「ごり押しが強いが面白い」ザ・プロム 赤垣さんの映画レビュー(感想・評価)
ごり押しが強いが面白い
LGBTを明るくライトに描いているが似たようなテンションの人種差別をテーマにした映画”ヘアスプレー”と比較してしまうと、やや下品というか動機が不純すぎて冒頭入り込めなかった、そしてハッピーさは負けてる。
差別(偏見)と寛容をテーマにしているはずなのに、セレブが貧困者や一般人を批判するような振る舞いや田舎に対して偏見が溢れた発言をしているのに、偏見を捨ててLGBTを受け入れよう!なんて言ってるところがひっかかってしまった。
途中から差別と本気で戦おうとしていることは分かるけど、売名目的で活動している人を見るのはやっぱり純粋な気持ちで感動出来なくなっちゃう。
LGBT作品でもキャリーや僕の名前できみを呼んで、のような当たり前のようにそこにある同性愛の作品を好む自分にとっては、LGBTを受け入れようのゴリ押しが強すぎるこの映画はやや肌に合わなかったかもしれない…。が、まぁこういう作品は大事よねと思う。
いろいろとひっかかる作品ではあったけどメリル・ストリープの歌唱は良いしダンスも楽しげだし、普通に感動して泣けたので面白かったです。
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