「なくしたくないものをなくさないのは本当に大変」浜の朝日の嘘つきどもと sysrさんの映画レビュー(感想・評価)
なくしたくないものをなくさないのは本当に大変
福島は南相馬に実在する映画館、朝日座を題材にした作品
100年の歴史を誇る、でも時代の流れのなかで役割を終えつつある小さな名画座のおはなし
コロナがとどめに効いて、ニッチもサッチも行かなくなった館長の喬太郎師匠を、震災の陰を残す映画好きの高畑充希が支える
そこかしこにひょこひょこ著名な俳優さんが本当にチョイ役ででてくる、演劇人としても見逃せないテーマだからかな
映画そのものだっていらないものかもしれないし、ましてや過疎化の進む街の片隅の小さな映画館なんて
誰もなくしたいなんて思ってない、でもなくさないようにするには、それはそれは大変な負担がかかるわけで
そのあたりの畳み方が絶妙、安易に流れてない
取り巻く皆が、そのときの気持ちで動いた、ということ
よい映画でした!
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