「磯監督の未来の描き方が最高すぎる」地球外少年少女 前編「地球外からの使者」 サイレンスさんの映画レビュー(感想・評価)
磯監督の未来の描き方が最高すぎる
秀逸な近未来SFアニメとして
名高い作品「電脳コイル」。
その原作、監督、脚本などをつとめた
磯光雄さんが15年ぶりに監督として
手掛けた本作品。
ネトフリでも見られますが
映画館でも観られるということで
観賞しました。
ネタバレなしで感想をいうと
とにかく終始、未来の描き方に圧倒されます。
もちろんSF要素は沢山出てきますが
突拍子もないようなトンデモ設定は少なく、
「こんな未来があるかもしれない」と
思わせてくれるような丁度よさがあります。
そこら辺のSFより難しい事をしているのに
かなりうまくまとまっています。
23世紀の宇宙が舞台なので
その話に沿った専門用語なども
結構出てくるのですが
アニメを見ていくうちにその専門用語や
23世紀の状況が自然に説明されるため
説明パートなどでグダつく事が少なく、
すんなり身体に世界観が入ってきます。
とても見易いです。
タイトルの通り、主役は少年少女。
今作はいわゆるSFジュブナイルものですが
それぞれのキャラクターも魅力があり、
愛着が持てます。
たまに空気の読まない事を言うキャラもいたりしますが、子供だからこそそういった負の面もあたたかく見る事ができます。
作品は全6話。
映画は前後編に分かれており、
今回見たのは前編(3話まで)。
まだ最後まで見ていないため
作品の総評は出来ませんが
少なくともこの前編までは
素晴らしい作品だと感じました。
後編も楽しみです。
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