ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
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めんどくさい不思議
アカデミー賞ノミネートで話題のドライブマイカーを観た。本日封切りのミッドランドスクエアシネマは超満員。事前レビューでは酷評もあって覚悟して観たが、前2列目だった事もあり長くて最後は腰が痛くなるほどだった。
全体を通して難解なのかな? 色々と疑問が生じる展開だったね。それぞれの言語の多国籍俳優でめんどくさい演劇が成り立つのかどうかはともかくとして、いくら子供を亡くしたからと言って妻の不貞現場を目の当たりにしても知らぬふりをしたり、夫が知らない妻の脚本の続きを他人から聞かせられたりしても妻を愛してると言える不思議さ。ラストシーンは何故韓国なのか、意味があるのかと考えなきゃならんめんどくさい内容だったな。まあ深いところで生きる意味を悟ると言う事なのかもしれないが、残念ながらお薦め映画とはちょっと言えないね。満足感や爽快感が得られる映画ではなかったよ。
さすがアカデミー賞関連(候補?)作品
いつも思うけど、賞取り系作品は
思慮の浅い私には全く響かなかった。
チェーホフを私が知らないから楽しめなかったのか、村上春樹(?)が趣味に合わないのか。
いずれにせよ、なぜ最後韓国?
あのワンコはひょっとして・・・・・。
若い人の映画かな?
60代後半のジジイには殆ど意味のない映画だった。原作が村上春樹と知っていたなら見なかっただろう。アカデミー賞云々にすっかり騙されてしまった。今更生きる意味を押しつけられても殆ど迷惑千万。自分なりにもがき苦しみやっと今の平穏な生活を維持してるのに、おまけに宗教観も違うし、人生なんて人それぞれ!
わかるかわからないかで言ったら
よくわからんかった。
でも、
なんで下道?
とか
スタッドレスはいてんのかな
とか
しょうもない事気にしながら観ていたら、
あっという間に終わっていた。
劇場を出て初めてこんな長尺の作品だったんだと
気づくほどには最後まで集中できた映画でした。
所々に凍りつくようなベストショットが…
脚本や構成はおいておき、この映画には武者震いするほど美しいショットが所々入っています。
映画史上に残るだろうという映像です。
それが濱口監督らしからぬミドルショットであったりクローズアップであっありするから濱口監督の進化がすごい!と手叩きしたくなります(もちろん伝家の宝刀ロングショットも素晴らしいものがあります)。
しかし、内容が万人ウケするものではないので、ニワカの観客が観てもポカンとなるのが目に見えます。
チェーホフをからめた多言語の高尚な芸術に一般大衆がついていけるのか…。疑問でしかありません…。
前作もそうでしたが、一部のマニアにしか受け入れられない作品は映画としてどうなのか…という事です。
あ、あと追記しますが、現在海外でワールドプレミア中の某監督作品にも言えることなのですが、ある一定の団体(というかグループというか…いわゆる派閥)から支持を受けた作品はカンヌ、ベルリン、ヴェネチア 、ロカルノで知名度を上げています。
数年前に騒がれてた監督も一時その団体の方々がかついでいました。
ようするにある強い力が作用してのし上がっていく映画があるのです。
世間が賞レースに賑わっていると、なんとなく良い映画なのだろう…と思いがちですが、賞に惑わされず色眼鏡を外して観た方がいい。傑作というのは、作品とは無関係な所で勝手に作られていくことがあります…
「アカデミー賞作品賞受賞は•••」
とりあえず 3時間コース、セックスが大いに物語に絡むというのを心してみたほうがいい。
かなり良い評価
ゴールデングローブ賞外国語映画賞
キネマ旬報ベスト・テン第1位
全米映画批評家協会賞作品賞
ついには本家本元 アカデミー賞作品賞ノミネートというところまでいってしまった為 期待値は高かった。
初めて満員(立見もいた)の映画館を見た笑
普通な平凡人生を送っている人は1人もいないということ。
笑える場面は1つもないところ、笑顔シーンすらもひとつもない映画
ほぼほぼ「ワーニャ伯父さん」という演劇作品を創っていく過程でおける人間の複雑な描写
私は演劇には興味はないので難しい部分は多かった
ハルキストこと村上春樹が好きな方は好まれる作品だと思う。
小説を1冊見終わったような重厚な達成感はある
