「監督の意地??」スーパーマンII リチャード・ドナーCUT版 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
監督の意地??
コミカルな要素は薄れ、シリアスな方向性でコメディロールなジーン・ハックマンも活きるし、マーロン・ブランドの登場で作品全体に重厚感も。
2000年代を意識した編集がある訳で、降板せずにリチャード・ドナーがまんま監督していても、本作の雰囲気とは違った作品になっている筈。
リチャード・レスターのオリジナルに比べたら、本作のドナー版は、スーパーマンとしての葛藤やクラーク・ケント、カル=エルの苦悩を丁寧に描けていると思う。
現存する映像の良い部分を繋ぎ合わせ、当時は使えない事情もあったりする中で、R・ドナーに対して少しズルい感じもするが、オリジナルよりこっちの方が好きかもしれない。
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