MISS ミス・フランスになりたい!のレビュー・感想・評価
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♪愛し愛されて生きるのさ
本作は人間が人間として、人間とともに生きていく上での根本を描いている作品です。
予告編を観たときは、ふむふむ、サクセスストーリーかなぁ?なんて思ってましたが、大違いでした。
ちょいと考えさせられる作品です。
先日鑑賞した中国のLGBT事情を描いたドキュメントでも、同性愛者である自分を親に受け入れてもらえない、認めてもらえないことの辛さが描かれていました。
「世界中の誰からも認めてもらわなくてもいい、親に認めてもらえれば」
と言う叫びがとても心に残っています。
本作はLGBT物ではありませんが、ありのままの自分を「無条件で」認めて受け入れてくれる存在の意味の大きさを華やかに艶やかにミスコンに重ねて描いていきます。
ミスコン自体、昨今では前時代的と言われておりますが、本作内では非常にテーマに対して効果的に使われています。ミスフランスらしさ、女性らしさ、・・・「らしさ」とは・・・?
「らしさ」を得ると言うことはどういうことなのか?なかなかうまく展開していきます。
そしてもっとも大事な「自分らしさ」を得ると言うことは?
ストーリーの中での主人公の悩み、戸惑い、迷いはきっと人生の中で僕たちが同様に持つモノなんじゃぁないか?って思います。僕たちはきっと誰かに受け入れてもらい、認めてもらい、目に見えない力をもらいながら生きているんでしょう。その逆ももちろん。
ですが、それよりもっと最初に認めて、受け入れなくちゃならないことがあるんだよってことを、教えてくれます。そしてそれがあるから、その先ができるってことを教えてくれます。
意外なストーリー展開でしたが、ジーンと来ました。
そしてなぜか、小沢健二のあの歌が脳内リフレイン。
♪いつだって可笑しいほど 誰もが誰か愛し愛されて生きるのさ
それだけがただ僕らを悩める時にも 未来の世界へ連れてく♪
良作です。
ジェンダーレスの主人公がとにかく魅力的!脇役勢も個性的で良き
ジェンダーレスの24歳男性が、幼心に夢見たミスフランスに性別を隠して挑戦する
予告編で、主演のアレクサンドル・べテールが可愛すぎて胸キュンした映画
タイプ的には「キンキーブーツ」とか「フル・モンティ」を思い出す様な、予定調和なところはあるけど、キャラが立ってて社会的な背景も絡めてて、テンポよく観られる
主人公アレックスは、両親を事故で失い里親の元を転々として育ち、今はボクシングジムの清掃の仕事をしながら、身寄りのない人や移民が身を寄せ合うシェアハウスで暮らしている
このシェアハウスに集う面々が個性的。歳をとってもおしゃれで可愛いフランス女性を体現する様な大家。女装した中年の男娼。調子は良いけど、働いてるのかよくわからない男性二人組。
それぞれがそれぞれの個性に合った形で、ときにぶつかりながらアレックスを応援する
どこでもいつでも誰とでもケンカする、フランスらしさもちゃんとある
そして、とにかく主演のアレクサンドル・べテールが、無茶苦茶魅力的!