見所は
西島秀俊の肉体美
自分がドライブをしているかのような映像
ドライバー三浦透子の演技
おもしろくなくても、合わなくても高評価しないといけないわけではない
多分家で配信作品になってみたら キツイと思う。
映画館で 絶対逃げれない状況下で観るのがオススメ
アカデミー賞は難しい •••と思う。
車の中で向かい合わずに対話する二人の魂のゆくえ
とにかく脚本がすごい。
さすがにアカデミー作品賞は難しいとしても、国際映画賞と脚本賞ではガチの本命じゃないかと予想する。
妻を亡くした男の喪失と再生を綴った村上春樹の同名短編を下敷きにしているが、そこにチェーホフの戯曲「ワーニャ伯父さん」の多言語劇と、そのオーディションやリハーサルの過程を丁寧に巧みに織り込むだけでなく、彼の愛車SAABの専属ドライバーとなる寡黙な若い女との対話と告白に厚みを持たせることで、ストーリーが重層的に呼応してクライマックスの感動へと静かに緩やかに疾走していく。
多くの場面に登場する"台詞を読む"という行為と、妻の発想を紡ぐ行為がとても印象的で、オープニングからリアルなのにどこか演劇的な空気感を纏っている。主人公たちの対話もところどころ台詞を読んでいるのか、心からの言葉なのかがあいまいになる。
多言語による劇中劇というエッセンスがまた巧妙だ。
演技とリアルの境界線、閉じ込めている心の扉、言葉からは伝わらない秘密、知らず知らず仕舞いこんでいる想い。それらが移り変わる風景の中を滑るように走る赤い車に乗って徐々に紐解かれながら何処かへと向かっていく。
人は自分の奥底にある想いを秘めながら、あらかじめ用意された予定調和の言葉で日常の多くの時間を生きている。
生前も死後もたくさんの言葉と声で対話する妻、言語に"音"を持たない女優、向かい合わない運転席と後部座席という車中で言葉を交わし続ける女。
それぞれとの対話の中で孤独な男の魂はどう変化していくのか。
3時間という長尺だが時間を忘れ、観終わってから感じたことや解釈を整理するのも楽しい。叫んだり泣きじゃくったりする展開が一つも無くたって、感情は揺さぶられるし感動する。
ハリウッドが評価したのは少し意外だが、韓国映画とはまた異なる日本映画の知性的で奥深い魅力が伝わったという点で嬉しくもあり納得でもある。
三浦透子の存在感に100点
監督のとんでもない村上春樹愛を感じた。あの短い短編をどうやって3時間も?とは思ったが、そこは原作にはないエピソードをソツ無く引っ着けて見応えある作品に。なんといっても三浦透子の演技に圧倒された。しっかりと映画を観た感じです。
むずかしーことはわからんです!
あぁ、そーか、村上春樹か。ってゆー小賢しいシーンが多々あるのに、何故か見入ってしまう。アクションやメリハリがあるストーリーじゃないのに何故か面白い。オミクロン禍の平日のお昼一回興行、だからか、観客はまばら。でも大満足。
何が言いたいのか
村上春樹の作品とは違う。まず、車の色。黄色にして欲しかった。妻役のイメージがあまりにも違いすぎる。広島を舞台にしたのはなぜ?
何が言いたいのか、なぜ、レビューが高いのかもわからない。西島秀俊と岡田君の演技は良かったけど。
評価が分かれている理由
受賞でアンコール上映をしていたので観に行ってきました。
私はかなり面白いと思ったのだけど、レビューが分かれているのは「舞台好きか否か」なのかも。
主人公は舞台俳優兼演出家で、他民族多言語劇という、かなり特殊な演劇手法を取っていて、それが物語に深く関わってくるのだけど、演劇に興味がない人にしてみれば、延々と舞台稽古の様子を見せられて退屈に感じるのかも。
映画紹介で「妻に先立たれた男」と書かれているのに、その妻がいつまで経っても死なない。開始後1時間くらいして、やっと妻が死んでタイトルコール。ここからが本編ってことか!?これは3時間かかるはずだわ!と妙に納得しました。
妻の生存パートを描かない方法もあったかもしれないけれど、そうすると本編で主人公がやたらと妻の事を語る必要性が出てくるので、これでよかったのかも。でもやはり妻パート長い。
多言語劇も、出演者に手話者がいることも、運転手があの年齢の女性であることも、全て必要な要素だとわかっていくのが、パズルのピースが次々はまっていくような感覚でした。
でもやっぱり妻は好きになれない。自分の罪をばらしてすっきりしたかったんだろうけど、夫の事はあまり考えてない気がする。
