MISS ミス・フランスになりたい!のレビュー・感想・評価
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認めてくれる人がいる
以下ネタバレ。
アレックスはミスコンの最後
亡き両親と幼い頃の自分に見守られながら
カミングアウトした。
当然、世間にはそれが理解出来ない人もいる。
その一方で、称賛してくれる人もいる。
しかしアレックスは、もうその時点で
世間の反応なんてどうでもよかったんじゃないかな。
応援してくれる同じ家のシェアメイトや友人。
同じ夢を持つライバルたち。
亡き両親や幼い自分。
母親代わりに自分を育ててくれたヨランダ。
私を認めてくれるひとがいる。
きっと、それだけで強くなれるんだろう。
それは、どんな人にもあてはまると思う。
なりたい自分になる、その勇気をくれる映画でした。
わかりやすいストーリーで観やすかった。
下宿のインテリアがめちゃくちゃ素敵!
主人公の下宿先の主人、ヨランダさんのキャラクターとインテリアにとっても惹かれました。 主人公には少々共感できないところもあったり、物語としてはちょっと内容が薄い印象。 ただまわりの下宿の人たち、良かったなぁ。あんな仲間がいること、この世相だからこそ余計、仲間との関わり合いが沁みました。
子供の頃の夢
それを叶えようと努力する中で自分を見つめ直し、素直になると人との関わり方、自分のありたい姿も見えてくる。 アレックスは本当に可愛らしくてエレガントで、ミス・フランスって言われても全く違和感がない。 フランス語が分かれば下宿先でのみんなの会話とかもっと楽しいんだろうなぁ。
多様性を育てて拡げる
本作はポスターとのイメージが良い意味で違いすぎる。 ポスターだけだと百貨店の化粧品売り場のブランドにあるようなポップでキュートでお洒落な感じだが、内容はもっと濃く、強く感情を揺さぶられるハートフルストーリー。 『流行りに囚われると本質を見失う』 ーーアマンダの言葉が刺さる。 女性になりたいアレックス演じるのはジェンダーレスモデルのアレクサンドル・べテール。本作の見どころはアレクサンドルが恐ろしく美しいこと。立居振る舞いも佇まいも、全てがパーフェクト。そして演技力も申し分ないほどに洗練されている。 自分は何者なのかー それを知るためにコンテストに出場した主人公アレックス。 男でも女でもない自分は何者なのか。いや、私は私なのだ。 「女らしさ」を前面に出し競い合うミスコンやその業界を静かに否定しているところが堪らなく好き。 そもそも〇〇らしさって何? 男だから、女だから、男らしく女らしく、若者らしく、年寄りらしく、日本人らしく… 枠にはめようとすることがおかしい事で、今後はこのような思考、発言をする人々は社会が許さないし、ますます居場所を失い相手にされなくなるであろう。 他人が女性の価値を決める様な時代錯誤なミスコンは今後、淘汰されていくはず。 時代が刻々とボーダーレスな社会へと変わってきている(日本はジェンダーの問題に関しては超後進国だけど)。 また、本作の評価すべき一つが多様な人種が出演している事。フランスは元々黒人も多いが) 本作を多くの人が観て多様性への理解が深まることを願う。 男性のイメージが強いボクシング×女の価値を競い合うミスコン ラストの演出には唸る。これらがうまく融合していたね。
テーマが面白い
「不可能なんてない!」とジェンダーの壁を破って、男性がミス・フランスになろうっていう話なのね。 女性がジェンダーの壁を破る話は多いけど、男性が破りにいくのが面白いのね。 主演俳優が「こりゃミス・フランスになってもいいかも」っていう綺麗さで、そこが観てていいの。 話は、かなりご都合主義的に進むので、なんだかなあって感じだったけど。 「ミスコンに男性の参加を認めるべきなの?」って最初は思ったけど、だんだんと認めるべきかもなって思った。 もう社会生活を営む上で、生物学的な性は意味を持たなくなる時代が来るかもね。
♪愛し愛されて生きるのさ
