「映画という文化にとてもこだわりぬいた映画」Mank マンク いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
映画という文化にとてもこだわりぬいた映画
デヴィッド・フィンチャー監督作品はあまり好みでないことが多いが、93回アカデミー賞最多10部門ノミネート作品ということと現代モノクロの美しさに惹かれて鑑賞。
期待して観てみたのが、のっけから何だか入り込めない。ちょっと難解だったこともあるが、たぶん本作の最大のポイント「市民ケーン」をもうほとんど忘れてしまっていることが入り込めなかった大きな要因かも知れない。30年以上前にVHSで観たっきりでは、さすがに本作の醍醐味を享受しきれないか。
そんなに盛り上がれず観たゆえに、モノクロの美しさも想定内に感じてしまう。
どうしても期待はずれだったと言わざるをえないのが正直な感想ではあるが、「市民ケーン」をあらためて無性に観直したくはなった。
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