「日本人のタコに対する見方を問う映画」オクトパスの神秘 海の賢者は語る 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
日本人のタコに対する見方を問う映画
ドキュメンタリー映画に対する考え方は、人それぞれだと思います。私は難しい事はひとまず横に置いて、日本人のタコへの接し方と見比べながら観て欲しいです。
私は、日本人の一般的なタコへの接し方は、蛸壺で捕獲、ぶつ切りにして刺身orたこ焼き等に利用、と考え、知性のある生き物としてというより、食材として見ていると考えています。
この作品の撮影者は、少なくともタコをひとつの命として考え、子育てをする母親として見ていると思います。
たった一年の命のうち、彼らは外敵から身を守る術を培い、自らの糧を得る為の術を培い、愛を育み子を護り生涯を閉じます。
私はこの作品を観て少なからず今まで当たり前に何も考えずに食してきたタコに対して罪悪感が湧きました。
日本人が日常的に行う「いただきます」や、「感謝」など、彼らが欲しておらず、【自由に生きること】こそが彼らが最も欲しているものだと確信しました。
私は彼らの命に感謝し、可能な限り命を奪わずに生きる選択をしていきます。
是非ご家族でご覧ください。
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