本作は人間が人間として、人間とともに生きていく上での根本を描いている作品です。 予告編を観たときは、ふむふむ、サクセスストーリーかなぁ?なんて思ってましたが、大違いでした。 ちょいと考えさせられる作品です。 先日鑑賞した中国のLGBT事情を描いたドキュメントでも、同性愛者である自分を親に受け入れてもらえない、認めてもらえないことの辛さが描かれていました。 「世界中の誰からも認めてもらわなくてもいい、親に認めてもらえれば」 と言う叫びがとても心に残っています。 本作はLGBT物ではありませんが、ありのままの自分を「無条件で」認めて受け入れてくれる存在の意味の大きさを華やかに艶やかにミスコンに重ねて描いていきます。 ミスコン自体、昨今では前時代的と言われておりますが、本作内では非常にテーマに対して効果的に使われています。ミスフランスらしさ、女性らしさ、・・・「らしさ」とは・・・? 「らしさ」を得ると言うことはどういうことなのか?なかなかうまく展開していきます。 そしてもっとも大事な「自分らしさ」を得ると言うことは? ストーリーの中での主人公の悩み、戸惑い、迷いはきっと人生の中で僕たちが同様に持つモノなんじゃぁないか?って思います。僕たちはきっと誰かに受け入れてもらい、認めてもらい、目に見えない力をもらいながら生きているんでしょう。その逆ももちろん。 ですが、それよりもっと最初に認めて、受け入れなくちゃならないことがあるんだよってことを、教えてくれます。そしてそれがあるから、その先ができるってことを教えてくれます。 意外なストーリー展開でしたが、ジーンと来ました。 そしてなぜか、小沢健二のあの歌が脳内リフレイン。 ♪いつだって可笑しいほど 誰もが誰か愛し愛されて生きるのさ それだけがただ僕らを悩める時にも 未来の世界へ連れてく♪ 良作です。
ジェンダーレスの主人公がとにかく魅力的!脇役勢も個性的で良き
ジェンダーレスの24歳男性が、幼心に夢見たミスフランスに性別を隠して挑戦する 予告編で、主演のアレクサンドル・べテールが可愛すぎて胸キュンした映画 タイプ的には「キンキーブーツ」とか「フル・モンティ」を思い出す様な、予定調和なところはあるけど、キャラが立ってて社会的な背景も絡めてて、テンポよく観られる 主人公アレックスは、両親を事故で失い里親の元を転々として育ち、今はボクシングジムの清掃の仕事をしながら、身寄りのない人や移民が身を寄せ合うシェアハウスで暮らしている このシェアハウスに集う面々が個性的。歳をとってもおしゃれで可愛いフランス女性を体現する様な大家。女装した中年の男娼。調子は良いけど、働いてるのかよくわからない男性二人組。 それぞれがそれぞれの個性に合った形で、ときにぶつかりながらアレックスを応援する どこでもいつでも誰とでもケンカする、フランスらしさもちゃんとある そして、とにかく主演のアレクサンドル・べテールが、無茶苦茶魅力的! どこか憂いのある表情が、ミス選考のステージ上では活き活きと輝いていて、惹き込まれる 軽い気分で映画を楽しみたい日にオススメ 目の保養にも
うん、良かった
初めは眠たかったけど、最後はなんか泣けた。 いいんじゃない?男がミスフランスを目指したって。 カミングアウトのシーンで罵声を発する男性客がいたけど、比較的考え方が進んでいると思われるフランスにもまだあんな人がいるのかな?
衝撃のラストのメッセージ性衝撃がえげつない感動作。
私のチームは多様性。2/3が女性、Single MotherもいればSingle Fatherもおり、子供3人の育児mother、歳上部下も。 多様性後進国だった日本国はあの方のおかげ?でまさにダイバーシティ元年となる予感。 この映画、画像の人は男性である。悲しい過去によって社会にアイデンティティを見出せなかった主人公があるきっかけから果敢に封印していた夢にまい進する。 『いいね』欲しさの外見的ビジュアル主張のSNS社会、男性目線の画一的美が蔓延る加熱ミスコンなどルッキイズム問題にも一石を投じる。『自分の価値を他人に決めさせるな』など名言数々。衝撃のラストのメッセージ性衝撃がえげつない感動作。
とにかく魅力的
生きる意欲を失ってる様に見える主人公アレックスが、小さい頃の夢だったミスフランスを目指す話。 演じるアレクサンドル・ヴェテールはモデルだけあって、カメラの前やステージの上ではスイッチが入ったかのごとく別人に変身。 眼差しも身のこなしも華々しいく魅力に満ち溢れ、目が離せなくなってしまう。 ベタな演出のミスコンのステージの上でさえも美しく輝いていて、テレビの前で盛り上がっちゃってるアパート仲間とおんなじ気分だった。 不運な境遇のボロボロなアレックスが、演じる事で飛び込む自信と仲間のありがたみを感じながら、本当の自分を取り戻して行く。 ステージの上の自信たっぷり姿にも気分は上がったが、弱みもさらけ出してみんなに溶け込んだアレックスの方が何倍にも可愛らしかった。
なりたい自分になる
