劇場公開日 2021年8月20日

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「ビートルズの曲名をタイトルにしがち(RGっぽい村上春樹あるある)」ドライブ・マイ・カー kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ビートルズの曲名をタイトルにしがち(RGっぽい村上春樹あるある)

2021年9月5日
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鑑賞方法:映画館

妻が他の男と浮気している現場を目撃するってどんな気持ちなんだろう。怒り狂ってしまいそうだけど、関係が壊れるのを恐れてその場を離れて黙っている気持ちもなんとなくわかる。家福と妻の音の幸せな生活が描かれる冒頭。音が亡くなった後に、演じている西島秀俊の文字がスクリーンに現れて(それなりに時間は経っていた)ここで!?と思ってしまった。たしかにこれでは長くなるはずだと思ったが、その後広島での演劇の演出、妻の浮気相手?高槻とのやりとり、ドライバーのみさきとの関係、みさきの過去といろいろとてんこ盛り。なるほどそりゃ長くなる。
家福の妻への愛、みさきの母への思いが絡みあって、お互いの思いを語るようになる2人。この流れはよかったし、最後もどういうこと?と思いながら清々しい終わり方だったので印象は悪くない。原作は未読だけど、これ短編なのか?
妻の不貞に振り回されるって話は村上春樹っぽい。雰囲気は好きなんだよね。個人的には演劇のシーンが結構長くてつらかった。これがないと手話のシーンが活きてこないという理由もわかる。でも、もっとコンパクトにできたはず。

kenshuchu