ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
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じんわりと心に響く作品でした。 派手さは無い3時間の長尺ですので、...
じんわりと心に響く作品でした。
派手さは無い3時間の長尺ですので、映画館で没入して鑑賞しないと良さは伝わらない気がします。
ラストは韓国のナンバープレートに変わってたので、移住したって事でしょうか。なんで?
韓国は旅行なら日本のプレートのまま走れるそうですので。
SAABが好きで若い頃SAABに乗ってた事ありますが、故障ばかりでした。15年間故障知らずとはかなり幸運です笑
喪失感、後悔…自分自身の感情と向き合い、折り合いをつけて生きていく
西島秀俊さん、三浦透子さん、岡田将生さんの演技が素晴らしいです。長い映画だし、多言語の劇中劇があるのですが、劇中劇はなかなか良かったです。
車内のシーンはセリフも動きも少ないのに、感情の移ろいが伝わってきて退屈では無かったです。
印象的なシーンも幾つかありましたが、全体としては私は感動する程では無かったです。
多言語の舞台と言うのは実験としては面白かったけど、家福が以前からそういう演出をするのだとしたら、それにこだわるのはなぜなのかと思いました。高槻は結局何がしたかったのか良く分からなかったです。
「彼女は高貴なヤツメウナギだったから、他のヤツメウナギのように寄生したりせずに、ただ石にへばりついてゆらゆらと揺れていた」というのはつまり、ヤツメウナギは浅ましく、人間は高貴である、と言っているわけですよね。
夫を深く愛しているのに夫だけでは満足できない、という人は居るのかもしれませんが、その妻を深く愛せる夫の気持ちは解らないです。
音は元女優の設定なのに、録音のセリフは感情を込めないというより何だか暗くて、駄目出ししなくて良かったんでしょうか。
共感する夫婦間
長い映画
仕事をしてある程度ボジションが出来た夫婦
には理解出来るような。
ふと、私が居なくなった時に夫は悔恨の情に陥るかを考えた。全てを理解し合う事は夫婦でも人でも難しい。ドライブの中で分かり合う家福とみさき。その過程がゆっくりとした時間の中で紐解かれて、彼女の心の溶け具合が心に残る。フランス映画のように叙情的でもあり、現実感があり、楽しめた映画でした。
世界観にゆっくり浸るのにオススメ
あの短編小説を、どうやって3時間の長編に??と思いましたが‥
チェーホフの『ワーニャおじさん』の演劇製作と並行しながらの、ストーリー展開には引き込まれました。
劇中劇の対話、家福とみさき、高槻との対話、音から紡ぎ出される語り。
印象的だったのは、高槻が、「他人の心をそっくり覗き込むことはどんなに愛している人でも無理。でも、自分の心はしっかり覗き込むことができる」とゆうところ。それから、みさきが、夫以外の男性と関係を持っていた音のことについて、「謎ではない、ただそういう人だった」みたいにゆうところ。なんか、ちょっと、救われるような気持ちになったんだけど、なんでかしら。
ちなみに、岡田将生演じる高槻が追突事故を起こしているシーンでは、どうしてもアクサダイレクトのCMが頭をよぎりました‥
正直、つまらなかった。
映画を観終わってすぐに村上春樹の原作も読みましたが、正直、私にはどちらもつまらなかった。
長尺の作品の割に、終始単調なストーリーで、感動や驚きが乏しい。
チェーホフだかなんだか知らないが話を小難しくする味付けとしか思えないし、男女のベッド上での会話も、本能的な行為にカッコ付けて理屈を付けて、気障で嫌味な感じがした。
主人公とドライバーが「お互い人殺しだよね」と共感し合うシーンにも私は全く共感できなかった。
ラストの韓国ロケシーンも私にとっては全く意味不明で、未だにモヤモヤしている。意味の分かる人がいたら是非解説して欲しいです。
いいじゃないですか!
