「あの頃じゃない、その思いに相槌を打ちながら」その男、東京につき 室木雄太さんの映画レビュー(感想・評価)
あの頃じゃない、その思いに相槌を打ちながら
背中を押される姿勢と歌詞、あの「眼光」の意味を、私は理解し聴いてきたつもりだ。その不良性に憧れたことは一度も無く、その裏側で抱いてきた弱さの吐露や、本気で伝えたいからこそ隠さない、そう、彼の歌っている内容そのものへの共感が変わらずにある。彼に似た苛立ちの境地を経験してきた者ならば分かる、共感性の高いラップこそ、目頭を熱くさせる要因だ。その後、優しさを包括した最近の楽曲、その変化にも改めて注目しているこの頃だ。人間「般若」を極めている路の過程で、また合流出来る事を楽しみにしている。
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