アレックスは男性だけど、子供の頃の夢だったミス・フランス・コンテストに出場しようと決心します。
好きだから、やりたいから挑戦する、それでいいと思います。
ミスコンに参加する理由としては弱いのかもしれませんが、美辞麗句やお題目を並べたところで、しょせんはミスコンなのです。ミス・フランスが世界を救えるわけもなく。でも、サッカー選手になりたいのだって、サッカーが好きで、得意だから。別に、サッカーを通して人々に夢と希望を与えたいからではないでしょう。もちろん、成功したら、相応の責任が伴いますけれども。
本作はミスコンの内情も教えてくれます。テレビの生中継で視聴率を上げるにはどうするか。リゾート地を旅する美女たち、と思いきや、今回は北部でエコツアー。海岸でのごみ拾いや、ごみ処理場でのポージングが笑えます。寒さと悪臭の中でも笑顔。男を喜ばせる以外に意味のない水着審査は、最近のミスコンでは無くなりつつありますね。
アレックスは結局、決勝に進んだところで男性だとカミングアウトしてしまいます。でも、舞台上で衣装を脱ぐのは、映画としては面白いかもしれませんが、単に謝罪なのか、自分を受け入れて欲しいという意味なのか、あるいは抗議なのかがハッキリしません。ここは、地区大会でのスピーチのように、自分の気持ちを訴えた方が良かったです。
アマンダは、視聴者受けを狙って馬鹿馬鹿しい企画を考えたりしましたが、すごくいい人でした。
そして、アレックスがとにかく美しいです。
枕元のジュラルミンボックスの中身がみた~い
主演の彼(彼女)はとってもクールでした。最後、決勝進出でカミングアウトしたときの上半身はきれいで、一瞬でしたが、お乳(微乳)もお豆もとてもきれいだったので、オイラからしたら全然女性でした。ホルモン注射はしてるみたい。腰から脚がきれいですごくセクシー。ミスコン出場者の中でも群を抜いていました。
ミスコン出場を支援する謎の女王様が欧陽菲菲 or 渡辺真知子似でしたw
ヨランダ(下宿屋のおばさん)が助演女優賞でした。彼女の沁みるセリフや母親役を引き受けていながらも、ミスコンには批判的な頑固さがとてもよかったです。しかし、土壇場で出場を諦めかけたアレックスに彼女も苦労人なので、人に裏切られ、人を心から信じられなくなって、無頼の生活を続けて来たけど、今は後悔していると告げる。アレックスには同じ過ちをして欲しくない。自分の価値を他人に決めさせるなと励ますのだった。しかし、その直後・・・・。
インド系、イラン系や中年のコテコテのおネエ(FUJIWARAの原西似)のローラなどの個性的な下宿人たち。ボクシングジムで久しぶりに出逢う児童養護施設での親友エリアス(ボクシングフランス代表)、ミスコンで同室のパカ(すきっ歯のアフリカ系ジャンボアフロねえさん)との友情や清掃会社の仲間など、みんなアレックス(アレクサンドリア)をテレビの前で応援します。
一番、辛抱強く支えてくれたのは、地区予選(イル・デ・フランス)から支援してくれるミスコン協会職員のアマンダ。厳しいことも言いますが、彼女(彼)の素性を見抜いていながら、会長には黙っていたなんて。遅刻ばかりで、すっぽかしてばかりのアレックスを見放さない惚れ込み様。アレックスもヨランダに言われて、アマンダを裏切れないと思ったのでしょう。
テンポよく進み、ほろっとさせられたり、にゃっとさせられたりしながら、あっという間でした。なんか、フランス映画らしくなく、短いボリウッド映画のようでした。元気でました。
昔、六本木のゲイバーにいた、とてもきれいな彼女(昼間は大手製薬会社勤務のルナさん)を久々に思い出してしまいましたw
ミスコンに魅力を感じない
LGBTQを題材とした作品
自分を自分と認識するため、ミスコンに出場するアレクッス。
実在のジェンダーレスモデルのアレクサンドルが初主演している。
もうね、アレクサンドルが冒頭から
「え?!髭は?声は?!ホルモンは?!」と不思議になるくらい綺麗。
綺麗しか形容できないくらい綺麗。
初主演だからなのか、演技は辿々しさが残るが、流石プロのモデル。カメラを向けられた時の目線の零し方がセクシー。
横顔が信じられないくらい綺麗です。
それだけでも銀幕で見る価値のある映画だと思う。
それだけに、ストーリーが単調で、まとまりがなかったのが惜しい。
自分の性と向き合うためのミスコンなのか。
社会と繋がるためのミスコンなのか。
たぶん、両方の意味で自分らしく生きていくことがテーマなんだろうが、裾野を広げ過ぎてキャラクターが薄い。
アレクサンドルの同期がミスコンに出たい!
