すくってごらんのレビュー・感想・評価

金魚すくい、101ぴきって。
ミュージカルだったんですね。素敵な歌声でした。
丁度来週ミュージカル見に行きます。「ウエイトレス」楽しみ♪
エンドロールの百田さんの歌声よかったです！

51本目。
香芝って奈良かよと思ってたら、全面協力みたい。
堪らなさより面白さが、ちょっと上回った感じ。
役者さんに関西人が、どれ位いるか知らないけどセリフにスピード感がなく、待っている感じがする。

何度も映画館に足を運びたくなる映画です。

なんといってもキャスティングが成功している。

尾上松也がこんなに面白くて、こんなに歌が上手いとは。
石田ニコルが、こんなに演技が上手くて、美声だとは。
柿澤勇人が超絶達者だとは。
百田夏菜子が、こんなに大人びた演技をするとは。

誰も手を付けていない所に、ちゃんと目を見張り、思い切ってキャスティングする。

興行の事を考えるならば、もっと名が知れた、テレビドラマや映画でよく観る人を使うのだろうけど、この作品はそうじゃない。

新しい可能性に賭けて、作品としては成功した。あとは、興行の成功を祈る。

些細なミスで東京本社から田舎町に左遷された銀行営業マンが、金魚の町で恋をする話。

関西弁という設定やマンホールから大和郡山っぽい架空の田舎町にやってきた、かなり仕事の出来る主人公が、金魚すくい屋を営む女性に一目惚れして巻き起こるストーリー。

始まって程なく車の中で歌い出し、ん？
殆ど踊らないけれど、どうやらミュージカルなんですね。

歌う曲はバラエティに富んでいて、そこにコミカルさを引っ掛けていたり、主人公のちょっとズレたハチャメチャさを持つキャラクターは良いだけど、それ以外の主要人物が誰一人魅力的に見えず

ストーリーも何だか良くわからない取って付けた様な一目惚れ合戦や、勿体つけた様なヒロインの拘りというかモヤモヤというかに特攻して行くばかりでドラマとして面白味が殆ど無い。

しかも、金魚すくいとピアノが軸になっているのに、そこの描き方がかなりなおざりになっていてぐずぐず。
タイトルが全部平仮名だから恐らくダブル・ミーニングなのはお察しだしね。

尾上松也って歌が上手いんだねという印象ぐらいしか残らなかった。

原作未読。
かなり端折ってんだろうなとは思う。
だけど解らないのが逆に心地よい。
「あれっ？」って思いながら進行していく物語に流される。

尾上松也の歌が良い！上手い（河村隆一に似てると…）
夏菜子は主演⁈と言うにはちょっと弱いかな。
もうすっかり大人。
ただ今作では大人の演技にはまだまだだなと。

インド映画を日本風に撮ってみるとこんな感じじゃね？って思いながら観てました。

奈良の伝統的な住宅群という「the古き日本」を舞台に、歌舞伎役者・尾上松也の演じる｢和ミュージカル｣です。
しかしイロモノ映画ではありません。
それこそ世界中のミュージカル映画と肩を並べるほどの本格的な出来ばえの作品でした。

映像にはアカ抜けたアイディアが溢れており、まるで現代芸術のように、絵を観るのがほんとうに楽しかったです。
たとえば尾上松也が営業に駆け回るシーンの斬新なことユニークなこと、これほど豊かな発想による愉快な映像を、私は観たこともありませんでした。

また、この映画には、歌舞伎をリスペクトするように｢中入り｣があるのです。
よくぞこんなアイディアが沸いたものだと思います。
1分20秒の素敵な中入り。
たっぷり観客を楽しませてくれる仕掛けです。

もちろん役者たちの歌と演技の力量の素晴らしさがあってこそ成立した作品です。
日本のミュージカル映画にありがちなのが、俳優の歌の力量が足りなくて映画がショボーーンというパターンですが、この映画に限っては、演者の全キャスティングを監督が吟味し抜いて選んだのだろうと感じました。
歌も演技も上手い出演者揃いで、まったく心配ありませんでした。

ももクロZの百田夏菜子。
映画初主演ですが、歌も演技も、おそらく監督が求める100％を発揮していたのではないかと思います。

一曲だけ歌を披露した石田ニコルの歌の力量も驚くべきもので、まずなによりこの人の歌の実力を見抜き、キャスティングした監督に拍手を贈りたいと思います。いったい監督はどうやってこの才能を発掘したんだろうか。
今後、おおいに彼女の歌にも注目したいと感じました。

ミュージカル俳優の柿澤勇人の、手慣れて物おじしない演技と歌唱力も、素晴らしかったです。

一点だけ残念だったシーン。
｢主人公が仕事ができること｣をパソコンで示すために、キーボードをメチャクチャに叩きまくるシーンがあるのですが、ディスプレーに無意味な文字列が並ぶのをそのまま写していたんですね。
そこはCGを使って良いのだから、メチャクチャにキーをたたいていても、画面の方はちゃんと何か凄い仕事がガンガン進んでいるように工夫してもらいたかったと思いました。

残念だったのは、この一点ぐらいかな。

日本人が誇りに思える和ミュージカルの逸品として、100点満点を付けたいと思います。

グルービーな音楽感

シュールなジャポネスク

洒脱な脚本と演出で奈良の町が夢の国になっている

それらの相乗で初期の大林宣彦をも凌駕する詩情

今年、前半 観た邦画でぶっちぎりの痛快感

百田夏菜子がどんどん好きになっていくのがヤバイです

大画面、大音響が似合う、音楽映画。

歌舞伎、アイドル、ミュージカル、モデル、日本のエンタメのトップ才能集結。

邦画で映画館で観なければ意味のない作品が産まれている。

それだけでも嬉しい。

エロスとは善良さだ。本当にいい女は善良な男に惹かれる。お金持ち、イケメン、玉の輿に乗る女はいい女とは異なる。従って、そういう女性は対象ではない。本当にいい男は善良な女性に惹かれる。美人な女性にはいずれ飽きるが、善良な女性には飽きることはない。お金、地位、名誉は明日死ぬかもしれない人生にとっては無価値。人は死が分からないので、真面目に死ぬことはできない。冗談のように死ぬしかないが、善良さは、支えにはならないけど、エロスとは善良さだ。ライフプランなんて立てるな！恐れを生むだけ。明日死ぬかもしれないと思って生きる時、人は善く生きようとする。死んでも善いが価値なのは普遍だ。

演出や映像が凝っていて、単純に面白かった。

曲が頭から離れないので、リピーターが増えそう。

基本はコメディーだけど、なんかグッとくるシーンもあって、不思議な感じ。

あと短いのが良いね。

百田夏菜子は女優としての仕事が増えると思う。