「正しく傷つきましょう。」ドライブ・マイ・カー haru-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
正しく傷つきましょう。
幸いなことに2回目を見る機会を得た。2回目ということで1回目の見落としたところもかなり埋まって理解が深まった。なにせむず痒く脳を刺激してくれる映画であることは間違いない。最近見た映画の中では一番脳味噌を揺さぶられた作品である。物語はワ―ニャ伯父さんとシンクロしていると思うが、現況からの突破口は何か。何せ韓国手話女優が素晴らしい。見る者を引き付ける。涙があふれる。最後は韓国の日常風景の中に、心なしか晴れやかなみさきの顔が出てきて救いを感じた。家福、音、みさき、高槻を通して本来、人間が潜在的に持っているものを再認識できた。チエホフも読みたくなった。
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