「失っても子は鎹」愛してるって言っておくね movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
失っても子は鎹
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子を亡くした夫婦の離婚率は高いと別の映画で見たことがある。
そうだろうな、と思わされる作品。
仲の良い夫婦ほど会話を沢山している。当然その話題には子供がばんばん登場し、愛情かけて子供を育てその子供の少しの成長が延々と肴になるような毎日だ。
そこから一転して子供が突然亡くなった時、
話せば話すほど、子供がもう2度と戻らない事実、楽しい記憶が想い出に変わってしまった辛い気持ちを突き付けられるのだ。
家の中には子供との思い出の欠片があちこちに残っている。忘れたくないから、向き合っても子は戻らないナイフを毎日突き刺されながら思い出し、親に不備がなくても一体どうすれば避けられたのか、保護者として自責の念に駆られ続ける。
考えただけで辛い。
影となった子供は、夫婦の様子を今も見守っていて、私のせいでごめんね、仲良くして楽しく生きてと、仲を取り持とうと動き回るのがまた辛い。
天災、交通事故、誘拐拉致、などなど不慮のことは日本でも色々ある。
何にも巻き込まれずに我が子が一生を終えられる奇跡を、自分が生きている限り祈るしかない。
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