ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢のレビュー・感想・評価
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音楽って素晴らしい…
と感じさせてくれる映画。プロデューサーになることを夢見る、世界の歌姫の付き人ダコタのサクセスストーリー。大御所歌姫の悩み、レコード会社の思惑、マネージャーの真意などの音楽業界に纏る話、裕福ながら店先で歌う才能豊かなデビッドとの出会いなど、様々な要素が映画に厚みをもたらせていた。グレースとデビッドはひょっとして…と思ったら、やっぱり。うまく行き過ぎな感も否めないが、何と言ってもケルビン・ハリソン・Jr、トレイシー・エリス・ロスの歌声が素晴らしく、心地良い気分にさせてくれた。
明るくシニカルな業界コメディ
LAの音楽業界の内幕もの、大ファンが高じてスター歌手の付き人になったマギーの音楽への才能と情熱が実を結び大きな夢を叶えるヒューマニック・サクセス・コメディ。
話はフィクションですが脚本のフローラ・グリーソンさんは実際にユニバーサルミュージックで働いていたそうですから登場人物はじめ随所に業界ものとしてのリアリティを感じます。
セリフも秀逸、会話で好きな歌手や曲で盛り上がるのは王道ですが好みで人柄が滲み出るものなのですね。歌手のマギーの音楽感、カリフォルニアの名ソングで「ホテル・カリフォルニア」をけちょんけちょんにディスるセリフは笑えました。監督さんも女性ですから衣装や装身具、コスメや食べ物などこだわりが面白い、マギーのオンボロ車に対してマクラーレンのスーパーカーや玩具のようなカートまででて来るのでカーマニアもくすぐられるでしょう。
よくある業界もの、峠を過ぎた大スターの話では酒や薬に溺れる悲惨な話が多いのですが本作はいたって明るく爽やかなので助かります。見どころは音楽シーンなのでしょうがドラマ性では起承転結の転から結への運びでしょう、まさかの展開、傷心の帰郷から怒涛のハッピーエンドの終幕は圧巻でした。
楽しいが、尻すぼみ。そして荒い。
嘘をついて突き進んでいく良い方向のシーンは、エンターテイメントではお約束の、ダメになるカウントダウン。
せめてもっと早く言えば良いのに…さすがにあのタイミングでキャンセルから前座なしにプラン変更は、そりゃクビにもなるよ。
グラミー賞の数で上とか下とかの台詞も傲慢さしか感じなくてセンスが良いとは思えない。
にも関わらず新曲が作りたいとは言えない?
そうなんだ、そうなのか…聴く側は待っているのにね。
商業的消費される才能の強さと弱さが見えました。
音楽は良かった、みんなの歌声も素晴らしかった。
そういう意味では最高の作品でした。
しかし、ストーリーと細かな描写に荒さが目立ち、特にラストに向けてのご都合主義的な感じは、私には少し残念でした。
でも、インデペンデンスデイの大統領がパパ役で見れたことに感激。これで+0.5点。
なんかもったいない。
普通のお話って感じ
何か盛り上がる所が感じられなかったな
設定があの人の息子じゃあさ、まるで音楽家はファミリービジネスの様な印象を
与えちゃうでしょ
音楽の能力なんて生まれや育ちと関係ない物だと思うから納得いかないなぁ
何か微妙な音楽物の映画がまた一本増えたってだけな印象の作品だった
音楽と映画、この組み合わせは名作ができそうな感じするんだけど
ソングトゥソングといい微妙な感じになってしまうのは何故だろう?
けっこうよかった
CDが売れない時代にプロデューサー志望の女性が主人公なのがユニークだ。いくらCDが売れなくても素晴らしい音源を製作する姿勢は変わらないのだろう。ストーリーも音楽も素晴らしかった。レコーディングの場面が特にいい。
【"現状維持に満足するな!勇気を持って夢を叶えよう!"数々の歌の素晴らしさと物語構成の妙に唸らされた作品。】
-伝説の歌姫グレースを演じたトレイシー・エリス・ロスが、ダイアナ・ロスの娘であると、資料にあったので、期待していたが、いやあ、歌の上手さ、凄さは遺伝するのであるなあ。又、今作品では、その事を物語構成に絶妙に取り込んでいる。素晴らしい。
・それは、グレースの下っ端アシスタント、マギー(ダコタ・ジョンソン 最近、ドンドン良い女優になって来ている。)の音楽の素養が父親と亡き母親から来ている事や、デビッドの歌の素晴らしさの理由である。
・マギーがプロデューサーの夢を諦められず、偶々食品店であった少しチャラ目のデビッドの音楽の実力を即座に見抜く場面や、自らをプロデューサーと偽り、デビッドの歌をレコーディングするシーンで、緊張するデビッドに"このマイクはサム・クックも、使ったのよ"と言い、彼の緊張を解す所などは、立派なプロデューサーではないか。
・グレースが新曲を出したいのに、周囲から反対される中、マギーのみが、プロデュースを申し出るシーン。
-マギーは、あのシーンでグレースの信頼を得たのであるなあ。-
〈ラストのデビッドのコンサートのスペシャルゲスト・・。グレースも自らの秘密を公にする事で、一歩前進したのであるなあ。親子のデュエットの素晴らしさ。良い作品である。〉
音楽という縁で結ばれたサクセスストーリー
レビューの評価が高かったので観てきました。