それに、ばらしたあとどうする気だったんだろう?永遠の謎ですね。
やがて眠くなる外国語
2022年映画館鑑賞4作品目
2月6日(日)フォーラム仙台
原作既読
原作は『風の歌を聴け』『トニー滝谷』『ノルウェーの森』の村上春樹
監督と脚本は『寝ても覚めても』『スパイの妻』の濱口竜介
原作は短編だがよく膨らました
2時間59分
それもそのはずで『ドライブ・マイ・カー』が収録されている短編集『女のいない男たち』の『シェエラザード』『木野』も元ネタ
家福悠介(西島秀俊)
舞台俳優で演出家
音とのあいだに生まれた幼い娘を亡くしている
緑内障を患う
愛車は赤いサーブ
渡利みさき(三浦透子)
家福悠介の運転手
北海道出身
土砂崩れで母を亡くしている
無表情
家福音(霧島れいか)
悠介の妻
元女優
浮気性
蜘蛛膜下出血で他界
高槻耕史(岡田将生)
舞台俳優
悠介演出の舞台『ワーニャ伯父さん』に参加
年齢にあわない配役に不満
稽古中に傷害致死の疑いで逮捕される
世界で高く評価されたこともあってか映画館は大盛況
この客の入りは新型コロナを考慮すると『おくりびと』以来
両隣に人がいるのは久々
村上春樹ファン歴は長く30数年以上で彼に影響を受けたわけではないがスワローズファン歴も同じくらい
村上春樹作品は映像化に向いていないと思うので今回映画館で鑑賞するのは躊躇った
村上春樹原作映画を映画館で観るのは初めて
脇役数名のやりとりで外国語のセリフは念仏みたいで眠くなるというようなものがあったがたしかにそれは一理あり
本読みのとき何故か家福が役者の皆さんに棒読みを要求するわけだがこれが良くない
家福劇団の一番の売り?舞台奥のスクリーンに字幕スーパーが出る日本語と外国語の融合
おまけに原作はロシア文学
日本語と北京語と韓国語と手話の組み合わせが脳内をショートさせ拒否反応が何度も幕を下ろしかける
高槻がサーブで話す空き巣に入る女子高生の続きの話
札幌で働く母を送迎するために中学から車の運転をはじめたというみさきのあの話
この二つの逸話が良かった
病的なまでにクールな役を演じる三浦透子がいい味を出していた
霧島れいかはわりとヌードになるが背中中心で乳首は出さなかった
それでもまあ陰鬱で妖艶な芝居で悪くはなかった
原作のサーブは黄色だが映画では赤だった
多摩ナンバーで3982(サンキューハニー)
サーブで広島市から北海道
モトーラ主演『風の電話』は広島市から岩手県大槌町なのでそれを遥かに凌ぐ2000キロ越え
原作は初め中頓別町だったが地元政治家の抗議で架空の町に変更されている
約3時間のためか観終わったらお尻が痛かった
むず痒くなる淫語のやりとりと眠気を誘う本読みの稽古を我慢して乗り切った甲斐がありおよそ3時間のドライブは無事目的地に到着
北海道で2人が抱擁する場面のおかげもあり映画館で観て良かったと思う
約3時間どころか3時間越えでも古今東西名作は多い
それらに比べるといまいちは否めない
観客から溜息が聞こえてきたのは大林宣彦監督の遺作以来だがこの作品はそれほど苦痛は感じなかった
村上春樹が嫌いな人には向いていない
話題になってるからといって度々苦手なジャンルを決して安くない金額を払い映画館で観たあと腹を立ててレビューに思いをぶつける人たちは愚かだと思う
何故そんな無益なことをするのか僕は全く理解できない
アメリカのアカデミー賞受賞が期待されるがノーベル文学賞同様の結果になりそうな気がしてならない
外人がどう評価しようがどうでもいいけど
戦争に負けたせいか欧米の白人に褒められると嬉しい日本の人たちってわりと年配に多そう
独特の空気感が功を奏した秀作
映画界がやたら騒いでいるからいかに苦手な邦画でも気になるじゃねーか、ってことで観にきたよ。
おもしろかった❗️というか不思議な映画なんだけど179分間ずっと引き込まれていた。でもこの鑑賞後の充足感はもはや邦画というジャンルをとっくに超えた国際的な映画といえる。脚本や撮影は隅々まで計算され入念に準備されていた。最もすごいのは俳優さんたちの演技が磨かれきっていてすごい域にまで到達していること‼️特に西島くん。彼が見せるさまざまな表情から生々しい感情が読みとれ、心の深いところまで刺激される。他の役者の皆さんもめちゃくちゃいいのよ👏初めはあまりに抑揚のないしゃべり方に違和感しかなかったが、むしろこの方が訴えかける力が強いんじゃないかと思えてくる。不自然だけど自然体に見える演技。また、劇中で役者が語る村上ワールドな物語が頭の中で思い浮かべやすく、画で見せないで観客のイマジネーションを引き出すというめずらしい構成。不思議で不自然な世界観だけどうまい手法だ。映画に出来ることってまだまだたくさんあるんじゃないか?と希望すら持たせてくれた。濱口監督作品は初めてだけど他のも見てみようかな。後からじわじわと深い余韻がやってくる力ある秀作だ。映画観で観ておいてよかった。しかし、うがった見方をするといかにも外国人ウケする映画ともいえる。会場はお年寄りばかり。近くに座っていたおばあちゃんが鑑賞後にひとこと。「わけわかんねー」。そりゃそうだと思うよ😅