最初は3時間という時間に 尻込みをしてみていませんでしたレビュー見ても 極端に差がありますね 結論から言うと 面白かったです 村上春樹の 世界観が よく出てました 外国で受けるの
も分かります 寡黙なドライバーの女の子と 心に傷を負った 脚本家 それぞれのキャストが みんないい味出してます あっという間の3時間でした
引き込まれて魅せる3時間
物語は淡々と過ぎて、派手な事件もショーアップされたシーンも無く展開するのですが、それでもグイグイと映画世界に引き込まれる3時間で、最後まで目を離せず、胸に迫る様な台詞に心が揺すぶられます。
物語の主軸とは別に、世俗的メディアやそれに共鳴する現代社会、最近の国際社会の動向へのアンチテーゼも含まれて、それがさりげなく心に問いかけるエッセンスの妙味。音楽は控えめで沈黙と対比され、自然で美しい映像が綴られ、ロードムービー的展開で観客は一緒に旅する。舞台で繰り広げられる劇と映画の物語がシンクロしながら、いつしか観客は、物語と舞台の区別が無い世界に導かれていく…これは凄い。
そして、それぞれの役者の静謐だが迫真の演技は見所だろう。西島秀俊が妻役・霧島れいかとのベッドシーンで描く官能的で内省的な演技、終盤の舞台での虚実混沌とした世界で無言での表現など胸を打たれる場面の数々。岡田将生のオーディションシーンや車の中で西島演じる家福に語る長回しの演技は彼の白眉では無いかと思う。ドライバー役・三浦透子のミステリアスな演技と、そして最後のシーン…。
虚構と現実をシニカルにどこかで捉えているクールさは村上文学のエッセンスを見事に表現していて感服。
非常に文学的で知的な作品だが、決して取り澄まさず、映画的面白さが漂う品格のある作品に仕上がっていて、鑑賞した後にこの作品と出会いに心が楽しくなりました。
何故だか観入ってしまう3.6
遠い昔に村上春樹を何冊か読んだが、こんな雰囲気だったかもとか想いつつも、主要4人の心理描写にはまって、何だかしっくり収まっていた様に感じた😅
何気に長かったが、気にならなかった。
村上春樹は嫌いです
彼の作品は興味深いものがあるのだが、どうも文体と台詞が鼻に付く。知性的ではあっても、不細工な男が目一杯カッコ付けている感じがして、どうにも好きになれない。全く妙な作家だと思う。彼の原作だということで全く気にも留めていなかったのだが、アカデミー賞の前哨戦にあたる賞を取ったということで、ミーハー気分に乗っかって鑑賞した。台詞は村上春樹丸出しで食傷気味ではあったが、チェーホフの戯曲が自然とまとわりつきストーリーが進み行く様は中々面白い演出だった。役者が西島秀俊と岡田将生を除いてはほぼ無名と言って良いキャスティングが功を奏したようで、3時間という上映時間も気にすることなく鑑賞出来た。脚本は間違いなく素晴らしい。さすがに、アメリカの映画界もキチンと内容を見ているようだ。
満員でした
三宮のシネリーブルの再上映でみました。海外の映画賞の影響か満員でした。西島さんはクリーピーと同じような役柄で最後に遠いとこに行って覚醒するところも同じでした。そういう意味では普遍的なテーマということでしょうか。この映画小説の台詞を登場人物が棒読みする、という演出になっていて個人的にはちょっと苦手でした。主要キャラクターのセリフを全部なくしたら傑作になったかもしれないです。あ、だから海外で評価されてるのか!
良くも悪くも村上春樹
西島秀俊よりも岡田将生の方がとても印象に残った。3時間はさすがにいらない、編集できる部分はかなりあったような印象でした。ドライバーの女の子が無機質な人のようで内面がにじみでてくる、切ない生い立ちも淡々と演じてくれた。
179分要る?
全体的に観て悪い話ではなかった。
最後近くにエモい場面もあった。
でも、179分も要るとは思えなかった。
劇場では寝てる人もいました。この内容を120分に納めるのも監督の技量なのではないかと思う。
まぁ私ごときよりアメリカの批評家の皆さんの方が端々に思うところがあるんでしょうが、一観客としてレンタルDVDで充分だと思いました。
おもしろい!…けど
久しぶりに欧米に評価された邦画なので見ました。面白かったです。
原作未読にも関わらず原作小説の匂いが伝わってきそうな素晴らしい映画化だと勘違いしています。邪推出来る幅がちょうどいいくらいで1人で見て、1人で考えるのがおすすめです。えっちなシーンも結構あるのでね。
演技は西島秀俊さんと岡田将生さんが素晴らしいと思いました。
西島さんは役の職業との関連性があり、パブリックイメージにも合っていて、下手にキャラ付け、肉付けせずとも配役バッチリだなと。自然な演技でした。
驚いたのが岡田さんの演技であの甘い表情が全て仮面で内心の葛藤、苦悩、闇、苛立ち、嫉妬、優越。人間が放つ醜く美しい澱みが垣間見える演技は特に素晴らしいと思いました。
ただ、不幸のオンパレードすぎて現実味がなく創作物臭がきついと感じました。
文学的な味わいの傑作
見逃していたのですがゴールデングローブ賞の最優秀非英語作品賞を受賞したということで慌てて映画館へ(品川の館内はほぼ満席でした)。なるほど、村上春樹さんの原作もいうこともあってか文学的な味わいの素敵な映画でした。脚本がとても練られていて素晴らしい。
最初はちょっと退屈な映画かなと思ったのですが、どんどん引き込まれていきました。振り返れば3時間すべてのシーンに意味があったように思います。
人は誰しも弱さや脆さを抱えながら生きているからこそ、この映画は心に響くのかもしれません。余韻がものすごく残る映画でした。
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