グレースは歌手として精力的に活動していたが、若い頃のようなヒットを出せずにいた。停滞期を脱するべく、グレースは新作アルバムの製作に乗り出そうとしたが、周囲の反応は芳しくなかった。マネージャーのジャックに至っては「貴方の新作アルバムに関心を持つ人がいるとは思えない。業界の一線に居続けることはもう諦めた方が良い。これからはラスベガスのショーを中心に活動してはどうか」と言う始末であった。
その頃、グレースの雑用係、マギーは日々の仕事にうんざりしつつも、音楽プロデューサーになる夢を叶えるべく奮闘していた。そんなある日、マギーは歌手の才能を秘めたデヴィッドと出会った。先が見えないことへの焦りもあって、グレースはデヴィッドを巻き込んで賭けに打って出た。そのことがマギーとグレースの人生を大きく変えることになった。
グレースに付き人を一旦宣告されたマギーだったが、グレースとデヴィッドの思わぬ形での再会に一同唖然する。
デヴィッドのステージでサプライズとして母グレースが登場し、親子デュエットに。
こうしてマギーは念願のプロデューサーになり、マギーの元でグレースも新作のアルバム制作に意欲を出し、ハッピーエンドに。
聞いたことあるようなオリジナル曲
ダコタ・ジョンソン目当てでしたが、やっぱりグレース役のダイアナ・ロスの娘でもあるトレース・エリス・ロスの貫禄が目立ちました。
マギー(マーガレット)役のダコタ・ジョンソンはお化粧などかなり控えめで、やや普通のおねーさんでございました。
一緒に曲を作るシンガーソングライター青年との関係も爽やかで、劇中歌はなんか聞いたことある感で、もやもやしましたが、しばらくして思い出しました。サビのリフレインの感じが、ドリュー・バリモアとヒュー・グラントの映画 Music and Lylics 邦題: ラブソングができるまで の劇中歌に似ておりました。このてのラブロマンス映画での曲としてやはり王道の曲調なのだと、妙に納得して、家路につきました。
最後の方はかなりサプライズでした。
四十を過ぎて、新作アルバムがベストテンに入った歌手は数えるほどしかいないというマネージャー役のセリフが気になってしまいました。誰かなぁ。ティナ・ターナーかな?
WAVES/ウェイブスのアル中の兄、タイラー役のケルヴィン・ハリソン・Jrとは意外でした。爽やかで、歌もお上手。コメディもイケるんですね。最初、東野幸治かよと思いました。でも鈴木雅之の方が上手いと思いました。マギーはちょっと、梨花ぽかったし。
グレース役のおばさんは、両手に🌺の幸せなエンディングでございましたなぁ。
二人ではなくて3人で叶える夢でしたね。お父さんも入れると4人かな。
森昌子の息子たちは誰と結婚するのかなぁ?なんて余計なことを考えてしまいました。
恋愛要素はいらなかった【ネタバレ】
全体的には面白かったのだけど、主人公と歌手との恋愛要素はない方がよかったと思う。
ラストの展開はあまりにも唐突な気もしたけれど、21世紀のおとぎ話としては悪くはなかった。
トップシンガーの傲慢さや繊細さもよかった。
だからこそ、あの2人の恋愛関係はない方がよかった。
才能はあるけれど女性関係にはだらしない彼が、プロデューサーである彼女の熱意に打たれて、シンガーとしての実力を開花させていく。
そういう彼女を信じていたからこそ、あの裏切りが「自分を利用している」と思って怒りを感じたわけで。
そこには恋人としての関係はない方が良かったなぁ。
あの新人シンガーは女性でも成り立つストーリーのはずだから。
その一点がすごく惜しいし、逆に言えばそこが解決されれば、今年のベスト級になったかもしれない。
優しい気持ちでゆっくり観られる
D.ジョンソン演じる主人公のマギーはアメリカのトップシンガーの一人として活躍するグレースの付き人として働いている。
そんなマギーは音楽一家に生まれ大学まで音楽の勉強をし、音楽を心から愛している。故にトップスターの付き人として働きながらも自身の音楽プロデューサーになる夢を捨てきれずにいる。
そんな中素晴らしい歌声を持った男性と出会いそして恋に落ちる。彼との出会いがプロデューサーへの想いが高ぶり、彼をなんとかデビューさせようと必死になる。
それが本職に響き、グレースのイベントの一部を台無しにしてしまい解雇処分を命じられ、また恋人とも溝ができる。
彼らとの関係に距離をおき故郷に戻る。距離をおいて初めてマギーの存在の貴重さに気づきグレースに戻るよ言われ、そして念願だったプロデューサー職に就く事になる。
そして恋人はグレースの息子だったと知り最後はハッピーエンドに終わる。
まぁストーリーはありがちではある。特にオチのグレースの息子の存在も早々と察してはしまう。あんなに互いに恋人は作らない、母親は幼い頃に出て行ったという描写が冒頭にあると登場人物が少ないこの作品ではある程度は察してしまう。
ただこの作品に関してはそれで良い。大きな変化や描写はないが、ゆっくり観られてそして人間関係や、人との繋がりといった所を優しく温かく描かれている為こちらもやさしい気持ちでゆっくり観賞ができる。
挿入歌なんかも優しい曲調の曲が多くさらにこちらも温かい気持ちで鑑賞ができる。
人に強く勧めたくなるほど魅力ある作品ではないかもしれないが、音楽とそして人と人との繋がりの大切さに魅了され優しい気持ちになれる作品だったように思えた。
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