「多勢と無勢」ザ・プロム Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
多勢と無勢
レズビアンであるが為にプロムへの参加を拒否された女子高生を、売名目的で助けるべく立ち上がったブロードウェイで燻る女優と仲間たちの話。
レズビアンであるが為に、パートナーとの出席は許可出来ない、しかし参加させないと法的に問題となる為、とプロムは中止すると宣うPTA。
それをSNSで見つけた、ブロードウェイのトップ女優とも言われたが今ではタイム誌で酷評を受けるディーディー率いる5人組が、前時代的田舎の高校を訪れ、プロムを実施させると共に女子高生を参加させるべく奔走する。
若者はディーディーを知らなかったけれど、実はゲイのアイコンとも呼ばれる有名人のディーディー達で、浮世離れした言動もチラホラとあってドタバタ感も折り込んでいく。
突然のトップ女優の登場に、法的処分より、彼女達を恐れてあっさりとプロムの実行を許可するPTAと展開していくけれど…勿論そんなあっさりとはいきませんよね。
単純な話の割にストーリーの波もしっかりあるけれど、ちょっとご都合主義が目立つし、内容的には結構あっさり。楽しいんだけどね。
それと、エマ達高校生サイドだけで無く、ブロードウェイ軍団の登場人物達の変化もしっかりみせてくれるんだけど、アップルビーズから始まるお二人のストーリーはちょっと長くてダレ気味。
無くても通じるし、省いて頂いた方が良かったんじゃないかな。
コミカルだしテンポの良いミュージカル作品で、明るくノリノリだけど、ちょっとストーリー的には物足りなく感じた。
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