「ルラとガスパールパリを行く」マーメイド・イン・パリ 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ルラとガスパールパリを行く
クリックして本文を読む
姿かたちは確かに人魚だけど、歌声で男たちを取り殺すというのだから、原題どおりセイレーン寄りのお話。ディズニー的なメルヘン世界よりは、安部公房の「人魚伝」の無気味さに通じるものがある。
人魚を地上に連れてきてからは浴槽に入れておくしかないので、展開の仕方にさほどバリエーションがあるわけでもないが、飛び出す絵本や船上のショーパブなど、万華鏡のような小ネタが楽しいので、良しとしよう。
ダリル・ハンナ版もそうだったが、極力胸が見えないように配慮しているのが若干気になった。コンプライアンスの都合なのだろうか。人魚に羞恥心はないと思うのだが。
ルラは最後の人魚とか言っていたので、絶滅危惧種ということになる。ガスパールと交配したらハイブリッドを残せるのだろうか?心配である。
コメントする