"よく理解出来なかった…"な映画
昨年2021年の邦画No.1に推せるほど、この作品を楽しんだか?…全然ダメでした(笑)
上映時間3時間は多少長くは感じましたが、思っていたほど苦ではありませんでした。それは多分、物語自体は分かりやすいストーリーだったからだと思います。あと、多少サスペンス的な味付けもありましたし…。
原作者である村上春樹…正直、一冊も読んだ事がありませんし、あまり興味もありません。もちろんノーベル文学賞にも(笑)
この映画のタイトルを聞いて、最初に思ったのは、「あぁ、またビートルズのタイトル、パクってるなぁ…」ぐらいのもんです。常習犯ですね、この人(笑)…私の村上春樹の知識は、その程度です。
大学時代、友だちの何人かが「ねずみが…」どうたら「小林薫が…」どうたらとよく言っていました。ちなみに僕はストーンズ派ですが、その友だちはビートルズ派です。ちなみに、僕はビートルズも好きですが、彼はストーンズは…特にミック・ジャガーは嫌いだと言ってました…シド・ビシャスも好きな彼でしたから(勿論、当時はシドの裁判費用を用立てたのは、ミックだったなんて知る由もありませんでした…ザマァ見ろです笑)
なんだかんだで疎遠になってしまった、その友だち…元気にしてるんでしょうか?もう10年どころかそれ以上。連絡しても全く返信がありません。もしかしたら、もう生きてないのかもと…ちょっと不安になったりすることもあります。とても時間が経ってしまったなぁと…。
で…この作品。
まあ、人生それなりに生きてくると、自分の内なるものに正面から向き合っていないこと…沢山あり過ぎて…(笑)
色んなことから逃げて、自分を騙して、犠牲にして?、後悔しっぱなしですけど、それでメンタル保てれてる…って事、ありますよね…(笑)
*図らずも突然死に別れた人に向き合えない、あるいはその人との思い出に素直に向き合えない…自分が殺してしまった様なものだと罪の意識に苛まされて…。何なんでしょうか?震災のことでも扱っていたのでしょうか、この作品…?
正直、よく分かりませんでした。
*西島秀俊演じる男(家福)の妻…あの亡くなった夜、最後に夫に別れを言い出したかったんでしょうね。まあ、そう考えるのが普通の展開だったと思います。SEXシーンでの、あの表情…ほとんどホラーでした…怖かったです。インスピレーションが湧くのか何なのか知りませんが、旦那のいない間に間男を家に連れ込むような妻に、家福は何年も未練たらしい思いを抱き続けていたなんて…。何だかなぁ、という感想です。自分が見殺しにしてしまったようなもんだと罪悪感を抱く必要はあったのかと思います…冷たいようですけど。冷たいですか?(2人の間にいた亡くなった娘が浮かばれません…娘が可哀想です)。
*メインとなる物語と、劇中の演劇との関連性は、全く分かりませんでした…分かったら、面白いとでもなるんでしょうか?
*この監督の前作『寝ても覚めても』は、意外と高評価していました(笑)…あの作品はなんか面白かったですね。主演の2人があんな事になり、作品にケチがついてしまいましたが、この『ドライブ・マイ・カー』で世界的な評価を得て良かったなと思います。とりわけ、アメリカで高評価だったようですね…。
ゴールデングローブ賞を始め、その他国内外で多数の賞を受賞!
上映時間は3時間だが、無駄のない作品で長さは感じない。
再生というテーマはありふれてるけど、斬新な切り口で描かれる物語が没頭させてくれました。
俳優陣が素晴らしすぎて皆がどハマりでミステリアスで個性的で傷を負っているキャラクター達を演じていた。
その奥深い魅力に引き込まれていく。
素晴らしい作品だからアカデミー賞も期待したい!
追加上映間に合って良かったです。
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