なんで出たいの?
自分を見つけるため!
って動悸が不十分なものに見えてしまう。
最後に両親が出てくるのも不思議。
両親は事故で亡くなったと会話では説明があるけど、エピソードの記憶は無いので、アレクサンドルとどんな関係でどんな人になって欲しいと望んでいたのか分からない。
終盤で見た両親に「愛してくれて、ありがとう」と言っても、自己肯定感からの台詞なのか、それとも両親へ産んでくれたことへの感謝を伝えたかったのか、まぁどちらの意味も含んでいるんであろうがよく分からない。
他のキャラクターも格好良いことをちょいちょい言っているのに、パンチがない。
キャラクターのバックグラウンドが薄いからだ。
キャラクターの背景や苦悩があって、それでも自分の生き方や志のある人に魅力が備わっていくものだと思う。
その、魅力が伝わりにくい。
良いなぁと思う場面は多いのに、見せかけばかりだ。
そもそも、自分探しならミスコンで無くても良いし、大衆の面前で裸になる必要もないのでは?!と本末転倒なことを思ってしまう。
この手の作品は裾野を広げてから、最後に結べるかが肝になる。
今作は結びきれなかった印象だった。
ともあれ、ポージングの素敵なモデルさんがたくさん登場するので、一件の価値はある。
ボクシングもミスフランスも必要なのは努力と勝者の考え方
始めから最後までハッとさせられる言葉がとにかく多く、 この作品を作った方の感性は凄まじいなあ、と。 本当に美しいなって感じる人って他人と比べて、優越を感じてるような人ではなくて 常に自分自身と向き合い、自信と誇りを持ってる人だなって改めて感じました。 アマンダからでる言葉は本当に洗練されていて感服。 こういうことへ寛容じゃない人がいるのも事実、理解に乏しいのではなく、 そういう人の考えもまた然り、 みんな侮辱したりしないで、色んな人がいるのね。と理解し合うことが大切なのだと。 (無論、他者へ危害を加える人への理解の必要性はまた別ですが。) 最後、アレックスの告白に会場がざわめくなか、 すぐに受け入れ笑顔で拍手していた昨年のミスフランスに本物の美しさを感じました。
【ノーマルの居心地の悪さ】
NHKのドラマ「ここは今から倫理です」で、引用されていたショーペンハウワーの言葉。 「我々は他人と同じになるために、厳しい自己放棄によって、自身の四分の3を捨てねばならない」 ノーマルとはこうしたことなのだろう。 確か上智大学のミスコンが、従来の容姿中心のものから、全く違うものになると云う記事を読んだことを思い出した。 この作品のミス・フランスをめぐるコンテストにゴミ拾いがあったり、環境問題を取り上げたり、単に男性の好奇の目だけで、女性のボディを注目する時代は終わりを告げつつあるのだと改めて感じた。 そして、多様なジェンダーを考えたら、こうしたコンテスト自体が近い将来無くなるのだろうとさえ思う。 「ファースト・ラヴ」でも取り上げられていたように、男性の好奇な視線で女性を見定めると言うこと自体が実はおかしげなことなのだと思わせられる。 「流行に囚われると本質を見失う」 僕達は、流行を変化のように思いがちだが、有色人種の参加者だけが多様性の解決ツールではないはずだ。 常に価値観は変化し続けているのだ。 だから、本質は何なのか問い続けなくてはならないのだ。 目指したミス・フランスにも答えはなかった。 答えはきっと、あのボロアパートの中にあるのだ。
美しい…。
まず、ジェンダーレスモデルというらしいけど主演の方、きれい。 いろいろ思うけどなんでも結局は自分がいかに納得するか、これ、正論。この映画でよくわかる。 住人、仲間も多国籍やらなんやらいろいろなキャラが登場して面白いけれど描きかたが淡白。ちょっと弱いかなー、なんて思う。
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