どこか憂いのある表情が、ミス選考のステージ上では活き活きと輝いていて、惹き込まれる
軽い気分で映画を楽しみたい日にオススメ
目の保養にも
うん、良かった
衝撃のラストのメッセージ性衝撃がえげつない感動作。
とにかく魅力的
生きる意欲を失ってる様に見える主人公アレックスが、小さい頃の夢だったミスフランスを目指す話。
演じるアレクサンドル・ヴェテールはモデルだけあって、カメラの前やステージの上ではスイッチが入ったかのごとく別人に変身。
眼差しも身のこなしも華々しいく魅力に満ち溢れ、目が離せなくなってしまう。
ベタな演出のミスコンのステージの上でさえも美しく輝いていて、テレビの前で盛り上がっちゃってるアパート仲間とおんなじ気分だった。
不運な境遇のボロボロなアレックスが、演じる事で飛び込む自信と仲間のありがたみを感じながら、本当の自分を取り戻して行く。
ステージの上の自信たっぷり姿にも気分は上がったが、弱みもさらけ出してみんなに溶け込んだアレックスの方が何倍にも可愛らしかった。
ボクシングもミスフランスも必要なのは努力と勝者の考え方
始めから最後までハッとさせられる言葉がとにかく多く、
この作品を作った方の感性は凄まじいなあ、と。
本当に美しいなって感じる人って他人と比べて、優越を感じてるような人ではなくて
常に自分自身と向き合い、自信と誇りを持ってる人だなって改めて感じました。
アマンダからでる言葉は本当に洗練されていて感服。
こういうことへ寛容じゃない人がいるのも事実、理解に乏しいのではなく、
そういう人の考えもまた然り、
みんな侮辱したりしないで、色んな人がいるのね。と理解し合うことが大切なのだと。
(無論、他者へ危害を加える人への理解の必要性はまた別ですが。)
最後、アレックスの告白に会場がざわめくなか、
すぐに受け入れ笑顔で拍手していた昨年のミスフランスに本物の美しさを感じました。
【ノーマルの居心地の悪さ】
NHKのドラマ「ここは今から倫理です」で、引用されていたショーペンハウワーの言葉。
「我々は他人と同じになるために、厳しい自己放棄によって、自身の四分の3を捨てねばならない」
ノーマルとはこうしたことなのだろう。
確か上智大学のミスコンが、従来の容姿中心のものから、全く違うものになると云う記事を読んだことを思い出した。
この作品のミス・フランスをめぐるコンテストにゴミ拾いがあったり、環境問題を取り上げたり、単に男性の好奇の目だけで、女性のボディを注目する時代は終わりを告げつつあるのだと改めて感じた。
そして、多様なジェンダーを考えたら、こうしたコンテスト自体が近い将来無くなるのだろうとさえ思う。
「ファースト・ラヴ」でも取り上げられていたように、男性の好奇な視線で女性を見定めると言うこと自体が実はおかしげなことなのだと思わせられる。
「流行に囚われると本質を見失う」
僕達は、流行を変化のように思いがちだが、有色人種の参加者だけが多様性の解決ツールではないはずだ。
常に価値観は変化し続けているのだ。
だから、本質は何なのか問い続けなくてはならないのだ。
目指したミス・フランスにも答えはなかった。
答えはきっと、あのボロアパートの中にあるのだ。
美しい…。
〇〇らしさ
身体は男性のユニセックスの主人公が女装して、子供の頃の夢であったミス・フランスを目指し、エントリーする話。
実際に2~3年ぐらい前に、性転換をしてミスユニバースに挑んだ人がいた憶えがあるけれど、ユニセックスな自分の「女らしさ」を確認したいと今作ではオーガニックで参戦。
夜の世界系の女王様の助言を受けてあっという間にミス・イル・ド・フランスになり、全国大会に挑んで行く背景をみせていく展開。
各地方の代表と共に切磋琢磨していく中で、相部屋が正体を知ったときの掌返しは良く判らなかったし、その後もウダウダ陰に浸る描写が積み重ねられていき、非常に暗い。
そんなメンタルとか考え方でしたっけ?とブレている様にもみえるし…。
コミカルな描写も結構あるんだけどね。
なんならママと行くのは病院じゃなくてそれを利用してそのまま会場入りぐらいのおふざけをして欲しかったぐらい。
ちょっと中途半端にも感じる落とし方は、個人的には好みだったし、話自体は面白かったけど、やはり空気が重いからか少し長く感じた。
受け入れられたいのではなく、受け入れたい
他人に自分の価値を決めさせるな
タイトルなし
"自分の夢"
「僕の夢はミス·フランスになること」
冷やかされその夢を封印したアレックス
ある再会をきっかけに
男性であることを隠しミスコンに挑戦し
忘れかけていた自分の夢、自分の生き方を見出だす青年を描いた作品
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ありのままの自分をさらし
"自分を受け入れる"
"真の美しさ" とは…
迷い戸惑い挫折しながらも
仲間に支えられ
前を向いて歩きだす姿は素敵でした✨
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正直であること
優しくあること
そうありたい
人やもの…事象にたいして
美しいものを美しいと言える
そんな人が好きだなぁ
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この映画は政治的な映画ではありません
ミス·フランスを批判する映画でもありません
批判しているのは“美の独裁”です
男性と女性という2つの視点からしか捉えられていなかった世界を壊し作品に現代性を吹き込むことはとても楽しいことでした
────ルーベン·アウヴェス監督
主演はジェンダーレスモデルとして
活躍している #アレクサンドルヴェテール
(美しかった✨)
ミスフランス実行委員会と提携し
美しく華やいだ衣装や厳しい選考の内幕も
観られます
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