劇場公開日 2021年2月12日

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私は確信するのレビュー・感想・評価

全63件中、61~63件目を表示

4.0【”裁判では、推定無罪が大原則だろう!” "推定有罪"思想への激しい怒りを叩き付けた作品。 法廷劇としても見応えある作品でもある。】

2021年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

◆フランス南西部トゥールーズで2010年に起きた、法学部教授ジャックの妻、スザンヌの失踪により、ジャックが殺害容疑で裁判にかきられた"ヴィギエ事件"を一部脚色して、ドキュメンタリータッチで、描いた作品。
今作品は10年後!(不思議に思ったので、調べたらフランス司法制度では、犯罪の多さなどの理由で、2002年に刑事訴訟法が改正されたとの事。知らなかった・・。)の、再審を舞台にして、描かれていく。

■印象
・一審で無罪になりながらも、世間からの誹謗中傷により、鬱になってしまったジャック。
-" 疑わしきは、被告人の利益に"の考えは、一般市民には、ないのか!
 けれども、日本でも、そうであるなあ。 一度、容疑者になると、あらぬ偏見が降り注ぐ現実。 -

・初動での、サビー警視の"推定有罪"且つジャックの父への、威しとしか思えない電話。
- 誘導だろう!もしくは、強制司法取引か! -

・スザンヌの愛人、デュランデのジャックを貶める為の電話の数々。
- 男のクズである。彼の法廷での開き直った表情。-

・ノラ(マリーネ・フォイス)が、何故250時間にも及ぶ、盗聴電話の分析に執念で取り組んだのか、序盤はやや違和感を感じたが、ジャックが再審で、有罪"になった際の彼の娘、クレマンスを思っての行動であろう、と解釈する。

◆白眉のシーン
・ジャックの弁護をノラの嘆願に依り、引き受けたデュポン=モレッティ(オリヴィエ・グルメ)の、最終弁論での、"推定有罪"思想になっていた検察、警察、陪審員、そして裁判官への激しい怒りを述べるシーン。
 - 流石の演技である。見応えがある。これぞ、法廷劇の醍醐味であろう。-

<今作品は、他人事ではすまない”現代社会の恐ろしさ:冤罪”を我々に突き付けて来る、法廷劇の秀作である。
 だが、真相は未だ闇の中である事と、ラストに流れたテロップ ”フランスでは、年間の失踪人が・・” に戦慄した作品でもある。>

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NOBU

5.0面白かった、久しぶりに見応えある裁判もの

2021年2月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

主人公と同じ気持ちになって、どんどん事件の不可解さに、迷宮に入り込んだ気持ちになっていった。
裁判の傍聴席にいるみたいな臨場感で興奮した!
そして、最後の15分の最終弁論は圧巻、、、ただただ感動した。フランスにいる友人から、絶対に見逃すな、と言われたけど、まさにうなずける。私も絶対に見たほうがいいと言いたい。裁判サスペンスとしても一級品。

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エミリーとフーちゃん

3.5タイトルなし

2021年1月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

2000年2月
大学教授ジャック·ヴィギエの妻が失踪
その後ジャックが妻殺害の容疑者として
裁判にかけられることになった
無実を確信するノラは
彼の弁護人となった敏腕弁護士デュポン
=モレッティのアシスタントとして
事件の真相を探る

ヒッチコック狂による“完全犯罪”と
世間を騒がせた
実際に起こった“ヴィギエ事件"を扱った
法廷劇
.
誰が嘘をついているのか…
センセーショナルに報じるマスメディア
デマでも構わず扇動する
好奇心を煽り立てる
(日本でも問題になっていること)
正義感から
真相究明にのめり込み思い込む
""恐らく""そう思う"ばかりの
仮説のオンパレード
フランスの司法制度の問題点や
歪んだ正義の危うさも描く
上質なサスペンス映画
"免罪"
怖いです

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lily