジーニー・エッパー、ジェイディ・デイビッドなどのレジェンドから、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でスカヨハのスタントダブルを務めたエイミー・ジョンソンら現役組まで、数多くのスタントウーマンたちが登場。製作にも関わったミシェル・ロドリゲスがナビゲーターも務めている。
僕らの世代は、アメリカはレディーファーストの国で人権意識もアジア諸国に比べてずっと進んでいるという教育を受けてきたけれど、近年のミートゥー運動やブラックマターなどのニュースを見るたび、アメリカの差別大国ぶりに驚かされる。
それらの差別がリベラル派が多い印象の現在のハリウッドですら、未だに根強く横たわっていることに問題の根深さを感じる。
そういう意味で、ハリウッドの映画史的価値の高い作品だと思う。
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