「現代社会に送るには時代遅れ感が否めない」ザ・プロム JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
現代社会に送るには時代遅れ感が否めない
これ本当に2020年に送るべき映画ですか?
田舎街でゲイという理由でいじめを受け、PTAとも対立する少女を救う話。
これがいま世界のどこかで起きている事実だとして、それをミュージカルの力と愛(と金)で解決するって無理ありませんか。
PTAのお母様だって、お友達だって、歌ひとつで優しい人間に生まれ変われるなら、もっとこの世界は良くなっているはず。
レズが〜、同性愛が〜って取り上げる時代ってもう終わったのかと思ってたよ、特にアメリカでは。
まだこうやって分かりやすく観客のイメージとか意識を変えなきゃいけないの?年寄り向けなの?
やっぱり悔しいんですよ。
私たち同性愛者は、支援を受けなきゃ生きられない立場なの?
なぜ、だれかに認めてもらう必要があるのか。
普通の世界に馴染みたいだけ、普通の生活を送りたいだけなのに。
ミュージカル俳優の彼らも結果ハッピーになって終わるけど展開についていけないし、彼らの努力でそうなったとは思えない箇所が多すぎる。
とにかく、「ムーンライト」や「ハーフオブイット」を深く尊敬している私にとって、この映画は都合よく“lgbt”を取り入れた映画でしかなかった。
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