ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
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すっごいすき
思い出したり、悩んだり、悔やんだり、迷ったり、頭の中でいろいろな事が起きていたとしても、それをセリフとして発するわけでなく映画で表現するのは難しが、この映画ではこれはドライブ/車を運転するという行為で表されている。同じく何をしているわけでもないのに運転していない時は思考をしていない、止めているし、自動車事故は言わずもがな。
しかしそんな説明がなくても観客はそれがわかるし、ドライブの様子を見ていることで登場人物のざわざわする心を動きを鑑賞することになる。多くの人が時間を感じないと言っているのは、その心の動きが激しくて追いかけているとあっという間だから。
この映画、唯一困るのは、レビューで何を言ってもなんか野暮になってしまって、人に勧めるのが難しい。
評判の割には
日本での、毎度お馴染み、TV局、新聞、出版社やらのメディア、広告代...
日本での、毎度お馴染み、TV局、新聞、出版社やらのメディア、広告代理店が連なって、内容はともかく儲けましょ「制作委員会」の制作じゃないので、こういう映画が創れたのでしょうね。
以前、村上春樹さんの映画化された「ノルウエーの森」で酷くがっかりしたので・・これもどうなんだろ・・とちょっとハスに構えて観ましたが・・。村上春樹ワールドでした♪
気になったのが・・サーブのエンジン音。ちょっと低速のギヤ比の時の音じゃないのかなぁ・・。なんだか、走行中のエンジン音だけ聞くと、ゆっくりが走ってる感覚になっかシフトアップしたくなるの、でも、画面は速く走っているので・・ちょっと違和感・・。
サーブってあんな感じの排気音だったっけ?
ちょっと今まで観たことのない映画
3時間とあって、なかなか踏み切れずにいたが、近所で再上映とあって観に行ってみた。
3時間は、思ったほど長く感じられなかった。
場面展開が激しいわけでもなく、1シーンがめちゃくちゃ長い。
情報量が詰め込まれているわけでもなく、時間にしてはシンプル。
なので、決して疲れた、とか飽きた、は全然なく鑑賞できた。
この映画はちょっとこれまで私が観てきた日本映画の中では異質であった。
まず、セリフ回し。戯曲の舞台が本作の主題だけあって、セリフが日常会話とは違う。
通常日本語は文法のように『~です』『~なんだ』のような形で終わらず、『~ですし』『~ですよ』とか『~なんだよね』『~だから』みたいな語尾が多く使われていると思うが、この映画はほぼ文法通りのセリフ。台本と言うより、やはり戯曲的だと思う(実際台本読みのシーンがあるがそこも面白い)。
また、上に挙げたように、1シーンが長い(1カットではないが)。本当、舞台のようにかなりセリフを詰め込まなければならなかっただろうな、と思うほど長い。
以上のようになかなかこういった手法の映画を見たことがないので、ちょっと驚く。
そういった意味では、この映画は新たな体験として凄く良かった。
ただ、のめり込むかとか、気持ちが入るかと言われるとそうでもない。
私を原作を読んでいないから大それたことは言えないが、正直40代の夫婦の性愛を芸術的に語ることにやや嫌悪感を感じる。性や愛を、あまりに芸術的視点で捉えていたので、ここは私の文化偏差値では付いていけなかった。
あとはラストシーンが意味不明であった。何を言いたかったのか正直わからなかった。
カンヌで高評価を受けたが、監督自身、おそらくそこは狙って作ったような作品だった。
あまり詳しくないが、フランス映画っぽい感じもしたので。
もう一回見れるか、というとちょっと厳しいかな。
三浦透子のほぼ表情の変わらぬ演技は素晴らしかった。
好み分かれるかなぁ
静かな、ゆったりとした作品。
長回しの長台詞のシーンが多くて
(役者さん大変そう)
「演技を見せる」というよりも
「セリフを聞かせる」という感じ。
たんたんと、とまでは言わないけど
引き込まれる感じがあんまりなくて
ハッキリした山場もないので、
飽きちゃう(寝ちゃう)人、多そう。
テーマも[深い]というか、
悪く言うと[こむずかしい]感じだし。
でも自分は、結構好きなタイプ。
ただ、
誰にでもオススメ、
って作品ではないかなぁ。
ラストシーンは、
「ナゼそうなった?」って感じ。
けど、あえてそうしてるのかな。
色々想像させる感じ、にはなってるから、
[説明するのは野暮]ってとこかな。
とりあえず見てみて。損はしないと思う。
手話のシーン
最近見た[コーダ]思い出した。
赤い車が印象的!
じんわりと心に響く作品でした。 派手さは無い3時間の長尺ですので、...
喪失感、後悔…自分自身の感情と向き合い、折り合いをつけて生きていく
西島秀俊さん、三浦透子さん、岡田将生さんの演技が素晴らしいです。長い映画だし、多言語の劇中劇があるのですが、劇中劇はなかなか良かったです。
車内のシーンはセリフも動きも少ないのに、感情の移ろいが伝わってきて退屈では無かったです。
印象的なシーンも幾つかありましたが、全体としては私は感動する程では無かったです。
多言語の舞台と言うのは実験としては面白かったけど、家福が以前からそういう演出をするのだとしたら、それにこだわるのはなぜなのかと思いました。高槻は結局何がしたかったのか良く分からなかったです。
「彼女は高貴なヤツメウナギだったから、他のヤツメウナギのように寄生したりせずに、ただ石にへばりついてゆらゆらと揺れていた」というのはつまり、ヤツメウナギは浅ましく、人間は高貴である、と言っているわけですよね。
夫を深く愛しているのに夫だけでは満足できない、という人は居るのかもしれませんが、その妻を深く愛せる夫の気持ちは解らないです。
音は元女優の設定なのに、録音のセリフは感情を込めないというより何だか暗くて、駄目出ししなくて良かったんでしょうか。
共感する夫婦間
世界観にゆっくり浸るのにオススメ
あの短編小説を、どうやって3時間の長編に??と思いましたが‥
チェーホフの『ワーニャおじさん』の演劇製作と並行しながらの、ストーリー展開には引き込まれました。
劇中劇の対話、家福とみさき、高槻との対話、音から紡ぎ出される語り。
印象的だったのは、高槻が、「他人の心をそっくり覗き込むことはどんなに愛している人でも無理。でも、自分の心はしっかり覗き込むことができる」とゆうところ。それから、みさきが、夫以外の男性と関係を持っていた音のことについて、「謎ではない、ただそういう人だった」みたいにゆうところ。なんか、ちょっと、救われるような気持ちになったんだけど、なんでかしら。
ちなみに、岡田将生演じる高槻が追突事故を起こしているシーンでは、どうしてもアクサダイレクトのCMが頭をよぎりました‥
正直、つまらなかった。
いいじゃないですか!
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